2025年8月26日火曜日

虹色の「頭巾雲」出現 — 岐阜県、大分県

 
8月25日、岐阜県の広い範囲で虹色の頭巾雲が目撃・撮影されました。
 
「『頭巾雲』とは『ベール雲』とも呼ばれ、入道雲の上部にかかるベールのような薄い雲を指します」:
 
同日、大分県津久見市でも入道雲の上部に虹色の雲が目撃・撮影されました。こちらも頭巾雲だと思われます:
 
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富士山の大規模噴火と降灰の影響

 
25年8月23日付「富士山が噴火したら、東京はどうなる?」の続報です。
 
内閣府も8月22日に動画を公開しています。冒頭でさまざまな火山災害の種類を示し、その後は降灰による影響にフォーカスしています:
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-356)

 
八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 8月25日13時00分付けで「続報 No.424」(PDF形式)、同14時00分付で「続報 No.425」(PDF形式)を出しています。両者の差異は推定領域を示した図3だけです ——
 
PBF特異継続中 9/28以前発生の可能性否定
再再考 (10/19±4) or 12/15±4 発生の可能性有
変動静穏化で推定予定
 
現況
  • CH20 観測装置: PBF特異は認められなくなっていたが、8月24日夜から 25日昼前にかけて CH26 と同期したPBF特異変動が出現。
  • CH26 観測装置: 8月25日昼現在、PBF特異変動が継続出現 → 9月23日±3日に対応地震発生の可能性は完全に否定。
 [注]「特異変動」については『 FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページを参照してください。 
 
 
「再再考」— 初現、極大の見直し 
  
Case-1 CH20 CH26
初現 3月26.5日 2月2日
極大 6月8.0日 5月18.2日
推定 静穏化 9月15日±3日 9月10日±3日
推定 地震発生(*) 10月22日±3日 10月16日±3日

Case-2 CH20 CH26
初現 3月26.5日 1月24日
極大 6月26.5日 5月18.2日
推定 静穏化 11月1日±3日 10月23日±3日
推定 地震発生(*) 12月14日±3日 12月16日±3日
 
 
推定日
 10月19日±4日 または 12月15日±4日に発生の可能性あり
12月15日±4日の可能性の方が考えやすい
CH26とCH20の今後の変動、静穏化を観測し推定予定
推定時間帯 09時 ±2時間 または 18時 ±3時間
(BT変動出現終息時間帯から推定、参照 23ページ)
推定震央領域

更新情報「 続報 No.425 」所載の図3参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い 

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。ただし、噴火前兆変動は数日~2週間程度前に出現するケースが多いので、今後出現する可能性も否定はできない。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
推定地震種 震源が浅い日本列島陸域の地殻内地震
 
「30年の観測で初めて体験する長期継続変動のため推定が間違っている可能性も否定困難」
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2025年8月24日日曜日

衛星イオの奇妙な形の山

 
木星の衛星イオの奇妙な形をした山の画像です。明暗境界線が近くにあるので、凹凸がはっきりと現れています。イオには多くの活火山が見つかっています。
 
ハエムス山(Haemus Mons)はイオの南極近くにある山で、1979年3月7日にボイジャー1号が撮影したこの画像では、明暗境界線のすぐ近くに写っています。山麓は約 200km × 100km に広がっています: 
 

Haemus Mons is a mountain located near Io’s south pole and, in this image, lies near the terminator in this image from Voyager 1 on March 7, 1979. Its base spans about 200 by 100 kilometers.

[image or embed]

— Ted Stryk (@tedstryk.bsky.social) 2025年8月21日 9:35


地震の研究者が一番住みたくない場所

 
UMK テレビ宮崎』の記事です。京都大学防災研究所や宮崎公立大学の地震研究者が、一般から寄せられた「研究者から見て日本で一番住みたくない場所はどこ?」という質問に答えています。質問に正面から答えた研究者はおらず、「ずるい回答」に終始しています:

小惑星 2025 QM3 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 QM3〟が 8月21日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 8月23日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 QM3 (2025年8月23日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)8月21日 13:12
 (地球)8月21日 21:00
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.73 LD
(地球)0.53 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
9.3 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2030年3月6日ごろ
公転周期466 日 ≅ 1.28 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年8月23日土曜日

「富士山が噴火したら、東京はどうなる?」

 
東京都が制作した動画です。特に新しい情報は含まれていません:

ロシアの軍事衛星

 
知ってました?
 
「ロシアの軍事衛星には、秘密の内部名称と『コスモス』のカバー・ネーム(例えばコスモス 2590号)が付けられています。以前はタス通信社が打ち上げ時にこれらのカバー・ネームを付けていましたが、最近は付けなくなりました。今日打ち上げられた衛星の名称が確定するのは、ロシアが国連機関に報告書類を提出する数ヶ月先になる可能性があります」: 
 
 

2025年8月22日金曜日

愛知県西部? の地震 (続報)

 
24年3月6日付「愛知県西部? の地震」の続報です。震央地名「愛知県東部」と「愛知県西部」が話題になっています。
 
気象庁「地震情報」より
 
8月18日夜、「愛知県西部」を震源とする最大震度 2 の地震が 2回発生しました(暫定値 M3.7 と M3.8、深さは共に 38km、震央地図震央地図)。 速報値として発表された震央の位置が、愛知県の中央より東に位置する岡崎市(地図)の東端付近であるのに、震央地名が「愛知県西部」であったことから、違和感を覚えた愛知県民が多かったようです。
 
「岡崎市は気象庁の区分では『愛知県西部』なんです」、「愛知県西部と愛知県東部の境界は、天気予報や警報など『気象情報』を発表する場合は、微妙に変わります。豊田市が西部(平地)と東部(山地)に分かれるのです」: 
 
2回目の地震の震央地名は、速報値よりも多い観測値を用いて出される暫定値では「愛知県東部」とされています。
 
 
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ドレーク海峡で M7.5

 
日本時間 8月22日11時16分、南アメリカ大陸南端のホーン岬と、南極大陸から北に伸びる南極半島の間のドレーク海峡で M7.5、深さ 10.8km の地震がありました(震央地図)。震央はスコシア・プレートと南極プレートの境界付近で、横ずれ断層に起因する地震です(プレート地図)。

Credit: USGS