日本時間 3月 5日夜から翌 6日夕方にかけて、オーストラリアで、M5 前後の地震が 3回発生しています。ジオサイエンス・オーストラリアの専門家は ―― 通常、オーストラリアではこのクラスの地震は年に 2回ほどしか発生しない、24時間以内に 3回も発生したのは珍しい ―― と語っています。一つ目の地震は、オーストラリア南東部・ビクトリア州の州都メルボルン近郊の Korumburra で発生した M4.6。メルボルン市内でも揺れを感じ、同市としては 1973年以来 36年ぶりの大きな地震となったとのことです。震源の深さは 8km、インド・オーストラリア・プレートが年 7cm の速さで北東に移動していることにともなうプレート内地震である、と専門家は説明しています:
- Vic tremor 'relatively uncommon'
- Melbourne tremor 'one of three'
- Korumburra earthquake biggest for 36 years
三つ目の地震は、オーストラリア南西部・西オーストラリア州 Beacon の北西で発生した M4.9。こちらは 100回を超える群発地震となっています。震源も極めて浅いところにあるようです:
- Tiny WA town hit by 100 earthquakes
- Hundreds of earthquake tremors rock tiny WA town
- Mystery quakes hit Wheatbelt
オーストラリアの南東、北西、南西の 3か所で地震がおきましたが、北東では何もおきていない … と思っていたら、北東部にはサイクロン Hamish が接近していました。クイーンズランド州北部には警報が発令されており、全住民が大陸本土に避難した島も出ています:
このサイクロンは、気象庁の気象衛星画像で見ることができます。昨晩の時点では目がはっきりと見えていましたが、今朝の時点では陸地に近づいたためか目が不明瞭になっています。日本にやってくる台風とは、渦の巻き方が逆なのがよくわかります。このサイクロンが接近しているオーストラリア北東部には、多くの日本人が訪れるケアンズなどの観光スポットがあるので要注意です:
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency