4月12日から13日にかけて、小惑星〝2021 GW4〟が地球と月に接近します。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2021 GW4 | 4~8 | (地球)4月12日 21:56 (月)4月13日 06:35 |
0.07 0.84 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星はアポロ群に分類されています。
接近距離をキロメートルで表すと 2万6144km。これは地球の中心から測った距離なので地球の半径を差し引いて地表からの高度を計算すると約 1万9766km。「ひまわり」などの静止衛星(軌道高度は約 3万6000km)よりも地表に近いところを通過して行くことになります。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月8日です。
接近時の地球との相対速度は秒速 8.4km(時速約 3万km)と予報されています。
地球への接近時刻には ±1時間30分、月への接近時刻には ±1時間29分の誤差が見込まれています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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