2025年4月7日月曜日

M8 クラスの地震リスク高まる — 中国とその周辺地域

 
香港の英字紙『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』の記事です:
 
ミャンマーの大地震の数日前、中国の地震学者のチームが、この地域でこのような災害の危険性が高まっていると警告する研究を発表していました。地震学者たちは 3月28日の地震が最後の地震ではないと予測しており、中国と周辺地域で現在、壊滅的な地震のリスクが高まっていることを研究が示しているとのことです。
 
以下は記事からの抜粋です ——
 
地震の周期と地球の自転の変動を関連付けたこの研究のタイミングは、地球の地殻応力場が危険な新しい段階に入っているかどうかについて激しい議論を引き起こした。
 
北京地震局のシニア・エンジニアである Zhu Hongbin 氏が主導した査読済みの研究は、中国地震局が運営する学術出版物である "Journal of Geodesy and Geodynamics" に 3月20日に掲載された。

彼らは、1879年から現在までの約 150年間の地震データを分析し、中国と隣接地域で 6つの主要な地震「活動期」を特定した。

Zhu 氏らによると、各期間は、地球の自転速度の変化(1日の長さ(LOD)の変化で測定)とそれに伴う地殻応力の再配置と相関している。
 
1897年から1912年までの活動期には、東アジアのパミール・バイカル地震帯に沿って 12回の大地震が集中した。

その後の段階は時計回りに、青海チベット高原北東部(1920~1934年)、同高原南東端(1946~1957年)、雲南省と中国北部(1970~1976年)、チベット高原東部のバヤン・ハー・ブロック(2001~2015年、地図)へと移動した。

現在の第 6段階はバヤン・ハー・ブロックの周辺に集中しており、研究者らは応力場が北東に回転し、四川省、雲南省、ヒマラヤ前線でリスクが増大する可能性があると警告している。
 
(以下略)
 
——
 

2025年4月6日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-342)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 4月5日18時40分付けで「続報 No.410」(PDF形式)を出しています ——
 
「 Stage-37特異変動認識 誤認 ひとつの変動 4/11±3 を示す 」
 
 
前回の更新情報 
 
「4月5日、対応地震発生の可能性が強く示唆されます」
 
現況
 
CH26 観測装置の 3月30.4日からの特異変動を 2つの変動として認識していたが、前回の更新情報以降も断続的に特異変動が出現。4月5日を示す静穏期が認められない。

一つの変動である可能性が高いと判断。初現 3月30.4日、極大 4月3.6日(3.5日から 3.6日に修正)。

「この様な顕著な特異変動で、途中通常基線に変化する過去例は殆ど無いため、全体がひとつの変動である認識に至りませんでした。より早くから認識できた筈で、本当に申し訳なく、また情けなく思います。申し訳ございませんでした。」

推定
 
初現 3月30.4日、極大 4月3.6日に 経験則[初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると、地震発生日として 4月11.4日が算出される。

「4/11±3 に次ステージの極大が出現しない限り、現状はこの時期が対応地震発生の可能性が高いと推定されます。」
 
 
「30年の観測で初めて体験する長期継続変動のため推定が間違っている可能性も否定困難」
  
 
 [注]特異変動については『 FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料 』(PDF形式)の 9ページを参照してください。


推定日 4月11日(±3日)
上記時期に極大が出現した場合は、上記推定は無効、続報。
推定時間帯 09時 ±2時間 または 18時 ±3時間
前者の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.410 」所載の図3参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は極めて低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
群発的な活動の可能性もあり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事
 

小惑星 2025 GS が月と地球に接近・通過

 
4月6日、小惑星〝2025 GS〟が月と地球の近くを通過しました。
 
2025 GS (2025年4月4日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)4月6日 03:23
 (地球)4月6日 06:28
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.30 LD
(地球)0.44 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
9.9 km/s ≅ 3万6000 km/h
初観測から地球接近まで8 日
次の地球接近2032年4月1日ごろ
公転周期511 日 ≅ 1.40 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年4月5日土曜日

