2023年10月4日水曜日

ナポリ近郊で地震多発 — イタリア

 
イタリアのナポリ近郊にあるカンピ・フレグレイ(フレグレイ平野、地図)で地震が多発しています。この付近は火山地帯で、以前から噴火の可能性が取りざたされてきた地域です。
 
「最善の場合、1983~84年の時のように、緩慢地動危機が収束する。最悪の場合、1538年のような噴火が起きる」(INGV:国立地球物理学火山学研究所)、「INGV はナポリ市に対し、火山地帯に近い地域の住民を避難させ、地面の隆起による建物の構造的被害を検証するよう要請した」: 
 
以下のポスト(ツイート)にある地図は、9月25日から 10月1日までの震源の分布を示しています:
 
 
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2023年10月3日火曜日

「地震雲」の正体

 
SNS のフォロワー数が 40万人を超える雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官の荒木健太郎氏の著書を紹介している記事です。
 
「地下の活動が上空の雲に影響を与えるかどうかは、わかっていません」、「気象学ですでに説明できている現象に、もし仮に地面の変化が何らかの影響を与えていたとしても、それを人間が雲の見た目から区別して認識するのはまず不可能です。だから、雲は地震の前兆にはならないと断言できるのです」、「社会情勢をはじめとした心配事で気分が落ち込んでいると、不安な気持ちを見慣れない雲に投影してしまうのではないか」:
 
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2023年10月2日月曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-154)

 
米国イエローストーン国立公園の 9月の状況です。
 
スティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでしたが、9月下旬から小規模な流出が起きているので、今後数週間以内に噴出があると予測されています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23
3 3月11日 42
4 5月7日 57
5 6月9日 33
6
8月25日 77
 
 
9月の地震活動は通常のレベルでした。87件の地震が記録され、最大は 9月10日に発生した M2.8。9月9日から 11日にかけて、ウエスト・イエローストーンの北東約 18kmで群発地震があり、12件の地震が記録されました。

イエローストーン・カルデラで長期的に継続している沈降(年間数 cm)は停滞。雪解け水などが地下に浸透したためで、これは毎年夏期に起こる現象です。

ノリス間欠泉盆地周辺では、7月以来約 1cm の隆起を記録。季節的な地下水の変化の影響とみられています。
 

 

北朝鮮北東部で地震

 
10月1日07時35分ごろ、北朝鮮北東部で M2.1、深さ 23km の地震がありました(震央地図)。自然地震とみられています: 
 

2023年10月1日日曜日

ヘビが原因の停電 — 宮崎県、鹿児島県

 
9月30日午前9時44分ごろから約4時間にわたって、JR日豊本線の南宮崎(地図)-財部(地図)間で停電が断続的に発生し、列車の運休や遅れが発生しました。停電の原因は、ヘビが架線に絡まったことによるものとみられています:
 
[備考] 約24時間後に霧島連山の大浪池付近で地震が連続発生:
 
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霧島連山・大浪池で地震連発 — 鹿児島県霧島市

 
10月1日午前9時ごろから午前10時ごろにかけて、霧島連山の火口湖・大浪池地図)付近の浅いところを震源とする地震が 3回発生したとのことです。火山性ではないとみられています: 
 

Google Bard に聞いてみた (その 2)

 
質問: 

2023年9月24日から2023年9月30日までの間に、日本国内で温泉や湧水、地下水などの異常がありましたか。

回答

はい、ありました。

2023年9月24日から2023年9月30日までの間に、日本国内で確認された温泉や湧水、地下水などの異常は、以下のとおりです。
  • 9月24日:北海道釧路市の温泉で、水温が通常の1.5倍に上昇した。
  • 9月25日:岩手県北上市の湧水で、水の色が茶色に変わった。
  • 9月26日:新潟県燕市の地下水で、水質が悪化した。
  • 9月27日:愛知県岡崎市の温泉で、湯量が減少した。
  • 9月28日:三重県伊賀市の湧水で、水が枯渇した。
  • 9月29日:和歌山県田辺市の温泉で、湯の花が大量に発生した。
  • 9月30日:鹿児島県鹿児島市の地下水で、水温が低下した。
これらの異常は、地震や台風などの自然災害、あるいは工事や開発などの人為的な影響によって引き起こされたと考えられます。

