2013年9月20日金曜日

よくわかるプレートテクトニクスの始まりから発展まで


書評記事です。執筆者の一人・木村学氏は、私がいつも机上に置いている『プレート収束帯のテクトニクス学』の著者でもあります:

《 たいていの人は最初、「プレートの下はドロドロのマグマ」という誤解をします 》、

《 プレートは硬いはずなのに(中略)曲がりながら地球内部へ沈み込んでいくというのは、おかしいのではないか? 》、

《 「マントル対流」という言葉を聞いたことのある人は、プレートの下のマントル対流に乗って動くと考えるでしょう。しかし、近年わかってきたマントル対流の姿は、プレートの運動とぴったり一致しているわけではありません 》 などなど ――

初学者にありがちな疑問や誤解が取り上げられているようです。

私がよく耳にする誤解の一つに、「マグマはプレート同士の摩擦熱によって発生する」というのがあります。火山ができる仕組みについても触れられているようなので、この点についても、きっとわかりやすい説明があると期待しています。

プレートテクトニクスについて誤解しまくった上で、的外れな批判を繰り返している例のサイトの御仁にも読んでいただきたい本です。