2010年7月16日金曜日

ジェイムズ・P・ホーガン氏 逝去

SF作家のジェイムズ・P・ホーガン氏が亡くなりました。アイルランドの自宅に一人でいるときに突然亡くなったとのことです。死因はわかっていません。私に “センス・オブ・ワンダー” を感じさせてくれる数少ない作家の一人だったので非常に残念です:

私が書棚に置いているホーガン氏の本は、今ざっと数えただけで 10数冊あります。他の場所に保管しているものも入れる 20冊ぐらいになると思います。

私が最初に出会ったこの作家の作品は 『星を継ぐもの』(創元推理文庫、原題: Inherit the Stars)でした。表紙カバーの絵に引かれて手に取り、あらすじを読んですぐに購入を決めました。家に着くまで待ちきれず、家に着いたときにはかなり読み進んでいました。ストーリーの展開にぐいぐいと引き込まれ、その日のうちに読み終えてしまいました。

『星を継ぐもの』のあらすじを紹介します。創元推理文庫からの転載です:
月面調査隊が深紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが……。

もう一つ、『造物主(ライフメーカー)の掟』(創元推理文庫、原題: Code of the Lifemaker)も紹介します。こちらは創元推理文庫の表紙カバー折り返しに記載されているあらすじです:
およそ百万年の昔、故障を起こした異星の自動工場宇宙船が、土星最大の衛星タイタンに着陸、工場を建設した。ところが、本来は着陸した衛星の資源を加工し、母星に送り出すことになっていたのに、故障のため、ロボットの製造情報に混乱が生じ、各ロボットが独自性を持って進化し始めたのだ。地球の探査宇宙船が着いたとき、ロボットたちはまるで地球の中世そっくりの社会を作り上げていた。

どうでしょう。読みたくなりませんか。

さらに『断絶への航海』(原題: Voyage from Yesteryear)という作品は、「民族間の確執を根本的に解決するには、少なくとも 1世代の間、子供を親から引き離して育成・教育し、因習から解き放つ必要がある」という考えが根底にあります。詳しくはウィキペディアの記載をご覧ください:

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