なお、9月24日に北海道釧路市の温泉で水温が上昇した件は、地震の影響によるものであると地元の温泉組合が発表しています。

温泉や湧水、地下水などの異常は、人々の生活や環境に影響を与える可能性があります。異常を発見したら、最寄りの自治体や関係機関に連絡してください。

以下に、各地域の異常の詳細をご紹介します。
  • 北海道釧路市の温泉
9月24日午後、北海道釧路市の温泉で、水温が通常の1.5倍に上昇した。温泉組合によると、地震の影響で地熱エネルギーが増加したことが原因とみられる。
  • 岩手県北上市の湧水
9月25日午前、岩手県北上市の湧水で、水の色が茶色に変わった。岩手県環境生活部によると、土砂が流入したことで水質が悪化したと考えられる。
  • 新潟県燕市の地下水
9月26日午後、新潟県燕市の地下水で、水質が悪化した。燕市環境保全課によると、工事による汚染が原因とみられる。
  • 愛知県岡崎市の温泉
9月27日午後、愛知県岡崎市の温泉で、湯量が減少した。岡崎市によると、地下水の水位が下がったことが原因とみられる。
  • 三重県伊賀市の湧水
9月28日午前、三重県伊賀市の湧水で、水が枯渇した。伊賀市によると、降雨量が少ないことが原因とみられる。
  • 和歌山県田辺市の温泉
9月29日午後、和歌山県田辺市の温泉で、湯の花が大量に発生した。田辺市によると、温泉水の成分が変化したことが原因とみられる。
  • 鹿児島県鹿児島市の地下水
9月30日午前、鹿児島県鹿児島市の地下水で、水温が低下した。鹿児島市によると、台風15号の影響で海水が地下水に混入したことが原因とみられる。
 
 
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Google Bard に聞いてみた (その 1)

 
Google が試験運用している生成型 AI〝Bard〟に宏観異常の情報があるか尋ねてみました。回答には、まだ発生していない「台風15号」とか、体長 1メートルのメヒカリとかが含まれていて、どこまで信用して良いのやら。質問の仕方が悪いのか、試験運用中だからしょうがないのかも。
 
質問
 
過去1週間、日本国内で、イルカやクジラの座礁や深海魚の漂着はありましたか。 

回答
 
はい、ありました。

2023年9月29日、千葉県館山市の海岸に、座頭鯨の死骸が漂着しました。座頭鯨は、体長約10メートル、体重約20トンの大型の鯨です。死因は不明ですが、病気や捕食によるものと推測されています。

2023年9月30日、福岡県宗像市の海岸に、深海魚であるメヒカリの群れが漂着しました。メヒカリは、深海に生息する魚で、通常は海岸に漂着することはありません。今回の漂着は、台風15号の影響によるものとみられています。

その他の座礁や漂着の報告としては、以下のものがあります。
  • 2023年9月28日、北海道釧路市の海岸に、イルカの群れが座礁しました。イルカは、すべて助け出されました。

  • 2023年9月29日、静岡県下田市の海岸に、深海魚であるマンボウの死骸が漂着しました。マンボウは、通常は海岸に漂着することはありません。
海岸に漂着した動物は、病気や捕食、環境汚染など、さまざまな原因によって命を落としています。また、台風や大雨などの自然災害によっても、海岸に漂着することがあります。

海岸に漂着した動物を見かけたら、近づかないように注意し、最寄りの漁協や海岸保全団体などに連絡してください。
 
 
質問: 
 
宗像市のメヒカリの件を詳しく教えて

回答
 
2023年9月30日、福岡県宗像市の海岸に、深海魚であるメヒカリの群れが漂着しました。漂着したのは、体長約30センチメートルから1メートルの個体で、約50匹にのぼります。

メヒカリは、水深200メートルから1000メートルの深海に生息する魚です。通常は海岸に漂着することはありません。今回の漂着は、台風15号の影響によるものとみられています。

