2012年7月31日火曜日

水温上昇で3河川が釣り禁止に ― イエローストーン


米国北西部にあるイエローストーン国立公園(地図)で、公園内を流れる3つの川の水温が上昇しマスの棲息に適さなくなったため、8月1日から釣りが禁止されることになりました。釣りが禁止されるのは、ギボンズ滝より下流のギボンズ川、ケプラー滝より下流のファイアーホール川、とマディソン川です。気温の高い日が続いていること、間欠泉などからの熱水の流入、河川水量の減少などが複合的に影響して水温が上昇しているとみられています。公園当局は、今後も気温の高い状態が続くとの予報が出ているため、釣りが禁止される川が増える可能性があるとしています:

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2012年7月25日水曜日

頭上で核爆発


こんな実験をしていたとは。時は1957年7月19日、所は米国・ネバダ州の核実験場。5人の男性の頭上で空対空核ミサイルが炸裂します。以下の動画では、59秒目に核爆発の閃光、1分12秒目に爆風と轟音が5人を襲います:

核爆発の規模は2キロトン。爆発の高度は、上記YouTube動画の記述では1万フィート(3048m)となっていますが、他の資料によれば1万8500フィート(約5600m)です。上記動画では、閃光から爆音まで約13秒間です。途中の映像がカットされていないとすれば、音速を毎秒340mとして約4500mのところで爆発がおきたことになります。

5人の男性は自ら志願して爆心地(グラウンド・ゼロ)に立ったのだそうです。5人のうち、4人は佐官級(大佐・中佐・少佐)の将校です。5人の前には〝Ground Zero. Population 5〟(爆心地、人口5人)と手書きされた看板が立てられています。アメリカ人的なユーモアでしょう。

それにしても、中継しているアナウンサーの楽しげな調子は何なのでしょうか。私の聞き間違いでなければ、中継の最後は〝just beautiful!〟という言葉で締めくくられています(核爆発で生じた閃光や火の玉のことを言っていると思われます)。

以下の記事には、5人のその後を含むさらに詳しい情報が書かれています:

上記記事には、5人のその後を調査した結果が書かれています。偉い人ほど長生きしているようです:
  • Sidney C. Bruce 大佐 ― 2005年に86歳で死亡
  • Frank P. Ball 中佐 ―  2003年に83歳で死亡
  • John Hughes 少佐 ― 1990年に71歳で死亡(不確実)
  • Norman Bodinger 少佐 ― 不明
  • Don Lutrel 伍長 ― 1987年に63歳で死亡(不確実)

動画には映っていませんが、この5人の様子を撮影したのは、カメラマンの George Yoshitake 氏です。同氏は志願ではなく、上官の命令で撮影にあたったようです。同氏は、2010年に〝ニューヨーク・タイムズ〟紙のインタビューに答えて、核実験の撮影にあたった同僚カメラマンのかなりの数がガンで死亡した、核実験が彼らの死に関係していることは間違いない、と語っています。同氏は現在84歳になっているとのことです。

リュウゼツランの開花相次ぐ ― 岡山、愛知、青森、千葉


数十年に一度といわれるリュウゼツランの開花が各地で相次いでいます:

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2012年7月24日火曜日

聖地への巡礼で地震予知 (その2)


