7月24日(月)15時42分に徳島県南部を震源とする M2.8、深さ 33km、最大震度 1 の地震がありました。徳島県(陸域)を震源とする地震が最近多いように感じるので、実際のところはどうなのか調べてみました。
下のグラフは、気象庁のウェブサイトで提供されている『震度データベース検索』 で、震央地名「徳島県北部」と「徳島県南部」を震源とする有感地震の発生数を過去約 100年間にわたって集計したものです:
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1947年にピークがありますが、前年12月21日に「昭和南海地震」(Mw8.4、深さ 24km)が発生しています。1955年のピークは、同年7月27日に徳島県南部で発生した地震の影響だと思われます。「死 1、傷 8、山崩れ多く、道路の破損・亀裂、トンネル崩壊などの小被害があった」とされています。2018年のピークはよくわかりませんが、11月2日に紀伊水道で発生した M5.4、深さ 45km の地震が影響しているのかもしれません。
全体として、1970年代から 1990年代の 30年間は地震数が少なく静穏な時期でしたが、2000年代に入ってからは増加に転じたように見受けられます。海溝沿いの巨大地震の前には内陸部で地震が増えると言われていますが、この増加傾向が新たな南海地震の先駆けでなければよいのですが。