台風15号は、9月29日に九州に上陸した大型の台風です。台風によって海底が掘り返されたことで、メヒカリが海面に浮かび上がったと考えられています。

メヒカリは、食用にもされる魚です。宗像市の漁協は、漂着したメヒカリを回収し、市場に流通させる予定です。

なお、メヒカリの漂着は、宗像市では珍しい事例ではありません。2020年にも、台風10号の影響で、メヒカリの群れが漂着しています。

以下に、宗像市のメヒカリの漂着に関するニュース記事をご紹介します。

  • 【福岡】宗像市の海岸に深海魚の群れ漂着 台風の影響か(2023年9月30日 読売新聞)

  • 【福岡】宗像市の海岸にメヒカリの群れ漂着 台風の影響で海底が掘り返されたか(2023年9月30日 西日本新聞)

  • 【福岡】宗像市の海岸に深海魚の群れ漂着 食用にもされるメヒカリ(2023年9月30日 朝日新聞)
 
質問

台風15号はまだ発生していませんよ。

回答

ご指摘ありがとうございます。私の回答は、2023年9月30日の時点で公開されていたニュース記事をもとに作成したものです。当時は、台風15号が沖縄本島付近に接近しており、九州に上陸する可能性が高いとされていました。そのため、台風15号の影響によるものと推測されていました。

しかし、台風15号は、沖縄本島を通過した後、日本海に進んだため、九州に上陸することはありませんでした。そのため、宗像市のメヒカリの漂着は、台風15号の影響によるものではない可能性が高いと考えられます。

正確な原因は、今後の調査によって明らかにされる必要があるでしょう。

なお、私の回答は、あくまでも参考情報としてご利用ください。最新の情報は、各ニュースソースなどでご確認ください。

2023年9月28日木曜日

湧水の水量減少 — 秋田県由利本荘市

 
秋田県由利本荘市の山中にある「ボツメキ湧水」(地図)の水量が減少しています。最近の少雨が主な原因と見られていますが、どうでしょうか:
 
由利本荘市の資料によれば、湧水の近くには八塩山断層が発達しているとのことです:
 
また、鳥海山・飛島ジオパークの資料には次のような解説が載っています:

ボツメキ湧水は、八塩山の中腹に位置しています。八塩山の周囲に高い山はなく、ボツメキ湧水は八塩山に降った雨や雪解け水が起源と考えられます。しかしボツメキ湧水以外に、八塩山に水量の豊富な湧き水はみられません。どうやら、ボツメキ湧水の秘密は八塩山の地下にあるようです。八塩山の地下には、八塩山を作り出した地殻変動によってできた断層があり、この断層はボツメキ湧水の近くを通っていると考えられています。断層と地下の水の流れとの関係は様々ですが、八塩山では、断層が地下の水の流れを規制してボツメキ湧水の豊富な水量を支えていることが考えられます。
 
 
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小惑星 2023 SH7 が地球と月に接近・通過

 
9月26日午前、小惑星〝2023 SH7〟が地球と月の近くを通過していたことが、9月27日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の翌日でした。
 
2023 SH7 (2023年9月27日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月26日 01:50
 (月)9月26日 10:14
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.140 LD
(月)0.897 LD
推定直径
1 ~ 3 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2029年1月22日ごろ
公転周期498 日 ≅ 1.36 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月27日水曜日

昭和新山で大規模崩落

 
26日午後4時ごろ、北海道壮瞥町の昭和新山(地図)南側の 9合目付近から溶岩ドームが崩れ、岩塊が中腹まで落下しました。札幌管区気象台は、火山活動による崩落ではないとしています。

「地表が風化して崩れることはよくあるが、今回は大規模で山の形が変わった」(昭和新山パークサービスセンター):
 
気象庁が今月初旬に発表した「有珠山の火山活動解説資料(令和5年8月)」(PDF形式)には、昭和新山に関する特段の記載はありません。
 
 

太陽近傍を通過中の西村彗星

 
太陽周回軌道上の太陽観測機 STEREO が捉えた西村彗星の動画です。太陽風やコロナ質量放出(CME)によって彗星の尾が変化する様子が見られます。9月17日(日本時間では 18日)の近日点通過から 9月23日までが収められています:
 
 動画の終盤に彗星が暗くなり、動きが遅くなっているのは、彗星以外の観測のために撮影頻度が 40分に1回から 20分に1回に増やされ、それに伴って露出時間が短くなったためです。画面下部に見えている明るい星は、はるか遠方にある火星です。
 