7月24日付「聖地への巡礼で地震予知 (その1)」からの続きです。

人間も、地震の前に影響を受けることがある。そのような事例は、1988年12月におきたアルメニアのスピタク地震[地図、USGSによるとM6.8、死者2万5千人]で初めて報告された。出産数と外来患者が急増したのである。1993年のインドのラトゥール地震[地図、USGSによるとM6.2、死者9748人]では、ラトゥール市民病院の医療記録が、地震前日の出産数と外来患者数が通常の6倍から7倍になったことを示している。ポートブレアとムザファラバードの病院のデータも同様の傾向を示している。 
上に述べたような事例は、聖地巡礼がおこなわれるアマルナート・ヤトラの期間に人間や動物の行動を用いて地震を予知するために活用できる。 
今年のアマルナート・ヤトラの巡礼や他の聖地巡りでは、敬虔な信者たちがグワーハーティー郊外のアンブバチ・メラに加えて、ギャンゴットリ、ジャムノットリ、ケダルナート、バドリナート、バイシュノ・デビの険しい山岳地帯を通り抜ける。それらすべての地域はゾーン〝IVに分類される地震多発地帯で、ほとんどがゾーン〝V〟に隣接しており、マグニチュード6かそれ以上の地震がおきる可能性がある。 
カングラ、アンダマン諸島、タイでの事例を勘案するならば、巡礼で使われるたくさんの馬を地震の前兆センサーとして使うのが得策だ。もし、すべての馬が巡礼を乗せるのをいやがったり、ふだんとは違うそぶりを見せたなら、それは地震の前兆であるかも知れない。 
同様に、何人かの巡礼者がとつぜん体調を崩し、胸の痛み、頭痛、吐き気を訴えたり、急に興奮したり怒り出したりしたならば、それは地震の前兆である。人間に見られる異常な前兆は、通常、地震発生の数時間前におおよそ4人に1人の割合で現れる。さらに、だれもが持つようになった携帯電話も、巡礼者たちが地震の前触れを察知するのに効果的である。地震の前には、携帯電話は通じにくくなり始めたり、まったく通じなくなったりする。この様な現象は、中規模地震や大規模地震の100分から150分前に発生する 
上に述べたことは、2001年のブージ地震[地図、USGSによるとM7.6、死者2万23人]、2004年のスマトラ沖地震[USGSによるとM9.1、死者22万7,898人]、2005年のカシミール地震[地図USGSによるとM7.6、死者8万6000人]の前に見られた。また、中国、日本、イラン、ニュージーランドでも報告がある。 
馬やその他の動物(は虫類、鳥類、ヤスデ、ムカデ)、そして巡礼者のかなりの割合に異常が現れ、時を同じくしてすべての携帯電話が通じにくくなり最終的にはまったく通じなくなったとしたら、短時間のうちに地震がおきる可能性がある。現場の責任者は、関連当局に連絡するのがよいだろう。 
この記事は、地震について注意を喚起するのが目的であり、巡礼者の心を不安にさせることを意図したものではありません。巡礼者の安全に資するため、中央政府や州政府ができる限りの予防措置を講じていることを巡礼者はご理解ください。

(完)


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聖地への巡礼で地震予知 (その1)


ヒマラヤ山中にヒンズー教の聖地・アマルナート洞窟(地図)があります。6月から8月にかけての「アマルナート・ヤトラ」の期間には、多数の信者が徒歩や馬で険しい山道や氷河を越えてこの聖地への巡礼をおこないます。巡礼者の数は、昨年は65万人を上まわったとのことです。

この洞窟がある地域は地震多発地帯であり、近々、大きな地震が発生すると専門家が予測しています。巡礼期間中に大きな地震が発生した場合、険しい山間の狭い通路に密集する巡礼者に大きな被害が出る懸念があります。

インド西岸のムンバイに近い都市プネ(地図)を拠点に活動する地震学者のArun Bapat氏が、この聖地への巡礼に現れる宏観異常を使って地震を予知しようという記事を書いています:

以下は、記事のテキトー訳です:
ジャンムー・カシミール州にある聖地・アマルナート洞窟を目指す巡礼者と彼らが乗る馬は、これから起こる地震のセンサーとして使えるかも知れない。 
地質学者たちは、近い将来にヒマラヤ地域で大地震が起きると予測しているが、それを予知できるだろうか。私たちが過去の事例に学び、動物と人間の異常な振るまいを非常に信頼できる前兆として用いるならば、たぶん答えは〝イエス〟である。 
今日までのところ、動物の異常な行動にもとづいて地震の予知に成功した事例は、中国で1975年2月におきた海城地震[地図、USGSによればM7.0、死者2000人]だけである。しかし、実際の予知には結びつかなかったものの、いくつもの前兆が観察されてきている。動物や人間の異常な行動は、地震の前兆としては研究者たちに未だに認められていない。 
2004年12月26日に発生したスマトラ島沖の大地震と大津波では、23カ国で25万人に迫る死者が出た。ゾウに乗ることはタイの観光客に最も人気のあるアトラクションであるが、地震発生の数時間前、ゾウがゾウ使いの指示に従わず、背中に乗せた観光客を振り落とすようになり、人々を困惑させた。その数時間後に地震が襲ってきた。アンダマン諸島では、地震の前にヘビ、ヒキガエル、カメ、カニなどが落ち着きをなくし、魚が海岸で飛び跳ねた。 
1905年4月4日に発生した有名なカングラ地震[地図、USGSによるとM7.5、死者1万9000人]では、前夜におおよそ200km離れたラホール動物園で動物が吠えるなど、異常な騒ぎ方をした。動物園の当時の最高責任者だったイギリス人は、すべての動物が水や食べ物を口にしなくなったと業務日誌に書き残している。その夜、彼は一睡もせずにその異常について考えを巡らしていたが、明け方の4時ごろに地震が襲ってきた。 
時間的に1世紀離れた1905年のカングラと2004年のタイの事例を考えると、破壊的な地震の前に見られる動物の異常な振るまいについてのこの様な情報や、いくつかの文書として残された報告を地震予知に活用すべきではないだろうか。

