2010年4月22日木曜日

地震後の海底で金が噴出?

4月7日、インドネシア・スマトラ島沖で M7.8 の大地震(USGS資料震源地図)が発生しましたが、その震源直近に位置する Banyak 島(地図)の住民が海底の異変をうったえており、政府が調査チームを派遣しています:
  1. Undersea Anomalies in Aceh to be Studied
  2. 'Gold Stones' Appear After Aceh Tremor

以下は[1]の記事からの抜粋です:
Banyak 島の住民によれば、大地震で海底が劇的に隆起し、海底に裂け目ができて、泥と岩石を噴出している。

アチェ州の知事によれば、島民は不安をうったえており、安全な場所への避難を考えている。

島民の Mufliadi は、「海底の異変は、Pailana という小島の周りの Gosong Turak という海域で、ナマコを捕るために海底を浚っていた漁師が火曜日(4月13日?)に初めて気づいた」と語っている。その海域は魚が豊富で、地元の漁師にとって第一の漁場であったが、まったく魚がいなくなってしまった。地震の前には、Gosong Turak 海域の水深は 20~30m あったが、地震の後は 5m になってしまった。住民は、海底火山ができつつあるのではないかと心配している。

以下は[2]の記事からの抜粋です:
4月 7日、大地震の後に Banyak 島の海底で泥の流出が発生した。黄色っぽい石が海底から放出された。地元住民は、金が含まれているのではないかと考えている。

多くの漁師が水深 5m まで潜水して噴出地点に近づき、金を探している。

Banyak 地区の首長は 「数日前に実際にこの目で見たが、漁師たちは不適切な潜水用具を使って金を探している」 と語っている。彼によれば、地元当局は噴出地点は危険なので近づかないように警告しているが、漁師たちは無視しているとのこと。

地元住民たちは、初めのうちはこの噴出によって周辺の島々が海面下に沈んでしまうのではないかと心配していた。住民たちは、噴出がおきている場所を Gosong Wulawan (直訳すると Gold Rocks ― 黄金の岩石)と名付けている。

現時点で、海底から放出されている「黄色っぽい石」が何であるのか、についての報道はありません。調査チームの結果報告が待たれます。