報道によると、6月30日午後11時50分ごろ、北海道中央部にある十勝岳(地図)の「山頂付近に火のようなものが見える」と110番通報がありました(こういうケースの通報先は、110番なのでしょうか、それとも119番なのでしょうか?)。札幌管区気象台によれば、この現象は高温の火山ガスや硫黄が自然発火したためで、噴火ではないとのことです:
以下は札幌管区気象台が7月1日08 時10分に発表した資料です。「6月30日19時35分頃から7月1日未明にかけて大正火口付近で夜間に高感度カメラで明るく見える現象が観測されました。この現象は、火口付近の硫黄や火山ガスが燃焼したものと推定され、日の出と共に認められなくなりました。この現象前後で、火山性地震、火山性微動、地殻変動及び空振には特段の変化はありませんでした。なお、大正火口で夜間明るく見える現象が観測されたのは1989年1月以来です」:
- 十勝岳の火山活動解説資料 (PDF形式、写真6葉、地図1葉あり)
なお、このブログの10年2月17日付「十勝岳で火山性微動と地震」にあるように、十勝岳では10年2月16日に、火山性微動や火山性地震が発生しています。
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