2026年4月28日火曜日

マグマ溜まりに入れる火山 — アイスランド


マグマ溜まりに降りることができる地球上で唯一の火山を紹介している記事です:

アイスランドの首都・レイキャビク近郊にあるスリーフヌカギグル(Thríhnúkagígur、地図)は、鮮やかな色彩に彩られた空洞のマグマ溜まりを持つ火山で、エレベーターでマグマ溜まりの内部に降りることができます。マグマ溜まりの深さは約 210メートル、広さは 3120平方メートル。マグマ溜まりの内壁は、微生物によるものとされるブロンズ色や藍色をしています。
 
噴火の後、流出せずに残ったマグマはマグマ溜まりの中で固まるので、マグマ溜まりが空洞になっていることは通常はありません。スリーフヌカギグルのマグマ溜まりが空洞になっている理由はまだ完全には解明されていませんが、マグマが地殻に吸い込まれたのではないかと考えられています。ある専門家は「まるで誰かが栓を抜いて、マグマがすべて流れ出したかのようだ」と語っています。

「三つの峰の火口」を意味するスリーフヌカギグルは過去 5万年の間に 3回噴火したと考えられており、最後に噴火したのは約 4500年前。近い将来に噴火する可能性は低いとされています。
 
参考までに — 山口県萩市にある笠山(地図)は火口の底まで降りることができます:

ノルウェーの首都近郊で M3.9


4月26日16時25分(日本時間)ごろ、ノルウェーの首都オスロ近郊で M3 クラスの地震が発生しました。欧州-地中海地震学センター(Euro-Mediterranean Seismological Centre)の資料では、オスロから北東に 30km の地点が震央で、M3.9、深さ 10km(震央地図)、ノルウェーの NORSAR資料では、オスロの北東 40km が震央で、M3.6、深さ 10km(震央地図)とされています。
 
「(ノルウェー)南部でのマグニチュード 3超の地震は過去 25年間で 8回発生」、「今回より規模が大きかった直近の記録は 2004年で、約 20年ぶりの規模」、「人生で一度も地震の揺れを経験したことがない人も少なくない」: 

上の記事では「強烈な揺れ」、「パジャマ姿のまま庭に飛び出した」とあり、「硬い岩盤が振動を伝えやすくする」との専門家の解説を伝えているのですが、日本では、大きな揺れがあった時には軟弱な地盤が揺れを増幅したという専門家の解説を耳にすることが多いので、少し違和感を覚えます。


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小惑星 2026 HP5 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2026 HP5〟が 4月26日に地球と月の近くを通過していたことが NASA/JPL による 4月27日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2026 HP5 (2026年4月27日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)4月26日 19:33
 (月)4月26日 23:45
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.82 LD
(月)1.51 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2063年5月7日ごろ
公転周期527 日 ≅ 1.44 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年4月27日月曜日

十勝地方南部 M6.2 最大震度 5強


4月27日05時24分ごろ、十勝地方南部を震源として M6.2、震源の深さ 83km(いずれも暫定値)、最大震度 5強の地震が発生しました(震央地図)。気象庁は発震機構について「北北東―南南西方向に張力軸を持つ型」としています(CMT解を見る限りではやや正断層型):
 
「『北海道・三陸沖後発地震注意情報』で注意を呼びかけている対象地震ではない」、「典型的なプレート内部地震」、「日高山脈直下の沈み込んだ太平洋プレート内部で起きた地震で、プレートが折り曲げられる際に内部に力がたまって発生した」、「プレートが固着する一番深い場所に近い、プレート内部で起きた」、「プレート境界に何らかの影響を及ぼしていないとよいなと思っている」、「一見関係ないようにみえるが、東日本大震災などの事例から相互作用していることは確認されている。ただ今回どうかは現状では判断できない」:
 

Mw=6.1, HOKKAIDO, JAPAN REGION (Depth: 83 km), 2026/04/26 20:23:55 UTC - Full details here: http://geoscope.ipgp.fr/scripts/seismes/fiche.php?seis=us6000st1m

