2025年11月26日水曜日

神舟22号が宇宙ステーションに到着

 
11月16日付「高まる宇宙ゴミの脅威 — 神舟20号」の続報です。
 
日本時間11月25日16時50分、神舟21号の宇宙飛行士の帰還用宇宙船として急遽打ち上げられた神舟22号が宇宙ステーション「天宮」に無事ドッキングしました。神舟20号が宇宙ゴミの衝突によって地球帰還には耐えられない状態になったことから、20号の3人の宇宙飛行士は 21号で帰還。「天宮」に残った 21号の 3人の宇宙飛行士は 帰還用の宇宙船がない状態になっていました。
 
「11月5日、小型宇宙ゴミの衝突が疑われるため、神舟20号の帰還が延期されたことを受け、ミッション司令部は緊急時対応計画を迅速に発動しました。プロジェクトチーム全体が冷静かつ科学的に対応し、参加した研究・試験部隊が協力して困難を乗り越えました。 20日間で、リスク分析・評価、計画実証・意思決定、人員・物資動員、乗組員の移送・帰還、そして宇宙船の緊急打ち上げまでを着実かつ効率的に完了し、国際宇宙分野における緊急事態への効率的な対応の成功例を示しました」:
 
 
 
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小惑星 2025 WK3 が地球と月に接近中

 
今夕、小惑星〝2025 WK3〟が地球と月の近くを通過します。
 
2025 WK3 (2025年11月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月26日 17:55
 (月)11月26日 19:47
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.30 LD
(月)1.16 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
16.6 km/s ≅ 6万 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期744 日 ≅ 2.04 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2025 WW3 が地球と月に接近・通過

 
11月26日朝、小惑星〝2025 WW3〟が地球と月の近くを通過しました。
 
2025 WW3 (2025年11月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月26日 06:59
 (月)11月26日 08:06
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.42 LD
(月)1.42 LD
推定直径
4 ~ 10 m
対地球相対速度
5.9 km/s ≅ 2万1000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2040年3月31日ごろ
公転周期515 日 ≅ 1.41 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年11月25日火曜日

ハイリ・グッビ山が大規模噴火 — エチオピア (続報-2)

 
 
ハイリ・グッビ山を管轄するフランス・トゥールーズの VAAC(航空路火山灰情報センター)の予報によると、日本時間 25日23時ごろには火山灰が九州付近に到達するようです。高度があるので地上には影響しないと思われますが:
 
TOKYO VAAC の日本時間 25日18時付の予報では、26日11時30分時点でも火山灰は中国上空に滞留するようです:
 

ハイリ・グッビ山が大規模噴火 — エチオピア (続報)

 
 
エチオピアのハイリ・グッビ山(地図)から噴出した大量の火山灰が 24日夜にインドに到達し、北西部の一部に異常な煙霧をもたらし、広範囲にわたる航空警報が発令されました。航空便の欠航や航路変更などの混乱が起きています。
 
「火山灰は、午後6時30分ごろまでにラジャスタン州西部上空からインド領空に入り、その後、グジャラート州、デリー首都圏、ハリヤーナ州、パンジャブ州へと広がった。雲を追跡している気象機関によると、この雲は高度 2万5000フィートから 4万5000フィートの間を時速約 120~130キロメートルで移動している。火山灰は高度が十分高く、地表への大きな影響は避けられたものの、当局は 25日の日の出時には、粒子が早朝の太陽光を散乱させるため、異常な空の色になる可能性があると述べている」: 
 

小惑星 2025 WR1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 WR1〟が 11月22日から 23日にかけて、月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月24日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 WR1 (2025年11月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月22日 20:52
 (地球)11月23日 06:06
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.22 LD
(地球)0.23 LD
推定直径
3 ~ 8 m
対地球相対速度
12.3 km/s ≅ 4万4000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期951 日 ≅ 2.61 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年11月24日月曜日

ハイリ・グッビ山が大規模噴火 — エチオピア

 
日本時間 11月23日17時30分ごろ、アフリカ大陸北東部エチオピアのアファール地溝帯にあるハイリ・グッビ山(地図)で大規模な爆発的噴火が発生しました。噴煙は紅海を越えてアラビア半島にも到達しています。同じ地溝帯にあるエルタ・アレ山は活発な火山活動で有名ですが、ハイリ・グッビ山には完新世の噴火の痕跡はありません:

Here's the GVP page of Hayli Gubbi in Ethiopia: volcano.si.edu/volcano.cfm?.... Plume from the eruption can be seen in this Aqua/MODIS image cross the Red Sea to the Arabian Peninsula. #eruption #volcano

[image or embed]

— Dr. Erik Klemetti Gonzalez (@erikklemetti.bsky.social) 2025年11月24日 3:26
 
 

小惑星 2025 WO1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 WO1〟が 11月22日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月23日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 WO1 (2025年11月23日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月22日 16:04
 (地球)11月22日 21:32
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.77 LD
(地球)0.95 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
19.1 km/s ≅ 6万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1017 日 ≅ 2.78 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2025年11月23日日曜日

深部流体

 
能登半島地震やトカラ列島の群発地震など、地震の原因として「地下の流体」の影響ということをよく耳にします。以下は『日経サイエンス』の記事です。
 
「日本列島の地下深く沈み込んでいる太平洋プレートとフィリピン海プレートから上昇してくる水」、「深部流体はいわば地下から降る雨。大雨で河川が氾濫することがあるが,地下から降る雨も時に洪水のように地表近くまで上昇してくる」:

サントリーニ島近海群発地震の原因

 
3月2日付「サントリーニ島近海群発地震、活動低下」の続報になります。
 
ロンドン大学などの研究チームが科学誌『Science』に発表した研究結果によると、今年 1月から3月にかけてサントリーニ島近海で発生した激しい群発地震は、マグマの水平移動が原因であるとのことです。
 
「研究チームは、この地震は、サントリーニ島とコルンボ火山の地下から、海底下 10km 以上の深さにある長さ 30km の通路を通ってマグマが水平方向に移動したことによって引き起こされたことを突き止めた」、「研究者たちは、地殻内を移動したマグマの量はオリンピック・サイズのプール 20万個分に相当すると推定している。これらの『マグマ貫入』は岩石層を破壊し、数千回の地震を引き起こした」、「活動が沈静化した今、溶融したマグマが最終的に地殻深部で滞留し、冷えたとほぼ確信できる」:
 
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