2012年7月14日土曜日

犬は何をしていたのか?


今年は人里や市街地へのクマの出没が非常に多く、その件数は北陸・東北・北海道では例年の数倍に上っています。山林でのエサ不足が主要な原因といわれ、このブログでは一部の例外を除いてあまり取り上げていませんが、以下の山梨県北杜市(地図)での出来事は別の意味で興味をそそられました:

報道では一切触れられていませんが、男性が連れていた犬はいったい何をしていたのでしょうか。犬は、クマの気配を人間よりもはるかに早く察知できるはずです。警戒して吠えるなど、飼い主に危険を知らせなかったのでしょうか。飼い主がクマに襲われそうになったときに、クマに吠えかかるなど、クマを威嚇し飼い主を守ろうとする行動をとらなかったのでしょうか。大きな敵の出現に、さっさと〝敵前逃亡〟を決め込んだのでしょうか。チワワやポメラニアンなどの小型犬ならいざ知らず、中型犬以上であったら、身を挺して飼い主を守るような忠犬であってほしいものです。

この件で思い出したのが、2006年(?)に放送された『トリビアの泉』(司会: タモリ)というテレビ番組でおこなわれた実験です。以下、当時のメモから:
  • 散歩中にクマに襲われた飼い主を守ろうとして戦う雑種犬は: 100匹中3匹 (クマの着ぐるみには実際のクマの匂いを付けて実験)
  • 散歩中に飼い主が急に苦しみだして倒れたときに、助けを求めに行く雑種犬は: 100匹中0匹 (100匹中1匹は、倒れている飼い主の体に放尿)
  • 散歩中に主人が車で拉致された場合、監禁場所まで追跡してくる雑種犬は: 100匹中4匹
  • 飼い主の留守中に好物の肉を持った泥棒が敷地に入ってきた場合、吠えて家への侵入を阻止する雑種犬は: 100匹中16匹

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