続く

2012年7月23日月曜日

火山活動が活発化 ― 立山・地獄谷(富山県)


富山県東部の立山・地獄谷(地図)の火山活動が活発化しています。「噴気口から出た泥が歩道にまで及んでいることや噴気口の位置が変わったこと、地獄谷の隣接地に自生するハイマツなどの植物がガスの影響で赤く変色したことなど、昨年にはなかった現象が報告された」とのことです:

地獄谷の東約20kmには糸魚川-静岡構造線フォッサマグナの西縁)が南北に走っています。

地獄谷の火山ガス濃度が上昇していることは、今年2月にも報道がありました:

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エイの大群が川を遡上 ― 千葉県いすみ市


アカエイとみられるエイの大群が千葉県いすみ市(地図)の夷隅川を遡上しています。最初に見つかったのは7月17日で、河口から約3km付近。

この現象については、「珍しい」とする見方と「珍しいことではない」とする見方があります。「エイが夷隅川を遡上する行動は、それほど珍しいことではないです」(いすみ市農林水産課)、「大量ということと、時期的に少し早いことがあって、珍しがられているのではないでしょうか」「例年であれば8月上旬あたりから見られる光景で、これまで、7月にはなかった」(夷隅川漁協)、「春から夏にかけてたまに河口に現れることはあるが、これだけ多くのエイが一斉に川をさかのぼる姿は珍しい。理由はわからない」(鴨川シーワールド)、「あれだけ多くのエイが川に現れることは珍しいといえます」(東海大学海洋生物学科):

エイが川をさかのぼる現象は過去にも報道されたことがあります:

今回のエイの大量遡上がおきた千葉県いすみ市では、6月に大量のイワシが打ち上げられる現象が起きています:

いすみ市を囲む地震のリング (クリックで拡大)
この震央分布図の作成には気象庁地震カタログと以下のツールを使用しました
TSEIS web version 0.1 DATABASE JMA


上の地図は、東北地方太平洋沖地震が起きた2011年3月11日から2012年7月21日までに、深さ30kmより浅いところで起きた地震の震央をプロットしたものです。いすみ市を中心にして震源がリング状(ドーナツ状)に分布し、その中心部では地震が起きていません(黒い矢印)。この「空白域」は将来の地震の予兆なのでしょうか。それとも、この地域で定期的に起きているスロースリップの結果、ストレスが溜まっていないだけなのでしょうか。このリングは、東北地方太平洋沖地震以前の地震も加えるとさらにはっきり浮かび上がります。

上の地図を見ると、同じような空白域が千葉県山武市(地図)付近を中心とした地域や、茨城県鹿嶋市(地図)付近を中心とした地域にも見られるように思います。


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2012年7月22日日曜日

小惑星が地球接近 (続報)


7月21日付「小惑星が地球接近」の続報です。

小惑星〝2002 AM31〟(153958)の地球接近が、下記のサイトで、カナリア諸島にある観測施設から実況中継されます。地球接近までのカウントダウンが画面右上に表示されています。明日の朝、「梅ちゃん先生」の放送が終わったらこのサイトにアクセスしてみましょう:

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2012年7月21日土曜日

小惑星が地球接近


日本時間7月23日午前8時39分、小惑星〝2002 AM31〟(153958)が地球に最接近します。この小惑星の直径は、7月12日におこなわれたレーダー観測では約340mですが、NASAの最新の推計ではこの2倍の792mとなっており、「シティ・ブロック・サイズ」(都市の街区の大きさ)と言われています。最接近時の地球からの距離は約526万kmで、地球から月までの距離の約14倍に相当します:

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2012年7月20日金曜日

ヘビが原因の停電 ― 群馬県前橋市


7月19日、群馬県前橋市後閑町(地図)の高圧線に、体長約1mのヘビが接触したために停電が発生しました。高圧線は10mを超える高さにあり、東京電力の担当者は「ヘビが自力で登ったとは考えにくく、カラスにくわえられて落ちたのではないか」と語っていますが、これまでにも同じような高さにヘビが登って停電になったケースがあります:

