2023年4月5日水曜日

イルカが集団座礁 — 千葉県一宮町、いすみ市

 
[備考: 2023年5月11日 04:16 千葉県南部(35°10.2'N 140°11.1'E、震央地図)  深さ 40km、M5.2、最大震度 5強、震央距離 26.5km]
 
4月3日早朝、千葉県一宮町の釣ケ崎海岸(地図)からいすみ市の太東海岸(地図)にかけての約 500m にわたって、32頭のイルカが打ち上げられているのが見つかりました。イルカガズハゴンドウで、体長は 2m 前後。
 
冷水の塊に入り込み、一時的に体がまひし、強風で海岸に押し流されたのではないか」(銚子海洋研究所): 
 
翌日の 4日にもイルカが漂着しています。前日に沖に戻されたイルカが打ち上げられた可能性もあります:
 
今回の集団座礁の原因についてはわかっていません。「餌の深追い、方向感覚の崩れ。もしくは、感染症や衰弱、サメに追われているなどがある。今回のケースがどれに当てはまるかは今のところ言えない」(国立科学博物館):

今回と同じ場所では、関東大震災の前に同様の集団座礁が起きています:
 
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の 1週間前の 3月4日には、茨城県鹿島市の海岸で 52頭のカズハゴンドウが座礁しました:

2015年4月10日には、茨城県鉾田市の海岸に 130頭以上のカズハゴンドウが座礁しました。この時は、5月3日に鳥島近海で M5.9 の津波をともなう地震、5月13日に宮城県沖でM6.8、最大震度5強の地震が発生しました:

イルカやクジラの集団座礁が起きたからといって、必ず大きな地震が起きるというわけではありません。むしろ、地震が起きなかった場合の方が圧倒的に多いのです。下の関連記事リストで、このブログの過去記事をご覧になればおわかりいただけると思います。

今回の集団座礁に関しては以下のような記事もあります:

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