2010年4月29日木曜日

泥火山の活動で地震予知

カスピ海西岸のアゼルバイジャン共和国では、泥火山の活動をモニターすることによって地震を予知しようとする試みがおこなわれています:

これは、同国の地質学研究所がおこなっている研究で、泥火山の活動が強まることが地震の前兆であるとのことです。研究所の地質学者は次のように語っています:
「私たちの研究所がおこなった調査によって、弱い地震(マグニチュード 2~3)の前には泥火山の活動が活発になり始めることが判明した。ガスがにじみ出し、化学物質を含んだ水の量が増加する。これらの事象は、どこかで地震の予備段階が進行していることを示している。」

「泥火山をモニターすることによって、泥火山とこれからおきる地震との精確な関係が明らかになるだろう。そうなれば、部分的ながら地震の予知が可能になるだろう。」

記事によれば、アゼルバイジャンには世界の泥火山の 40~45% が存在しているとのことです。

本格的な泥火山モニターが始まってからの期間が短いので、まだ弱い地震に対応する事例しかないようですが、強い地震の前にも泥火山の活動に何らかの変化がおきるであろうことは十分に予想されます。


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