2018年10月7日日曜日

小惑星 2018 TV が地球と月に接近


小惑星〝2018 TV〟が10月8日に地球と月に接近します。

(Credit: NASA/JPL)
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~11m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは10月5日です。

図は、北極星の方向から見た最接近時の位置関係を示しています。小惑星と地球は図の下から上へ移動、月は反時計回り。小惑星は地球の公転面より北側(手前側)を通過していきます。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 TV5~11 (地球)10月8日 05:05
 (月)10月8日 14:14
0.74
1.05
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速8.5km(時速約3万1000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事