3月5日午前2時22分ごろ(日本時間)、米国コロラド州西部で M4.5 の地震がありました(震央地図)。震源は非常に浅く 0.8km で、西隣のユタ州でも揺れを感じました:
About the Paradox EQ https://t.co/wpN5cHceZZ :— Dr. Kim Hannula (@stressrelated) March 4, 2019
The epicenter is very near a well designed to inject naturally salty groundwater into the deeper Leadville Limestone, to prevent the salty water from getting into the Dolores (and eventually the Colorado). pic.twitter.com/NwNhXvIahV
震源近くのパラドックス渓谷では、ドロレス川やコロラド川が塩水化してメキシコを含む下流域の農業などに影響するのを防ぐために、1990年代から連邦政府の土地改良局(U.S. Bureau of Reclamation)が、塩水を地下 1万6000フィート(約4.9km)の石灰岩層に高圧で注入する作業を続けています。
今回の震源周辺では、これまでにも塩水の注入が原因とみられる地震が起きていますが、今回の地震はこれまで記録された中で最大級の規模とのことです。
以下の記事には、地震の発生後に土地改良局が発表した声明が転載されています。それによると、地震発生時には定期的メンテナンスのために塩水の注入はおこなわれていなかったということです: