今日の『朝日新聞』朝刊に以下のような読者からの質問と回答が掲載されていました。私も「都市伝説」を真に受けていました:
「御嶽山は1979年に噴火するまで死火山とされていた」「79年の噴火で気象庁は休火山、死火山という分類をやめた」と言われることがあるようです。これは「都市伝説」で、それ以前から御嶽山は活火山に分類されていたのではないでしょうか。(群馬県 男性 59歳)
私だけではなく、例えば『産経新聞』の記事にも「もっとも現在では、この(活火山、休火山、死火山という)区分は使われていない。死火山と思われていた御嶽山で昭和54年(1979年)に起きた噴火が、きっかけとなった」という記述が見られます(括弧内はこのブログの筆者による補足)。
上記『朝日新聞』の記事は、ネット上では肝心の回答の部分が登録をしないと読めないようになっているので、今朝の紙面から回答の部分をまとめておきます:
- 気象庁は1968年に御嶽山を活火山に分類していた。したがって通説は誤り。
- 1952年に作られた気象庁の火山観測の指針では、活火山と休火山を区別せずに45火山(富士山、浅間山、桜島など)をリストアップした。
- 1968年の分類では、(1)約1000年前までに噴火したことが立証できる火山、(2)噴気や地熱、群発地震など活動がある火山、が活火山に加えられ、活火山は63に増えた。御嶽山もこのときに活火山に分類された。
- 1991年には、過去2000年以内までに噴火したことが立証できる火山が加えられた。
- 2003年には、過去1万年以内までに噴火したことが立証できる火山が加えられた。
- 現在、気象庁が活火山に分類している火山は110。
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