2016年9月4日日曜日

また1つ、有料地震予知サービス「予知するアンテナ」


対象エリアは関東中心。早川正士氏(電気通信大学名誉教授、日本地震予知学会代表理事)の手法を採用。早川氏のVLF電波を利用した地震予知ではすでに地震解析ラボがサービスを提供していますが、「かねてより、VLF電波を用いた地震予知サービスはあったが、今回、大地震に対して短期予測の可能性があると期待されるいろいろな電波(ULF/ELF/HF/VHF)を加えた複合観測とすることで、より精度の高い情報がわずか1週間で取得可能になった」とのこと:

地震解析ラボやJESEAなど、有料地震予知サービスが増えています。予知情報が原因でパニックが起きたり、「当たらない」といった利用者からの苦情が増えるなどして、官公庁が規制に乗り出すのではないかと心配です。東京大学のゲラー教授のように「詐欺だ」と明言している地震学者もいます。所管は外局に気象庁がある国土交通省でしょうか、それとも消費者庁でしょうか。八ヶ岳南麓天文台の串田氏のように、ビジネスとしてではなく観測設備の維持費を得るために有料にしているケースが影響を受ける恐れもあります。


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熊本地震で変動した三角点と水準点


国土地理院が熊本周辺の三角点と水準点の測量を実施し結果を公表しています。資料1は三角点の水平変動を示す図です。東北東へ移動した地域と南西へ移動した地域がはっきりと分かれています。資料2は水準点の上下変動を示す図です。白川沿いには91cmも沈下した水準点もあります。白川の流れが滞ることはないのでしょうか。別府-島原地溝帯は徐々に沈降し、やがては海が進入して海峡になるという予想がありますが、その時、阿蘇山は火山島になるのでしょうか:

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2016年9月3日土曜日

見慣れぬ木星、「燃える」木星


木星といえば赤道に平行に走る帯と縞をまとった姿をイメージしますが、違った視点からの画像です。

2011年8月に打ち上げられ、今年7月5日に木星の極軌道(北極と南極の上空を通る周回軌道)に入った木星探査機ジュノー(画像)が撮影した木星の南極です。撮影時の木星までの距離は9万4500km。時計回りと反時計回りの渦が無数に散らばっています:

ジュノーが撮影した木星の南極のオーロラ。励起された水素イオンが発する光の波長(3.3~3.6ミクロン)で撮影されました:

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ニュージーランド M7.1 とプレートテクトニクス


9月2日午前1時38分ごろ(日本時間)、ニュージーランド北島沖で M7.1、震源の深さ19km の地震が発生しました(震央地図)。気象庁は当初、M7.2、深さ160kmとしていましたが、その後、M7.0(深さは記載なし)に修正しています。プレート境界の近くで発生した地震ですが、正断層が原因です:

以下は USGSの〝Tectonic Summary〟の一部をテキトー訳したものです:
2016年9月1日(現地時間)にニュージーランド・ギズボーン(地図)の北東で発生した M7.1 の地震は、太平洋プレートとオーストラリア・プレートの境界付近で、浅いところにある斜めずれ正断層(上下方向と水平方向とが組み合された断層)によって引きおこされた。

暫定的な発震機構解は、深い傾斜の南西走向の正断層、または浅い傾斜の北北西(注)走向の断層が斜めにずれたことを示している。

太平洋プレートはケルマデック海溝とヒクランギ海溝()から西に向かってオーストラリア・プレートの下に沈み込んでいる。海溝は今回の地震の震央から東に65kmのところにあり、沈み込みの速度は1年あたり47mmである。

震源の深さ、位置、発震機構のすべてが、プレート沈み込み帯の境界面で発生するプレート境界型の地震ではなく、沈み込んだ太平洋プレート内で発生したプレート内地震であることを強く示唆している。

(注) 原文では〝north-northeast〟となっていますが、発震機構解から〝north-northwest〟の誤りであろうと判断しました。

2016年9月2日金曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-111)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が9月2日16:30付で更新情報を出しています。前兆は依然として継続中、9月5日~7日に地震発生の可能性:

更新情報のまとめです ――
  • 前回(8月29日17:30付)の推定

    • 9月2日夜までに八ヶ岳CH20とCH21の前兆が終息した場合 → 9月4日または5日に地震発生。
    • 9月3日段階で八ヶ岳CH20とCH21の前兆が継続している場合 → 9月4日±の地震発生は否定、新規極大または新規前兆が出現

  • 現状

    • 8月30.5日、八ヶ岳CH20と高知K1に特異状態の小ピークが出現。
    • 8月30日以降、八ヶ岳CH20とCH21はやや変動の大きい特異状態が継続。
    • 9月2日11時~15時30分まで、八ヶ岳CH21の基線が糸状状態(基線の振動がなくなる特異状態)になった。
    • 9月2日夜までに前兆が終息する状況ではない。

  • 考察

    • 複数の前兆が示す時期は9月5日±。
    • 9月5日±に対応地震発生の場合、小ピーク(8月30.5日)に対応する前兆の終息は9月4日。
    • 誤差の範囲内で9月7日に対応地震発生の場合、前兆の終息は9月5日。
    • 9月5日~7日に対応地震(あるいは新規前兆や新規極大)が発生することを強く否定する根拠となるような前兆変動は現れていない。

推定時期 9月5日~7日
ただし、新規前兆や新規極大が出現の場合は、地震発生はさらに先になる。
推定時刻 午前9時±1時間(または午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震


串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:


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2016年9月1日木曜日

熊本地震〝予知〟の元京大総長が警告


これも防災の日にちなむ記事です。東大のゲラー教授とは正反対に「(南海トラフ巨大地震には)過去の経験則で一定のサイクルがある」、「(次は)2038年ごろ」、「今後発生しうる地震は、活断層の活動状況などを観測すれば、ある程度予測がつくとみている」:

