少し古い情報ですが、海上保安庁がトカラ列島の悪石島・宝島・小宝島の周辺海域で行なった海底地形調査の結果を 9月8日に発表しています。
「海底火山の噴火や一連の地震活動の痕跡を示すような顕著な地形の変化は検出されませんでした」(地図:赤枠が群発地震の主な発生域)、「宝島・小宝島周辺に加えて、海底の高まりである白浜曽根、五号曽根、五号曽根タコ、中ノ曽根タコの近傍において、水深 120m~640mの海底から立ち上がるガス・熱水(噴気活動)が確認されました」(地図:赤星印が確認された噴気の位置):
- トカラ列島周辺海域にて地震後初の海底地形調査を実施
- トカラ列島・小宝島付近の海底からガスや熱水湧き出す――群発地震との関連は不明 専門家「火山活動を示唆」 海保の調査で判明
- トカラ群発地震後初の海底調査 地震の原因不明も「噴気が活発に生じている」 海上保安庁 (動画あり)
関連記事
- トカラ列島近海地震: 地下の流体が影響している可能性 (25年6月26日)
- トカラ列島近海地震: 沈み込んだ「海台」の先頭部分が原因 (25年6月29日)
- トカラ列島近海地震: 今回は異質だ (25年7月2日)
- トカラ列島近海地震: 政府地震調査委員会が臨時会合 (25年7月5日)
- トカラ列島近海地震: 諏訪之瀬島で火山性地震急増 (25年7月9日)
- トカラ列島近海地震: 巨大カルデラ噴火の前段階か (25年7月13日)
- トカラ列島近海地震: 震源の移動 (25年7月16日)
- トカラ列島近海地震: 地殻変動続く (25年7月25日)
- トカラ列島近海地震: 震源が時速 1~3km で移動 (25年7月26日)