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2012年7月19日木曜日

イルカ3頭が座礁 ― 宮崎県宮崎市


7月18日、宮崎県宮崎市の青島ビーチ地図)に3頭のイルカが打ち上げられました。救出作業の結果、最終的には3頭とも海に戻ったとのことです:

約2週間前の7月6日には、同じ宮崎市にある宮崎市港にコビレゴンドウとみられるクジラが迷い込んでいるのが見つかっています。詳しくは、このブログの7月12日付「クジラが迷い込む ― 宮崎県宮崎市」をご覧ください。


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2012年7月17日火曜日

トンボ大量発生


管理者の首尾一貫しない恣意的な運営のせいで、最近はすっかりオカルトや言い争いの場に堕した感のある『異常現象に気付いたらお知らせくださいという掲示板(http://www.progoo.com/rental/normal_bbs/bbs.php?pid=11087)ですが、このところ、千葉県や茨城県でのトンボの大量発生を報告する投稿が増えているようです:
▼投稿日:2012/07/02(Mon) 16:03 (外房いすみ)
この頃、車を走っているとものすごい数のトンボの群れに遭遇することがある。また、たまにそういったハチの群れもある。先日、近くの小学校で生徒たちが下校途中で帽子をふっていた。なんだろうな と思うとトンボを採っているようだった。7月になり、あたりまえなのかもしれないが、ただ、少し多すぎるようにも思う。 
▼投稿日:2012/07/03(Tue) 09:57
当方も千葉県岩井の富山でトンボの異常発生を見て感じていました。標高が少し高い所でもこんなにトンボがいるのかと不思議に感じていました。 
▼投稿日:2012/07/03(Tue) 15:44
現在茨城県つくば市近辺でトンボが異常発生しています。今まで見たことが無いほど夥しい数のトンボが上空を飛んでいます。何かの前兆なのでしょうか?とにかく怖くなるほど大量にいます・・・。 
▼投稿日:2012/07/16(Mon) 16:57 (千葉北西部)
近所でトンボが大量発生しています。蝉はまだ鳴いてません。こんなこといままでになかったと思いますが… 
▼投稿日:2012/07/17(Tue) 21:54
こちら千葉県です。最近トンボが異常なほど飛んでいます。友人に話したら「関東大震災のときもそうだったらしい」と話してました。本当ですか? 詳しい人いますか? とにかく今まで見たことがないです。どこにいっても大量に飛んでます。千葉県のかた気にして見て下さい。他の県はどうですか? 
▼投稿日:2012/07/17(Tue) 22:25
千葉県です。今、たんぼに行くととんぼがすごいです。例年こうだったか?は記憶にありませんが、毎年この時期には子供が小学校でやごを採って来て、1~2週間でとんぼにかえってました。だからとんぼがいても不思議ではありません。でもとんぼが大量に増えるのは夏の終わり頃だったような気がします。

上記の投稿に見られるトンボの大量発生が地震の前兆であるのか、気象などの他の要因によるものかはわかりません。参考までに、『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次、東京大学出版会、1986)に収録されている関東大震災の前兆についての証言から、トンボに関するものを拾い出すと、以下のようなものがあります:
  • 物心ついてから見た事のない赤トンボの大群が北から南の方向に上空ビッシリと飛び去るのを見ています。(関東大震災の数日前、浅草、震央から72km)
  • 地震のあった二、三日前、赤トンボが空いちめんに北に向かって飛んで行ったのをおぼえています。(2~3日前、福島県白河町、225km)
  • 夕刻、俄に曇ってうす暗く成り、突風が吹きだしました。すると、赤トンボ(中型)が、初めの頃は5匹、10匹と風にとばされる様に流されはじめましたが、次第にその数を増して何百匹もの赤トンボが次から次へと逃げてゆく様に流されて、そのうちにヤンマ(大型)も混じって空が見えなくなりました。(18時間前、横浜市、42km)

その他、アリやウスバカゲロウが異常に多かったとの証言があります。

ペンギン大量死 ― ブラジル南部


7月に入って以降、ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州(地図)の海岸に、500羽を上まわるマゼランペンギンの死骸が漂着しています。死骸には「目立った外傷はなく、油にまみれた痕もない。体重も普通で飢えた様子もないといい、獣医師らは死因がわからずに困惑している」:

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ウミガメの方向感覚狂う ― 静岡県浜松市


7月14日、静岡県浜松市(地図)の遠州灘近くで、産卵後に海とは逆方向の池に迷い込んだアカウミガメが見つかりました:

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2012年7月14日土曜日

犬は何をしていたのか?