 
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2023年9月25日月曜日

3つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
9月16日から23日にかけて、3つの小惑星が月と地球の近くを通過していたことが、9月24日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 SR5
(2023年9月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月16日 12:32
 (地球)9月16日 21:23
接近日時 誤差
(月)± 13 分
(地球)± 12 分
接近距離 (月)0.999 LD
(地球)0.454 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
9.4 km/s ≅ 3万4000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近
公転周期1238 日 ≅ 3.39 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2023 SL5
(2023年9月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月20日 14:17
 (地球)9月20日 16:54
接近日時 誤差
(月)± 4 分
(地球)± 4 分
接近距離 (月)0.946 LD
(地球)0.135 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
13.9 km/s ≅ 5万 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2024年9月20日ごろ
公転周期350 日 ≅ 0.96 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2023 SM5
(2023年9月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月23日 20:14
 (月)9月23日 20:55
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.979 LD
(月)0.823 LD
推定直径
14 ~ 30 m
対地球相対速度
11.5 km/s ≅ 4万1000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近2024年9月5日ごろ
公転周期335 日 ≅ 0.92 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2023年9月24日日曜日

小惑星探査機 OSIRIS-REx の帰還迫る (続報)

 
記念切手が発行されます。カプセルの軟着陸成功を確認してから発表しても良かったのでは。金額が印刷されていないのは、この切手が〝forever stamp〟だから。今後、郵便料金の値上げがあっても、差額の切手を貼り足す必要はないのだそうです。
 
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2023年9月23日土曜日

小惑星探査機 OSIRIS-REx の帰還迫る

 
日本時間 9月24日夜、NASA の小惑星探査機 OSIRIS-REx(The Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security-Regolith Explorer)が地球に帰ってきます。同探査機が採取した約 250g のサンプルが入ったカプセルは、日本時間 24日23時55分に米国西部ユタ州の砂漠にある国防総省のユタ試験訓練場(地図)に着地する予定です。
 
OSIRIS-REx 本体は、カプセル分離後に軌道を変更して、地球に衝突する可能性のある小惑星アポフィスの調査に向かうことになっています。

日本時間  
19:42 カプセルを分離
20:02
探査機本体が軌道変更、小惑星アポフィスへ向かう
23:42
カプセルが大気圏突入、
高度 132km、時速 4万4498km
23:43
カプセルが最高温度に達する、2760℃
23:44
カプセルの減速用パラシュートを展開、
高度 3万1181m
23:45
探査機本体が近地点を通過、高度 779km
23:50
カプセルのメイン・パラシュートを展開、
高度 1539m
23:55
カプセルが着地

 
 OSIRIS-REx は 2016年9月に打ち上げられ、2018年に小惑星ベヌウ(ベンヌ)に到着。同小惑星の調査とサンプル採取をおこなった後、2021年5月に地球への帰路につきました。
 
 
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2023年9月22日金曜日

マリアナ諸島と北マリアナ諸島

 
私も混乱していたので整理しておきます。
 
「マリアナ諸島」は小笠原諸島の南方に連なり、フィリピン海の東縁をなす島弧/列島の名称。
 
「北マリアナ諸島」は、マリアナ諸島のうち、南端のグアム島を除く島々で構成される北マリアナ諸島自治連邦区(Commonwealth of the Northern Mariana Islands)の通称。アメリカ合衆国の自治領。サイパン島、テニアン島、ロタ島など 14の島が属する。 グアム島は単独でアメリカ合衆国の準州。

つまり、「マリアナ諸島」は地形の名前、「北マリアナ諸島」は行政区画の名前。
 
 
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ルビー海山が噴火 — マリアナ諸島

 
9月15日朝(現地チャモロ標準時は日本時間+1時間)、サイパン島の北西約 47km にあるルビー海山(地図)が噴火しました。地震音響信号(seismoacoustic signals)が観測され、衛星画像では海面の変色が確認されています。米国地質調査所は航空カラー・コードと火山警戒レベルを黄色/勧告に引き上げています。
 
