2018年1月15日月曜日

2つの小惑星が地球と月に接近・通過


(1月17日、最新情報にもとづいて 2018 AT2 の推定直径と月への接近時刻を修正しました。)

1月12日に発見された2つの小惑星〝2018 AT2〟と〝2018 AS2〟が、地球と月に接近しました。

〝2018 AT2〟はアポロ群に分類され、直径は 8~17m 7~16m と推定されています。発見の前日の1月11日に地球と月に接近していたことが、軌道計算の結果、明らかになりました。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。最接近時の地球との相対速度は秒速7.2km(時速約2万6000km)と計算されています。

〝2018 AS2〟はアテン群に分類され、直径は5~11mと推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速7.7km(時速約2万8000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 AT28~17
7~16
(地球)1月11日 10:10
 (月)1月11日 15:50
 (月)1月11日 15:49
1.83
2.71
2018 AS25~11 (地球)1月14日 20:18
 (月)1月15日 06:32
1.16
1.10
(1LD=地球から月までの平均距離) 

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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