2023年9月23日土曜日

小惑星探査機 OSIRIS-REx の帰還迫る

 
日本時間 9月24日夜、NASA の小惑星探査機 OSIRIS-REx(The Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security-Regolith Explorer)が地球に帰ってきます。同探査機が採取した約 250g のサンプルが入ったカプセルは、日本時間 24日23時55分に米国西部ユタ州の砂漠にある国防総省のユタ試験訓練場(地図)に着地する予定です。
 
OSIRIS-REx 本体は、カプセル分離後に軌道を変更して、地球に衝突する可能性のある小惑星アポフィスの調査に向かうことになっています。

日本時間  
19:42 カプセルを分離
20:02
探査機本体が軌道変更、小惑星アポフィスへ向かう
23:42
カプセルが大気圏突入、
高度 132km、時速 4万4498km
23:43
カプセルが最高温度に達する、2760℃
23:44
カプセルの減速用パラシュートを展開、
高度 3万1181m
23:45
探査機本体が近地点を通過、高度 779km
23:50
カプセルのメイン・パラシュートを展開、
高度 1539m
23:55
カプセルが着地

 
 OSIRIS-REx は 2016年9月に打ち上げられ、2018年に小惑星ベヌウ(ベンヌ)に到着。同小惑星の調査とサンプル採取をおこなった後、2021年5月に地球への帰路につきました。
 
 
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2023年9月22日金曜日

マリアナ諸島と北マリアナ諸島

 
私も混乱していたので整理しておきます。
 
「マリアナ諸島」は小笠原諸島の南方に連なり、フィリピン海の東縁をなす島弧/列島の名称。
 
「北マリアナ諸島」は、マリアナ諸島のうち、南端のグアム島を除く島々で構成される北マリアナ諸島自治連邦区(Commonwealth of the Northern Mariana Islands)の通称。アメリカ合衆国の自治領。サイパン島、テニアン島、ロタ島など 14の島が属する。 グアム島は単独でアメリカ合衆国の準州。

つまり、「マリアナ諸島」は地形の名前、「北マリアナ諸島」は行政区画の名前。
 
 
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ルビー海山が噴火 — マリアナ諸島

 
9月15日朝(現地チャモロ標準時は日本時間+1時間)、サイパン島の北西約 47km にあるルビー海山(地図)が噴火しました。地震音響信号(seismoacoustic signals)が観測され、衛星画像では海面の変色が確認されています。米国地質調査所は航空カラー・コードと火山警戒レベルを黄色/勧告に引き上げています。
 
ルビー海山はマリアナ弧の南端近くにあり、頂上は海面から 230 m 以内にあります。 この火山の噴火が最初に観測されたのは 1966年で、ソナー(水中聴音機)によって検出されました。 1995年には、魚の死骸、海面の泡立ち、硫黄臭があり、火山性の震動を伴う海中の爆発音が記録されました。


 
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キラウエア山が噴火 — ハワイ (続報)

 
9月10日(日本時間11日)に始まったキラウエア山(地図)の噴火は、9月16日に終息しました。地震活動、傾斜変動、地形の変形、火山ガスは通常状態に戻っています。噴火が再開する可能性は低いとみられています:
 

小惑星 2023 SP3 が月と地球に接近

 
9月25日朝、小惑星〝2023 SP3〟が月と地球に接近します。
 
2023 SP3
(2023年9月21日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月25日 07:01
 (地球)9月25日 08:29
接近日時 誤差
(月)± 3 分
(地球)± 3 分
接近距離 (月)0.990 LD
(地球)0.855 LD
推定直径
14 ~ 32 m
対地球相対速度
11.7 km/s ≅ 4万2000 km/h
初観測から地球接近まで11 日
次の地球接近2024年9月26日
公転周期371 日 ≅ 1.02 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月21日木曜日

小惑星 2023 SC2 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 SC2〟が 9月18日に月と地球の近くを通過していたことが、9月19日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは、地球最接近の翌日でした。
 
2023 SC2
(2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月18日 18:34
 (地球)9月18日 23:52
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.827 LD
(地球)0.452 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
18.5 km/s ≅ 6万6000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1072 日 ≅ 2.94 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月20日水曜日

小惑星 2023 SN1 が地球と月に接近

 
9月20日午後、小惑星〝2023 SN1〟が地球と月に接近します。

2023 SN1 (2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月20日 16:42
 (月)9月20日 19:27
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.863 LD
(月)0.819 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
16.2 km/s ≅ 5万8000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2025年12月6日ごろ
公転周期751 日 ≅ 2.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2023 RG22 が地球と月に接近・通過

 
9月8日早朝、小惑星〝2023 RG22〟が 地球と月の近くを通過していたことが、9月19日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 3日後でした。
 
2023 RG22 (2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月8日 03:55
 (月)9月8日 05:00
接近日時 誤差
(地球)± 39 分
(月)± 38 分
接近距離 (地球)0.993 LD
(月)1.239 LD
推定直径
16 ~ 36 m
対地球相対速度
11.2 km/s ≅ 4万 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2025年10月2日ごろ
公転周期751 日 ≅ 2.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月18日月曜日

火星のオタマジャクシ

 
これはいったい何なのでしょうか。周囲の岩肌とは明らかに異なる滑らかな表面と、明瞭に 2つに分かれた色合い。NASAの火星探査車・キュリオシティが Sol 3385(2022年2月13日)に撮影した画像です。この物体の成因について NASA の説明は見当たりません。キュリオシティは、2012年8月5日に火星の赤道付近にあるゲール・クレーター内に着陸し、11年後の現在も探査活動を続けています。
 
 

小惑星 2023 RM16 が地球と月に接近・通過

 
9月5日から6日にかけての夜、小惑星〝2023 RM16〟が 地球と月の近くを通過していたことが、9月17日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 3日後でした。
 
2023 RM16 (2023年9月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月5日 21:58
 (月)9月6日 01:55
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.912 LD
(月)1.780 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2030年4月15日ごろ
公転周期504 日 ≅ 1.38 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。