2012年9月18日火曜日

シベリアの隕石孔に巨大ダイヤモンド鉱床


シベリアにあるポピガイ・クレーター(Popigai Crater、地図)の地下に、膨大な量のダイヤモンドが眠っていることが明らかになりました。同クレーターは3500万年前に形成されたもので、直径は約100km。埋蔵量は数兆カラットと推定されており、今後3000年間にわたって世界市場に供給するに十分な量だということです:

ポピガイ・クレーターの地下に巨大なダイヤモンド鉱床があることは1970年代に判明していました。しかし、時のソビエト連邦政府は、すでに大きな利益を生み出していた同国のダイヤモンド産業を保護するために、長らくその存在を隠してきました。先週末になって、ロシア政府が国内の報道関係者に情報を開示することを許可したため、その存在が世界中に知れ渡ることになりました。。

ポピガイ・クレーターのダイヤモンドは、小惑星などがグラファイト(石墨、黒鉛)の鉱床に高速度で突入することによって生成されたもので、通常のダイヤモンドの2倍の固さがあります。このユニークな性質のため、高精度の科学実験や製造業での研磨など重要性を増している分野でロシアが独占的な供給者になり、ダイヤモンド市場の構造を根底から覆す可能性があるとみられています。


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