2010年12月10日金曜日

東南海地震と最近の小地震パターン

今朝の『朝日新聞』科学面に 「東南海 最近の小地震パターン 1944年大地震前と似る」 と題する記事が掲載されていました。防災科学技術研究所の調査結果を紹介しているのですが、当該記事が現時点ではネット上に見つからないので、以下に紙面から抜粋します:
  • 東南海地震の震源域での小地震の発生パターンがこの 10年、1944年に起きた大地震の直前の 10年間に似てきた。
  • 前回の東南海地震までの 10年間に震源域で起こったマグニチュード 3.5 以上の地震の発生傾向を、最近の 10年間と比較した。その結果、双方とも 51~90年の 40年間に比べ、志摩半島南側などで地震が増え、逆に渥美半島先端などでは減少。最近の傾向は、前回の直前と似ていることが分かった。
  • 震源域には固着の強い部分と弱い部分があるが、弱い固着が徐々にはがれ、大地震の直前には強く固着した場所にエネルギーが偏ると考えられている。この偏りの影響で、大地震の前に震源域周辺で起こる小地震の発生パターンも変化するとみられる。

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