2009年7月22日水曜日

日食と迷信

この記事を書いている時点(日本時間 10時10分)で、インドではすでに皆既状態が終わっています。同地では、日の出の太陽が、欠けた状態で地平線から昇ってくる地域もありました。

科学の発達した現代でも、迷信深い人は多いものです。以下はインドの新聞に掲載された記事です。読者に日食にまつわる迷信を捨て去ろうと呼びかけています:
上記の記事には、インドで流布している日食にまつわる迷信がいくつか紹介されています:
  • 日食がもたらす「悪い光線」を避けるために、日食の間は家に閉じこもる。
  • 日食による穢れを洗い落とすため、日食の後に聖なる川で沐浴する。
  • 妊娠中の女性は日食中は裁縫をしない。さもないと、胎児に奇形が発生する。
  • 日食の最中には病原菌が増えると信じられているため、調理や飲食を避ける。また、日食前に調理された食物は、日食後に廃棄される。
インドの占星術師は、「日食後の数日間、地域的な暴動が発生する確率が高い」、「東南アジアは自然災害に見舞われ、欧米とイラン間では緊張が高まり、土星が獅子座から乙女座に入る9月9日以降に米国が軍事行動に出る可能性がある」などと警告しています。もちろん、科学的な根拠などありはしません:
中国政府も皆既日食をきっかけとした社会不安を警戒しています: