- 新しい火山である諏訪之瀬島と横当島間の距離は約117㎞であり、その間に悪石島、小宝島、宝島がある。トカラ列島の火山フロントにおける異常に長い火山空白域である。
- 火山は地下のマントルにおける高温領域(ホットフィンガー)に対応して生成し、ホットフィンガーの間は火山の空白域となる。東北地方の火山で見てみると火山の空白域は30㎞から広くても80㎞にすぎない。
- 諏訪之瀬島と横当島の間の地下深部(マントル)においてもマグマを生成するホットフィンガーが存在することが十分予想される。
- もし定常的な噴火を起こすことができない場合、ホットフィンガーから一次マグマと熱とガスが供給され続け、地殻の中には膨大な二次マグマとガスが蓄積されていくことになる。
- もし諏訪之瀬島と横当島の間のマントルにホットフィンガーが存在しているならば、数万年、または10万年以上マントルから一次マグマとガスが供給され続けていたことになる。
- 二次マグマが一気に噴出した場合、膨大な量の軽石と火山灰が爆発的に噴出し、大きな陥没地形(カルデラ)を形成するような巨大噴火となることも考えられる。
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