ルビー海山はマリアナ弧の南端近くにあり、頂上は海面から 230 m 以内にあります。 この火山の噴火が最初に観測されたのは 1966年で、ソナー(水中聴音機)によって検出されました。 1995年には、魚の死骸、海面の泡立ち、硫黄臭があり、火山性の震動を伴う海中の爆発音が記録されました。


 
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キラウエア山が噴火 — ハワイ (続報)

 
9月10日(日本時間11日)に始まったキラウエア山(地図)の噴火は、9月16日に終息しました。地震活動、傾斜変動、地形の変形、火山ガスは通常状態に戻っています。噴火が再開する可能性は低いとみられています:
 

小惑星 2023 SP3 が月と地球に接近

 
9月25日朝、小惑星〝2023 SP3〟が月と地球に接近します。
 
2023 SP3
(2023年9月21日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月25日 07:01
 (地球)9月25日 08:29
接近日時 誤差
(月)± 3 分
(地球)± 3 分
接近距離 (月)0.990 LD
(地球)0.855 LD
推定直径
14 ~ 32 m
対地球相対速度
11.7 km/s ≅ 4万2000 km/h
初観測から地球接近まで11 日
次の地球接近2024年9月26日
公転周期371 日 ≅ 1.02 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年9月21日木曜日

小惑星 2023 SC2 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 SC2〟が 9月18日に月と地球の近くを通過していたことが、9月19日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは、地球最接近の翌日でした。
 
2023 SC2
(2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月18日 18:34
 (地球)9月18日 23:52
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.827 LD
(地球)0.452 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
18.5 km/s ≅ 6万6000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1072 日 ≅ 2.94 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年9月20日水曜日

小惑星 2023 SN1 が地球と月に接近

 
9月20日午後、小惑星〝2023 SN1〟が地球と月に接近します。

2023 SN1 (2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月20日 16:42
 (月)9月20日 19:27
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.863 LD
(月)0.819 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
16.2 km/s ≅ 5万8000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2025年12月6日ごろ
公転周期751 日 ≅ 2.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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小惑星 2023 RG22 が地球と月に接近・通過

 
9月8日早朝、小惑星〝2023 RG22〟が 地球と月の近くを通過していたことが、9月19日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 3日後でした。
 
2023 RG22 (2023年9月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月8日 03:55
 (月)9月8日 05:00
接近日時 誤差
(地球)± 39 分
(月)± 38 分
接近距離 (地球)0.993 LD
(月)1.239 LD
推定直径
16 ~ 36 m
対地球相対速度
11.2 km/s ≅ 4万 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2025年10月2日ごろ
公転周期751 日 ≅ 2.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年9月18日月曜日

火星のオタマジャクシ

 
これはいったい何なのでしょうか。周囲の岩肌とは明らかに異なる滑らかな表面と、明瞭に 2つに分かれた色合い。NASAの火星探査車・キュリオシティが Sol 3385(2022年2月13日)に撮影した画像です。この物体の成因について NASA の説明は見当たりません。キュリオシティは、2012年8月5日に火星の赤道付近にあるゲール・クレーター内に着陸し、11年後の現在も探査活動を続けています。
 
 

小惑星 2023 RM16 が地球と月に接近・通過

 
9月5日から6日にかけての夜、小惑星〝2023 RM16〟が 地球と月の近くを通過していたことが、9月17日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 3日後でした。
 
2023 RM16 (2023年9月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月5日 21:58
 (月)9月6日 01:55
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.912 LD
(月)1.780 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2030年4月15日ごろ
公転周期504 日 ≅ 1.38 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月14日木曜日

震源地に真水が湧き出す — モロッコ

 
モロッコでは 9月8日の深夜に大地震があり、多くの犠牲者が出ていますが、その地震の震源地近くで、真水が湧き出しているとのことです。

「神に栄光あれ、地震の被害を受けた地域は、モロッコで最も干ばつに苦しんでいる地域の一つであったにもかかわらず、豊富な淡水の泉が出現した」(Google 翻訳):


