11月19日、小惑星〝2022 WJ1〟がアメリカとカナダの国境にまたがる五大湖上空で地球の大気圏に突入しました(写真)。発見から突入まで数時間しかありませんでした。多くの目撃報告がありますが、突入によって生じた火球の明るさのピークは −10〜−20等であったとのことです(満月の明るさは約 −12.5等)。
欧州宇宙機関(ESA)によると、小惑星が地球に衝突する前に観測を行うことができたのは、史上6回目だそうです。
下の表にある接近距離 0.015LD は、キロメートルに換算すると 5794km。これは地球の中心から測った距離で、地球の平均半径 6371km より小さいので、地球に衝突することを意味しています。
2022 WJ1 | (2022年11月20日付予報) |
---|---|
接近日時(日本時間) |
(地球)11月19日 17:32 |
接近日時 誤差 |
(地球)±1 分未満 |
接近距離 | (地球)0.015 LD |
推定直径 |
1 m |
対地球相対速度 |
14.8 km/s ≅ 5万3000 km/h |
初観測から地球接近まで | 0 日 |
次の地球接近 | − |
公転周期 | 960 日 ≅ 2.63 年 |
分類 |
アポロ群 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
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