7月16日早朝(現地時間)、レイラニ・エステーツ内の8号亀裂から流れ出したキラウエア山の溶岩流が海に流れ込む地点に近づいていた観光船を「溶岩弾」(lava bomb)が直撃しました。「溶岩弾」は船の屋根を突き破り、乗船していた観光客や乗員少なくとも23人が負傷しました(重傷1人)。キラウエア山の今回の活動で、一度にこれほど多くの負傷者が出たのは初めてです:
- ‘Lava bomb’ through roof of tour boat injures at least 22 off Hawaii island (写真あり)
- At least 23 injured as 'lava bomb' hits tour boat near Hawaii's Kilauea volcano (写真、動画あり)
- インスタグラム動画 (海に流れ込んだ溶岩が大爆発した瞬間が写っています。まるで海底火山の噴火のようです)
USGSの地質学者の説明 ―― 溶岩が水に接触すると爆発的な反応を示すものだが、特に、溶岩が水中で表面だけ固まった外皮に覆われ、その外皮が破れた時には大きな水蒸気爆発が起こり、破片を数百メートルまで吹き飛ばすことがある。
今回の事故では、溶岩の流入地点から300mという規制範囲内に観光船が入っていたとする報道と、規制範囲外であったという報道があります。
[注] "lava bomb" をどう訳したらよいのか迷いました。火山弾は "volcanic bomb" ですので、それに習ってとりあえず「溶岩弾」としました。
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