今年は人里や市街地へのクマの出没が非常に多く、その件数は北陸・東北・北海道では例年の数倍に上っています。山林でのエサ不足が主要な原因といわれ、このブログでは一部の例外を除いてあまり取り上げていませんが、以下の山梨県北杜市(地図)での出来事は別の意味で興味をそそられました:

報道では一切触れられていませんが、男性が連れていた犬はいったい何をしていたのでしょうか。犬は、クマの気配を人間よりもはるかに早く察知できるはずです。警戒して吠えるなど、飼い主に危険を知らせなかったのでしょうか。飼い主がクマに襲われそうになったときに、クマに吠えかかるなど、クマを威嚇し飼い主を守ろうとする行動をとらなかったのでしょうか。大きな敵の出現に、さっさと〝敵前逃亡〟を決め込んだのでしょうか。チワワやポメラニアンなどの小型犬ならいざ知らず、中型犬以上であったら、身を挺して飼い主を守るような忠犬であってほしいものです。

この件で思い出したのが、2006年(?)に放送された『トリビアの泉』(司会: タモリ)というテレビ番組でおこなわれた実験です。以下、当時のメモから:
  • 散歩中にクマに襲われた飼い主を守ろうとして戦う雑種犬は: 100匹中3匹 (クマの着ぐるみには実際のクマの匂いを付けて実験)
  • 散歩中に飼い主が急に苦しみだして倒れたときに、助けを求めに行く雑種犬は: 100匹中0匹 (100匹中1匹は、倒れている飼い主の体に放尿)
  • 散歩中に主人が車で拉致された場合、監禁場所まで追跡してくる雑種犬は: 100匹中4匹
  • 飼い主の留守中に好物の肉を持った泥棒が敷地に入ってきた場合、吠えて家への侵入を阻止する雑種犬は: 100匹中16匹

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十勝岳で火山性微動と火山性地震 ― 北海道


6月30日から7月4日まで、夜間に火口が明るく見える現象が観測された十勝岳(地図)で、7月11日に火山性微動が発生、その後、12日朝にかけて火山性地震が増加したとのことです:
11日19時59分頃から継続時間約5分の振幅の小さな火山性微動が発生し、その後22時頃から12日6時頃まで火山性地震が一時的に増加しました。微動発生時の火口の状況は雲のため不明でしたが、空振、傾斜計による地殻変動のデータに特段の変化はありませんでした。今回の火山性微動と、火口が明るく見えた現象との関係は不明ですが、気象台では地震活動や噴煙・噴気活動など引き続き注意深く監視しています。

詳細は以下を参照してください:

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2012年7月13日金曜日

地震前兆情報を市民に提供 ― 高知県須崎市 (続報-2)


5月25日付「地震前兆情報を市民に提供 ― 高知県須崎市 (続報)」の続報です。

6月29日付「地震前兆現象調査へ ― 高知県黒潮町」の末尾で触れましたが、須崎市(地図)の市議会では、前兆現象観測の予算について「審議を尽くすべき点が残されている」として「執行前に再協議求める」との付帯決議がつけられました。

その「再協議」が7月12日におこなわれたのですが、「科学的根拠のないものを市民に提示するのは、行政として無責任ではないか」など、「観測の信頼性や市民に情報提供する際の責任の所在などに疑問が相次ぎ、事業推進の合意は得られなかった」とのことです:

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2012年7月12日木曜日

環水平アーク出現 ― 静岡県磐田市


7月10日、静岡県磐田市(地図)の上空に環水平アークが現れました。「これを見ると縁起がいい」:

環水平アークは各地で目撃されています:

この環水平アークを「椋平虹」と呼んで地震の前兆だと言う人もいますが、どうでしょうか:

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クジラが迷い込む ― 宮崎県宮崎市


7月6日、宮崎県の宮崎市港(地図)にコビレゴンドウとみられるクジラが迷い込んでいるのが見つかりました:

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2012年7月11日水曜日

西日本の大地震の前兆か?