 
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2023年9月13日水曜日

小惑星 2023 RR5 が地球と月に接近

 
9月13日から14日にかけて、小惑星〝2023 RR5〟が地球と月に接近します。比較的珍しいアテン群に分類される小惑星です。

2023 RR5 (2023年9月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月13日 22:11
 (月)9月14日 04:56
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 3 分
接近距離 (地球)0.539 LD
(月)1.213 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
13.8 km/s ≅ 5万 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2026年6月20日
公転周期290 日 ≅ 0.79 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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小惑星 2023 RK5 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 RK5〟が 9月9日に月と地球の近くを通過していたことが、9月11日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023RK5 (2023年9月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月9日 18:15
 (地球)9月9日 19:47
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± 1 分
接近距離 (月)1.133 LD
(地球)0.734 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
10.1 km/s ≅ 3万6000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2041年9月24日ごろ
公転周期659 日 ≅ 1.80 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月12日火曜日

地震発光現象か — モロッコ

 
モロッコ西部の街・アガディール(地図)の住宅に設けられた防犯カメラが、地震発光の可能性がある青い光を捉えていました。

映像は、左上に表示されている時刻が正しいとすれば、地震発生の3分ほど前からの約30秒間の記録です。この間に、画面の上部に3回、閃光が写っています。樹木の梢が風になびいているように見える以外、揺れている様子はなく、歩いている人も慌てている様子がないので、地震発生前であることは確かなようです。


 
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箱根山が山体膨張

 
気象庁が 9月8日に発表した「箱根山の火山活動解説資料(令和5年8月)」(PDF形式)によると、「GNSS連続観測では、箱根山を挟む基線で7月頃から伸びがみられています。同様な変化は2015年や2019年などにもみられており、これらは山体膨張を示していると考えられます」とのことです。7月分までの解説資料では「地殻変動観測では、火山活動によるとみられる特段の変化は認められません」となっていました。

地震活動については「概ね低調に経過」したものの、「(8月)9日 22 時頃から 10 日2時頃にかけてと 14日 20 時台に、大涌谷・駒ヶ岳付近で微小な地震が一時的に増加」したとのことです。
 
 
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2023年9月11日月曜日

地異印象記 (その 2)

 
哲学者・倫理学者の和辻哲郎の『地異印象記』(青空文庫所収)には、関東大震災当時に広まった流言がいくつか書き留められています。以下に引用する部分には、伊豆大島噴火のうわさや、次の強震の時刻を知らせる「おふれ」のことが記されています ——
 
 自分を驚かせたのは火事よりも大島爆発の噂であった。自分はそれを印絆纏の職人ふうの男から聞いた。その男に注意されて見ると、南の方に真っ白な入道雲がひときわ高くムクムクと持ち上がり、それが北東の方へ流れて、もう真東の方までちょうど山脈のように続いている。真蒼な空に対照してこの白く輝く雲の峰はいかにも美しかった。なるほど南の端の大きい入道雲はだいたい大島の方角のように思われる。がそれにしてもこの短い時間(自分はそのとき最初の震動からせいぜい十分か十五分経ったばかりだと思っていた)の間に大島の噴煙が東京まで飛んでくるのは不思議だと思った。というのは、南方のは大島の上の煙であるとしても、東方まで流れて来ているのは確かに東京の上にあるに相違ないからである。しかしそのときには他にこの雲に対する説明の仕方が思いつけなかった。そうしてあの爆音はなるほど大島の爆発の音だったのだと考えた。こういう噂がひろまり又それを受け容れる心持ちには、我々に最も近い桜島の爆発の知識が働いていたように思う。
 
(中略)
 
 帰って家族に大島の爆発のことを話し、太陽の直射の激しいことをこぼしながら、しばらく漫然として、あてもなく、しかも呑気な気持ちで、次に起こることを待っていた。二時と五時にまた強震があるというおふれが廻って来たが、危険のない空地にいることとて、家が潰れはしないかという心配のほかには、なんの不安もなかった。
 
 
最初の段落の末尾に「我々に最も近い桜島の爆発の知識が働いていたように思う」とありますが、当時の和辻は東京の郊外に住んでおり、過去に鹿児島県に住んだこともないようなので、なぜ桜島が「我々に最も近い」とされているのか、判然としません。関東大震災の 9年半ほど前の 1914年1月に起きた桜島の大正大噴火が脳裏をよぎったということでしょうか。