世界で大きな地震が多発

 
世界の M6.0 以上の地震についてみると、2月から 3月中旬にかけて減少したのち、3月下旬から急増しています — パナマ M6.2、ニュージーランド M6.7、ミャンマー M7.7+M6.7、大西洋中央海嶺 M6.6、トンガ M7.0、太平洋-南極海嶺 M6.3、レイキャネス海嶺 M6.9、パプア・ニューギニア M6.9:
 

グリンダヴィークの防護壁 — アイスランド

 
「グリンダヴィーク(Grindavík)の集落を溶岩から守るために周囲に築かれた防護壁が大きいことは知っていましたが、どれほど巨大なのか実感していませんでした。この写真では、トラックや重機が写っているので比較できます。」(拡大写真
 
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-341)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 4月4日15時00分付けで「続報 No.409」(PDF形式)を出しています ——
 
「 Stage-37 特異変動終息
対応地震 明日4月5日 発生の可能性有 」
 
 
前回の更新情報 
 
ステージ 37 の初現を 3月30.4日、極大を 4月1.4日として経験則[初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると、地震発生日として 4月5日±2日が算出される。
 
現況 

CH26 観測装置 4月1.4日ピークのあと、4月2.4日にもピーク出現。主極大・副極大と認識。4月2日午前に静穏化。4月2.6日に再び特異変動出現。4月3.5日極大。4月4.4日終息。

ステージ 37 の変動出現状況:

初現 3月30.4日
主極大 4月1.4日
副極大 4月2.4日
初現 4月2.6日
極大 4月3.5日
終息 4月4.4日

 
推定
 
上記の出現状況に 3種類の経験則を適用すると、いずれもの場合も 4月5日が算出される。

「他に明日極大となる可能性のある明確な変動は出現していないことから、次のStageに移行する可能性は極めて考えにくいと思われます。従いまして、明日の4月5日、対応地震発生の可能性が強く示唆されます。」
 
 
「30年の観測で初めて体験する長期継続変動のため推定が間違っている可能性も否定困難」
  
 
 [注]特異変動については『 FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料 』(PDF形式)の 9ページを参照してください。


推定日 4月5日(誤差 4月6日)
考えにくいが、上記時期に極大出現の場合や、4月6日までに地震発生がない場合は再考し続報
推定時間帯 09:00 ±2 時間 または 18:00 ±3 時間
前者の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.409 」所載の図2参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は極めて低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
群発的な活動の可能性もあり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2025年4月4日金曜日

現代版 十七条憲法(揶揄 ver.)

 
もう一つ、Google の生成 AI "Gemini" に作ってもらいました。「現代版 十七条憲法(揶揄 ver.)」です(一部変更)——
 
一に曰く、上の言うことには、ひたすら従うを貴しと為す。己が意見を申すは、和を乱す基なり。
 
二に曰く、会議は衆(おお)くして、決まらぬを常と為す。多数決は形式のみ、根回しこそ肝要なり。
 
三に曰く、国民は皆、平等なりと雖も、特権階級は別なり。世襲こそ、国の礎なり。
 
四に曰く、大臣・官僚は礼を以て本と為し、責任を負うは下の務なり。上に過有るは、天の意思なり。
 
五に曰く、訴訟は速かにせず、時を経るを貴しと為す。記憶の風化こそ、争いを鎮むる妙薬なり。
 
六に曰く、悪しきを懲らしむるは、声大なる者の特権なり。弱き者の訴えは、雑音と為すべし。
 
七に曰く、国益を重ずると雖も、身内の利益を最優先と為す。公私混同は、世の常なり。
 
八に曰く、外国との交りは、表面のみ円やかにすべし。内実は、自国第一を貫くを良しとす。
 
九に曰く、嘘も方便なりと心得、都合の悪き事は、記憶より消去すべし。
 
十に曰く、国民の声は聞き流し、SNS の炎上は一時の戯れと心得よ。
 
十一に曰く、税は国民の義務なり。使い道を問うは、愚かなり。
 
十二に曰く、報道は政府に都合良く、批判的な意見は封殺すべし。
 
十三に曰く、過去の過ちは水に流し、反省の色を見せるは、支持率維持の手段なり。
 
十四に曰く、形式的な謝罪は繰り返すも、実質的な改善は期待すべからず。
 
十五に曰く、任期満了まで、現状維持を最優先と為す。改革は次の世代の課題なり。
 
十六に曰く、国民の不満は、他の国や時代のせいと為し、自己の責任を認むべからず。
 
十七に曰く、斯くの如き条々を遵守せば、天下泰平ならずとも、我が身は安泰なり。
 
——
 

新 五箇条の御誓文(皮肉 ver.)