丹波山地地図)で定常的に発生する微小地震が2011年2月から減少した状態が続いており、専門家は「推移の注視が必要」と指摘しています。「同様の静穏期は1992年後半から94年前半にもあった。その半年後に阪神大震災が発生。46年の南海地震でも3年前から静穏状態が続いていた」:

南海地震も心配ですが、湖底堆積物の吹き上げ現象が続く琵琶湖西岸地域や、再稼働した大飯原発のある若狭湾周辺も気になります。


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2012年7月10日火曜日

十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報-3)


札幌管区気象台は、7月7日から8日にかけて実施した現地調査にもとづいて、9日付で「十勝岳の火山活動解説資料」を発表しました。それによると、6月30日から7月4日まで観測されていた夜間に大正火口付近が明るき見える現象は、7月5日の夜からは観測されていないとのことです。また、「大正火口東壁の高温領域が縮小し、温度が低下していることも確認」したものの、「大正火口東壁で新たな噴気孔が認められる」とも書かれています:

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富士山に亀裂


富士山5合目の登山口に近い場所に、長さ30m以上、幅5cm~8cmほどの亀裂が入っていたことがわかりました。「地震の揺れでできた可能性が考えられる」(山梨県環境科学研究所)、「地中のマグマが浅いところに上がってきている証拠はないので、火山活動によってできた亀裂とは思えない」(火山噴火予知連絡会):

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2012年7月5日木曜日

7月3日の東京湾地震と元禄地震


7月3日昼前、東京湾を震源とする最大震度4の地震がありました。気象庁の速報値では、マグニチュード5.4、震源の深さ約100km; 防災科学技術研究所のAQUAシステムではマグニチュード5.1、深さ83kmでした。

震源地は、気象庁の発表では「東京湾」、AQUAシステムでは「千葉県南方沖」となっていますが、地図で確認すると房総半島の南端部かそこに極めて近い海域が震源です。ここは1703年に発生した元禄地震の震源に極めて近い場所です。専門家は、今回の地震が元禄型大地震の前震である可能性を指摘しています:

1703年の元禄地震について『日本の地震地図 東日本大震災後版』(岡田義光、東京書籍、2012)から引用します:
1703年12月31日(元禄16年11月23日)午前2時ごろ
M7.9~8.2、最大震度7(推定)
死者 10,367人、負傷者多数 
相模・武蔵・上総・安房で震度が大きく、また津波が犬吠埼から下田に至る沿岸を襲いました。関東地方の広い範囲で震度6相当、とくに相模湾の沿岸や房総半島南端では震度7相当の揺れだったと推定されています。金沢や富山でも強い揺れとなり、地震を感じた範囲は東北地方から近畿地方にまで及んでいます。 
小田原領内で被害が大きく、川崎から小田原までの宿場はほぼ壊滅し、・・・ 厚木では家が大方崩れて ・・・ 、大山では山崩れがあり ・・・、津波により房総半島では6500人あまりの死者、伊豆半島では ・・・。さらに伊豆大島の岡田で ・・・、新島・八丈島でも ・・・。江戸では、江戸城や大名屋敷の石垣・塀の破損が多く、・・・ 。津波は東京湾内の品川なども襲い、鎌倉では二ノ鳥居まで津波が来たほか、伊東の玖須美付近でも波が1kmほど陸に上がったと記録されています。

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市街地にカモシカ出没 ― 秋田県秋田市、岩手県盛岡市


7月3日午前、秋田県秋田市(地図)にカモシカが出現。「事業所や官公庁のビルが建ち並ぶ中心部」を歩き回ったとのことです。「市街地でのカモシカの目撃情報は毎年寄せられる」、「夜行性なので、夜のうちに市街地まで出てきて、さまよっているうちに朝になったのではないか」(秋田市):

同じく7月3日の深夜、岩手県盛岡市(地図)の中心部にカモシカが出現し、周囲が騒然となったとのことです。「カモシカが中心部に現れたのは5年ぶり」(市教育委員会):

カモシカが出没した秋田市と盛岡市は日本最深の田沢湖を挟んで対称の位置関係にあります。分水嶺の東と西で、同期したようにカモシカが現れたのは偶然でしょうか。


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カエルに異変 ― 神奈川県山北町


6月24日付「カエルに異変 ― 静岡県東伊豆町」と類似の現象です。

モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに卵を産み付け、孵化したオタマジャクシは直下の水面へ落下して水中生活を始めます。

先に紹介した静岡県東伊豆町の場合は、モリアオガエルが下に水がない場所に産卵したのですが、今回の神奈川県山北町の温泉旅館(地図)では、「常時40度近い湯が沸く露天風呂の上」に産卵しているとのことです。

孵化したオタマジャクシが40度近い湯の中に落下したら生存は難しいでしょう。親ガエルは、産卵するときに温泉から立ち昇る湯気や熱気を感じているはずで、本来であればそのような場所は忌避するはずです。それにもかかわらず、そのような場所に産卵するというのは不可解です。「周囲に適した水場がなかったか、単純に間違えたのか。温泉で産んだというのはあまり聞いたことがない」(県立生命の星・地球博物館):