熊本地震を〝予知〟していたというのは、「熊本地震が起こる約3年前、熊本市内で行った講演で、『今にも地震が起こりそうだ』などと話していた」ことに由来するようです。


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熱移送説 ― 2017~18年、伊豆・相模地域、M6 ほか


長い記事です。タイトルとは違って、内容の大半は角田史雄・埼玉大学名誉教授が提唱する熱移送説を紹介・称揚することに費やされています。イタリアやミャンマーで起きた地震も熱移送説で説明しています:

唖然としたのは、政治評論家の森田実氏が「プレート説で説明できない地震が頻発している」、「プレート説について疑問を持っていた」、「プレート説への過度のこだわりを捨て、『熱移送説』を謙虚に学ぶことだ」と語っていること。この手の記事でよく見かける専門家は皆、プレート説の立場に立っているので熱移送説についてのコメントを求めにくく、政治評論家にお出ましいただいたということでしょうか。

熱移送説にもとづく予測として記事に記載されているのは以下のとおりです:
  • (イタリア中部の地震と関連) 東アフリカのスーパープリュームに端を発した熱エネルギーによって「今後数年以内にトルコで地震が発生する可能性がある」
  • (ミャンマーの地震と関連) 「今後1~2年以内に中国雲南地方で地震が起こる可能性が高い」
  • (熊本地震と関連) 「当該地域に熱がたまっているため、数年以内に別の場所(大分県別府地域と長崎県雲仙地域をつなぐライン上)で大きな地震が発生する可能性がある」
  • (東日本の地震について) 「熱エネルギーが日本海溝に沿って北上しているのだろうが、直ちに心配する必要はない」
  • (小笠原諸島西之島の噴火に関連して) 「この熱エネルギーが2017年から2018年にかけて伊豆・相模地域に到達し、マグニチュード6以上の地震が発生する」

熱移送説は国内での認知度は低いですが、海外では次のようなことがあったそうです:
海外での評価は高まる一方である。海外の学術誌(「New Concepts in Global Tectonics」電子版)に「熱移送説に基づく熊本地震とその解釈」というタイトルの論文を掲載したところ、通常の3倍以上のアクセス(約30万)があり、サイトはあまりのアクセスのために一時「遮断」の措置をとったという。

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次の大災害を予想


『週刊女性』2016年9月13日号の記事です。この種の記事では常連の「専門家」が予測を述べています。「スーパー南海トラフ地震」も登場。

島村英紀武蔵野学院大学特任教授 ―― 「M8クラスの地震が直下型として起きる地理的な理由が首都圏と静岡県・清水の下にある。首都直下では、東京23区の東半分すべてが震度7ということがありうるかもしれない」:

琉球大学の木村政昭名誉教授 ―― 「近年、伊豆諸島の噴火が南から北へと移動しています。1986年に伊豆大島の三原山が噴火し、最近は箱根の火山活動が活発になっている」、「伊豆諸島沖で大地震があった後 (中略) 富士山の下のマグマだまりがぎゅっと押され、スポイトの中のインクが飛び出すように (後略)」:

立命館大学の高橋学教授 ―― 「フィリピン、台湾、沖縄、西日本、東京まで動くスーパー南海トラフ地震が『すでに動き始めているとみてもいい』」:

プレート移動のきっかけ


プレートの移動がどのようにして始まったのか。静岡大学と東北大学の研究チームが成果を発表しました。「何らかの原因でプレートに亀裂ができた場合、亀裂から海水が染み込んで鉱物を軟らかくし、外部からの力に弱くなる」、「水が染み込むと鉱物が軟らかくなり、プレートが動きやすくなることを実験で証明した」:

生命の発生にプレートテクトニクスが必須であった、とする説を支持する結果でもあるようです。

記事中には「プレートテクトニクスは地球でのみ起きている現象」とありますが、火星では周回衛星からの観測によって地磁気の縞模様らしいものや、一列に並んだ火山などが見つかっており、太古にはプレートの移動があったのではないか、と考える専門家もいます。


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仲秋の名月 ≠ 満月


「仲秋(中秋)の名月」って9月の満月のことだろうと思っている方が多いのではないでしょうか。さにあらず。仲秋の名月は満月とは限りません。また、9月中とも限りません。

今年の仲秋の名月は9月15日、満月は9月17日で、2日もずれています。

下の表は2000年以降の仲秋の名月の日付と直近の満月の日付を『天文年鑑』(誠文堂新光社)から抜き出したものです:

仲秋の名月 直近の満月
20009月12日 9月14日 2
200110月1日 10月2日 1
20029月21日 9月21日 0
20039月11日 9月11日 0
20049月28日 9月28日 0
20059月18日 9月18日 0
200610月6日 10月7日 1
20079月25日 9月27日 2
20089月14日 9月15日 1
200910月3日 10月4日 1
20109月22日 9月23日 1
20119月12日 9月12日 0
20129月30日 9月30日 0
20139月19日 9月19日 0
20149月8日 9月9日 1
20159月27日 9月28日 1
20169月15日 9月17日 2


2000年以降で仲秋の名月と満月が2日もずれるのは今年を含めて3回です。また、仲秋の名月が10月になった年も3回あります。

なぜ、このようなズレが生じるのでしょうか。仲秋の名月は、旧暦(太陰太陽暦)の8月15日の月を観賞する中国の習慣が起源です。一方の満月は太陽・地球・月の相対的な位置関係で決められます。この両者の定義の違いがズレとなって現れているのです。詳しくは以下を参照してください:

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