 
これも Google の生成 AI "Gemini" に作ってもらった「五箇条の御誓文(皮肉ver.)」です ——
 
一、広く会議を開き、決まらぬは常のこととすべし。

二、上下心を一にして、責任の所在は曖昧にすべし。

三、官武一途庶民に至るまで、前例踏襲を旨とすべし。

四、旧来の陋習は改めず、都合の悪いことは隠蔽すべし。

五、知識を世界に求めると言いながら、耳に心地よい情報のみを受容すべし。
 
——

二条河原の落書(もどき)

 
戯れに、Google の生成 AI "Gemini" に「二条河原の落書」のパロディを作ってもらいました —— 

其一 此頃都ニ流行ル物 忖度、忖度、又忖度 上ノ意向ヲ気ニスルハ 下ノ習イト聞クゾヤ
 
其二 新シキ政策ト聞ケド 何処カデ見タル影法師 既視感ダラケノ御託並ベ 国民アキレル顔ヲナス
 
其三 物価高騰止マラズシテ 財布ノ紐ハ固ク締マル 賃金上昇ノ夢ハ遠ク 庶民生活ハ苦シキナリ

其四 国会論戦紛糾シテ 時間浪費ハ常ノ事 国民ノ声届カズシテ 空虚ナ議論繰リ返ス
 
其五 SNS開ケバ炎上ス 些細ナ失言大騒ギ 寛容ノ精神何処ヘヤラ 言葉狩リノ世トゾナル
 
其六 若者ノ未来憂フ声 政治家ノ耳ニハ届カズ 少子高齢化進ミ行キ 国ノ行先案ズルカナ
 
其七 メディアノ報道偏リテ 真実ハ何処ニアルヤラ 情報過多ノ時代ナレド 見エヌ真実多キカナ
 
——
 

噴火止まる — アイスランド

 
 
グリンダヴィーク(Grindavík)市街地の近くで起きていた噴火が止まりました。以下は、アイスランド気象局が 4月3日15時25分(日本時間 4日00時25分)に発表した情報からの抜粋です:
  • 4月1日09時44分に始まった噴火は、同日16時45分ごろに終了した。噴火は 6時間以上続いたが、スンドヌークル火口列(Sundhnúkur crater row)の現在の噴火サイクルの中で最も短い噴火となった。 
  • 地震活動は過去 12時間で減少しているものの、貫入したマグマ岩脈の北部で小さな地震が引き続き観測されている。岩脈の南部では地震活動はほとんど記録されていない。
  • 岩脈の北東部で新しい噴火口が形成される可能性は低くなっているが、この地域で地震活動が続く限り不確実性が残る。
  • 地下にマグマ溜まりがあるスヴァルツェンギ(Svartsengi)では、地面の沈下が観測されなくなった。これは、マグマ溜まりから岩脈へのマグマの流入が最小限になったことを示している。マグマの大部分はすでにスヴァルツェンギから岩脈に移動しており、マグマを地表に押し出すのに十分な圧力が残っている可能性は低い。
  • 岩脈の最北端はケイリル(Keilir)の北 4km弱の地域にある。
  • 貫入したマグマはストーラ・スコグフェル(Stóra-Skógfell)の北東約 5kmで地表に最も近づき、その最上部は約 1.5km の深さにある。
  • 衛星画像によると、リトラ・スコグフェル(Litla-Skógfell)の北東の地域で、貫入した岩脈の北部の地上に断層運動があり、新たな地溝(graben、沈下谷、subsidence valley)が形成されている。