[image or embed]

— Earthquake information from Geoscope Observatory (@geoscope-ipgp.bsky.social) 2026年4月27日 6:07


小惑星 2026 HZ4 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2026 HZ4〟が 4月24日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 4月26日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2026 HZ4 (2026年4月26日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)4月24日 17:23
 (地球)4月24日 21:13
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.780 LD
(地球)0.077 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
13.3 km/s ≅ 4万8000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1037 日 ≅ 2.84 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 
 
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2026年4月26日日曜日

伊予灘にクジラ — 愛媛県伊予市


4月25日、愛媛県伊予市の郡中港(地図)北方の伊予灘でクジラが目撃・撮影されました。体長約 10m。4月に入ってから宇和海ではクジラの目撃が相次いでいましたが、佐田岬を回り込んで北上してきたということでしょうか:
 

超巨大地震が切迫? 「スーパーサイクル」


朝日新聞』の記事です。北海道(千島海溝)と沖縄(琉球海溝)では、通常の巨大地震を上回る規模の「スーパーサイクル」(超長期的周期)による超巨大地震が切迫していることが、近年の地質調査や論文(論文論文論文)によって相次いで裏付けられているということです:



2026年4月25日土曜日

三陸沖 地震後もスロースリップが継続か


NHK』の報道です。
 
三陸沖では 4月20日の大地震(M7.7、最大震度 5強)の後も「微動」と呼ばれる小さな揺れが続いています。微動はスロースリップに伴って起きることが多いとされています。
 
微動活動は徐々に北へ移動し、1994年の三陸はるか沖地震以降、約 30年にわたってひずみが蓄積しているとみられる領域に近づいているとのこと。
 
また、微動活動は、2025年12月に M7.5 の地震が発生した青森県東方沖の震源域の東側でも断続的に続いていて、微動活動の範囲がさらに北東側へ広がった場合は、2003年の十勝沖地震の震源域に影響を及ぼす可能性がある、とのことです:
 
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ハッブル宇宙望遠鏡 近影


Vantor 社の衛星が 4月23日に 61.8km の距離から撮影したハッブル宇宙望遠鏡。解像度はピクセルあたり 4.0cm × 4.0cm。ハッブル宇宙望遠鏡は 1990年4月24日の打ち上げから 36年が経過しています:



ベーリング海峡封鎖


The New York Times』の記事です。ロシアとアラスカに挟まれた浅い海峡、ベーリング海峡(地図)に全長約 80km のダムを建設して、AMOC(大西洋子午面循環)と呼ばれる海洋循環系の崩壊を防ぐという論文をオランダの科学者 2人が提出したとのことです。
 
AMOC(Atlantic Meridional Overturning Circulation)は、メキシコ湾流などを含む、大西洋を南北に循環する巨大な海流システムで、赤道付近の暖かい表層水を北大西洋へ運び、冷えて沈み込んだ深層水が南へ戻る仕組みで、北半球、特にヨーロッパの温暖な気候を維持する上で重要な役割を果たしています。AMOC はここ数十年で弱体化しており、温暖化によって将来的に AMOC が停止、あるいは著しく減速し、複数の大陸の気候に深刻な影響を与える可能性があるという指摘が増えつつあります。
 
「この海峡は太平洋から北極海、そしてそこから大西洋へと大量の淡水が流れ込む重要な通路となっています。海峡を堰き止めると、3つの海洋間の淡水と塩水のバランスが崩れることになります」、「AMOC が強い場合、海峡を閉鎖すると、北極海から大西洋へ流れ込む淡水が減少すると彼らは結論付けました。それは北大西洋の塩分濃度を維持し、AMOC を安定させるのに役立つだろう。しかし、AMOC がすでに崩壊寸前であれば、海峡を閉鎖することは逆効果となり、AMOC をさらに不安定化させるだろう。つまり、タイミングが重要なのだ」:
 
一方、『Nature』には、AMOC は将来の温暖化に耐えられる可能性がある、という論文も載っています: