2009年10月29日木曜日

駿河湾の地震についてあれこれ (その 7)


ほぼ同時に起きた大地震


駿河湾の地震に先立つこと約 11分、インド洋東部のアンダマン諸島の沖合で M7.5 の大地震が発生しています:
アンダマン諸島の地震波は、発生から 8分 40秒後に駿河湾の震源域を通過し、その 2分 40秒後に駿河湾の地震が発生しています。以下の記事では、このアンダマン諸島の大地震による揺れが駿河湾の地震を引きおこしたのではないか、との疑問が検討されています。USGS の地球物理学者は、2つの地震の関連性を否定しています。
複数の地震が短時間のうちに発生すると、地震波が重なって解析が困難になるようです。駿河湾の地震は、アンダマン諸島の大地震でまだ地面が揺れている最中に発生したため、地震波の解析に制約があったようです。『NGY地震学ノート』には、「この地震の12分前にアンダマン諸島でM7.6の地震が起きていたため,その表面波に隠れて遠地実体波解析はできませんでした」と書かれています。


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(続く)