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2012年7月4日水曜日

コーラに発がん物質


日本の大手メディアは沈黙していましたが、今年3月、コーラ飲料に発がん物質が含まれていると伝えられました。米国の消費者団体「公益科学センター」(CSPI)が指摘したことが発端です。コーラに色をつけるために使われるカラメル色素に、製造工程で化学物質が加えられることによって発がん性のある〝4-メチルイミダゾール〟が発生するというものでした:

もちろん業界は反発し、米食品医薬品局(FDA)も1日1000缶以上飲まなければ危険はないとの立場でした。ところが、カリフォルニア州の法律で定められている〝4-メチルイミダゾール〟の1日当たりの摂取許容量が29マイクログラムであるのに対して、コカ・コーラやペプシの1缶にはその3倍を超える100マイクログラム以上が含まれているため、業界は〝4-メチルイミダゾール〟に発がん性があるとする見解を否定しつつも、カリフォルニア州の基準を満たすように製造レシピを変更するということになりました。この際、レシピの変更が「米国外での製品に適用されるかどうかは不明」と伝えられていました:

世界中で製造レシピが安全なものに順次切り替えられていくだろうと安易に考えていたのですが、資本主義の企業に性善説的な行動を期待をするのは間違いだったようです。法律で規制しなければ、彼らは商品の安全性を高めようとはしないようです。まずイギリスで火の手が上がりました:

米国の消費者団体「公益科学センター」(CSPI)が新たに検査したところ、カリフォルニア州で販売されているコーラでは、〝4-メチルイミダゾール〟が1缶(12液量オンス、355ml)あたり4マイクログラムに低下している一方で、米国内の他の州や米国外で販売されているコーラでは依然として100マイクログラムを超える〝4-メチルイミダゾール〟が検出されたとのことです。最も量が多かったのはブラジルの267マイクログラム、次いでケニアの177マイクログラムです。ブラジルでは、カリフォルニア州が法律で定める1日当たりの許容摂取量の実に9倍超が1缶に含まれていることになります。日本の数値は1缶当たり72マイクログラムで、カリフォルニア州の含有量の18倍、同州の定める許容量の約2.5倍です(各国の検出量の表はここにあります):

日本の大手新聞やテレビ局はこの件について報道していないのではないでしょうか。私が最近ニュース番組で見かけたコーラ関連報道としては、以下の日本コカ・コーラの発表を受けたヨイショ報道だけでした:

私自身はコーラ好きです。でも3月に上記の報道を見てからは、コーラを買うのを躊躇するようになりました。福島の原発事故以降は緑茶もまったく口にせず、海外産であることがはっきりしている紅茶やウーロン茶に切り替えています。だんだん飲み物の選択肢が狭まって行くようです。


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海から噴き出す炎 !?


以下はオーストラリアのニュースサイトに掲載された記事です。6月29日の日没直前に、同国西海岸の都市・パース(地図)の海岸で目撃された現象で、約20分間にわたって見えていたとのことです。記事のタイトルは「隕石がパースの空を明るく照らしながら海に突入」です。記事本文も、この現象の原因が隕石の落下であるとの想定で書かれていますが、「気象局の広報担当者は『気象局のレーダーは隕石のように高速で動く物体を検知できない』と語っている」、「パース天文台と西オーストラリア州天文学会には連絡がつかずコメントが得られなかった」とあり、隕石落下説の確証は得られなかったようです:

この写真を見た天文学者は隕石落下説に対して否定的で、飛行機雲が夕日を浴びて明るく見えている可能性が非常に高いとしています。明るく輝いている雲のようなものは、大きな流星が飛んだときに残る流星痕が風に流されて拡散したときの形状に似ているが、これほど明るく大きな痕を残す流星あるいは火球の本体がまったく目撃されていないのは不審だし、そのような流星や火球だとしたらもっと長い痕を残すはずだというわけです。

以下の記事には、飛行機雲だと断定する複数の目撃者の証言が掲載されています:

証言内容は以下のとおりです:
I was at the beach 2 hours over the entire sunset. It was definately not a meteor. it was a plane's vapour trail, and was ordinary about 20 minutes before that photo was taken. It was just the sunset that made it look so "fiery". 
私は日が暮れるまで2時間ほど海岸にいました。絶対に、あれは流星なんかじゃありません。あれは飛行機雲です。(新聞に掲載された)写真が撮影されたときよりも20分ぐらい前までは普通の(飛行機雲の)形をしていました。あんなに明るく火のように見えたのは夕日に照らされていたからに過ぎません。

他の目撃者も、普通の飛行機雲が徐々に変形しながら明るさを増していった様子をずっと見ていて同様の証言をしています。そして、〝I'll be surprised to hear if it actually was a meteor〟(あれが実は流星だったなんて言われたら驚く)と語っています。

夕日に照らされて明るく輝く飛行機雲は、しばしばUFOや地震雲と誤認されます。某演歌歌手がビデオ撮影した映像がテレビでUFOだとして何度も紹介されたので、ご覧になったかたも多いと思います。阪神淡路大震災の前の1995年1月9日夕方と16日夕方に撮影されたいわゆる〝竜巻雲〟もこの類いであろうと私は考えています。


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2012年7月3日火曜日

十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報-2)


7月2日付「十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報)」の続報です。

札幌管区気象台は、7月1日におこなわれた現地調査にもとづいて、2日17時15分に「十勝岳の火山活動解説資料」の第3報を発表しました。「6月30日以降、大正火口付近が夜間に高感度カメラで明るく見える現象が観測されています」、「二酸化硫黄の平均放出量は、一日あたり600トンとやや多量の火山ガスを観測を観測しました」、「火山性地震は少なく、火山性微動は観測されていません。傾斜計及びGPS連続観測では特段の変化はありません」、「2006年からみられている62-2火口直下浅部の膨張は継続しています」:

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2012年7月2日月曜日

神社の境内が地盤沈下 ― 長野県小谷村


長野県北安曇郡小谷村戸土地区(地図)にある「境の宮」の境内で地盤の沈下が起きています。「尾根筋の急斜面に接した境内は、北寄り部分に数十センチずつの段差が階段状に生じた状況」、「昨年は平らだった」、「一帯は地滑りが多い地域」:

同神社のある地区は、糸魚川市(地図)に隣接し、糸魚川静岡構造線の北端部に位置しています。


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ヘビが原因の停電 ― 鹿児島県曽於市


7月2日早朝、鹿児島県曽於市(地図)内のJR日豊線の架線にヘビが絡みついてショートしたために停電が発生。JR日豊線は都城駅(宮崎県都城市、地図)―国分駅(鹿児島県霧島市、地図)間で約2時間半にわたって電車の運転が見合わせられました。「ヘビが架線に絡まる事故は年1~2回あるが、今回のような大規模な停電は珍しい」(JR九州):

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防災地震Webの新規公開


7月2日、防災科学技術研究所(NIED)が「防災地震ウェブ」を新規公開しました:

同時に「地震観測網ポータル」もリニューアルされました:

十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報)


7月1日付「十勝岳で火口異変 ― 北海道」の続報です。

6月30日から7月1日にかけての夜間に観測された十勝岳・大正火口付近が明るく見える現象は、1日の夜にも観測されました:

札幌管区気象台は、1日午前におこなわれた空からの観測にもとづいて、同日16時40分に「十勝岳の火山活動解説資料」の第2報を発表しました。「大正火口周辺に火山灰などの噴出物は認められませんでした」、「大正火口東壁に従来からみられている地熱域の中に硫黄が燃焼したと推定される温度の高い領域を確認しました」、「大正火口から約3km北西の望岳台で二酸化硫黄臭を確認しました」、「火山性地震は少なく、地震活動は概ね低調に経過しています」、「傾斜計及びGPS連続観測では特段の変化はありませんでした」:

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2012年7月1日日曜日

十勝岳で火口異変 ― 北海道


報道によると、6月30日午後11時50分ごろ、北海道中央部にある十勝岳(地図)の「山頂付近に火のようなものが見える」と110番通報がありました(こういうケースの通報先は、110番なのでしょうか、それとも119番なのでしょうか?)。札幌管区気象台によれば、この現象は高温の火山ガスや硫黄が自然発火したためで、噴火ではないとのことです:

以下は札幌管区気象台が7月1日08 時10分に発表した資料です。「6月30日19時35分頃から7月1日未明にかけて大正火口付近で夜間に高感度カメラで明るく見える現象が観測されました。この現象は、火口付近の硫黄や火山ガスが燃焼したものと推定され、日の出と共に認められなくなりました。この現象前後で、火山性地震、火山性微動、地殻変動及び空振には特段の変化はありませんでした。なお、大正火口で夜間明るく見える現象が観測されたのは1989年1月以来です」:

なお、このブログの10年2月17日付「十勝岳で火山性微動と地震」にあるように、十勝岳では10年2月16日に、火山性微動や火山性地震が発生しています。


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