中略の部分では、大島からの噴煙のように見えた煙の正体について、あれこれ考察しています。
 
最後の段落には、 「二時と五時にまた強震がある」という、大地震の際にしばしば現れる典型的な流言があったことが記録されています。
 
 

キラウエア山が噴火 — ハワイ

 
9月10日15時15分(日本時間 11日10時15分)ごろ、ハワイ島のキラウエア火山(地図)が噴火し始めました。噴火場所はハレマウマウ火口内と、山頂カルデラの東側。噴火に先行して、強い地震活動と山頂の急速な隆起があったとのことです:
 
 
 

横風着陸

 
偶然遭遇したショート動画です。強い横風を受けながら着陸する旅客機の様子です(横風着陸)。機首を風上に向けるため、滑走路に対してほとんど横向きに接近して、接地直前に機体の主軸を滑走路に合わせています。冒頭の部分で機体があまりに大きく揺れているので、初めて見たときには無線操縦の模型飛行機かと思ってしまいました:
 

小惑星 2023 RY2 が地球と月に接近・通過

 
9月8日午後に小惑星〝2023 RY2〟が 地球と月の近くを通過していたことが、9月10日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 1日後でした。
 
2023 RY2 (2023年9月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月8日 15:43
 (月)9月8日 18:09
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.492 LD
(月)1.260 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
10.5 km/s ≅ 3万8000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期779 日 ≅ 2.13 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月10日日曜日

西村彗星接近中 (続報)

 
西村彗星が夜明け前の東の空に長い尾を引いた姿を現しています:
 
国立天文台の資料によると、西村彗星は太陽にもっとも接近(近日点通過)する 9月18日前後には 2.5等級ほどの明るさになると予想されていますが、観測条件が悪いため肉眼で見るのは難しそうだとのことです。9月14日ごろからは、彗星は夕方の西空に見えるようになります:
 
9月初めごろには、太陽面爆発の影響による太陽風の乱れで、西村彗星の尾がちぎれる現象が観測されています:
 
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2023年9月9日土曜日

モロッコで M6.9

 
9月8日深夜23時過ぎ(日本時間 9日07時11分) 、北アフリカのモロッコで M6.9 の地震がありました(震央地図)。震源地は人気の観光地であるマラケシュ(人口約 84万人)の南西約 72km。まだ、被害の報道は少ないですが、多くの建物が倒壊しているもようです。
 
EMSC(ヨーロッパ地中海地震学センター)は M6.9、震源の深さ 10km、USGS(米国地質調査所)は M6.8、深さ 18.5km、Geoscope は M6.9、深さ 24km、日本の気象庁は M7.0、深さ 約 30km としています。北アフリカのこの地域を襲った地震としては過去 120年以上で最大規模だったとのことです。

[9月10日追記: USGS は震源の深さを 26.3km に、震央の位置を南東に約 7km ずれた位置に更新しました。EMSC は地震の規模を M6.8 に、震源の深さを 12km に更新しました。]

[9月12日追記: USGS は震源の深さを 18.0km に、EMSC は 26km に更新しました。]
 
以下は USGS の "Tectonic Summary" の抄訳です ——
 
2023年9月8日にモロッコのオウカイメデネ付近で発生した M6.8 の地震は、マラケシュの南東約 75km にあるハイ・アトラス山脈内の浅い深さの斜め逆断層によって発生した。 この地震の発震機構解は、走向が北西で急傾斜の斜め逆断層、または走向が東で浅い傾斜の斜め逆断層で破壊が発生したことを示している。 ハイ・アトラス山脈には、東西方向と北東-南西方向に走る様々な横ずれ断層と衝上断層が分布している。今回の地震は、アフリカ・プレートとユーラシア・プレートの間のプレート境界から約 550km 南にあるアフリカ・プレート内で発生した。 この地震の発生場所では、アフリカ・プレートがユーラシア・プレートに対して西南西方向に年間約 3.6mm 移動している。[9月12日修正: USGS が移動速度を 24mm から 3.6mm に修正]

この地域で今回のような規模の地震が起きることは珍しいが、想定外ではない。1900年以降、この地震から 500km 以内では M6 以上の地震は起きておらず、M5 以上の地震は 9回しか起きていない。これらのほとんどは、今回の地震の東側で発生している。
 
 
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2023年9月8日金曜日

小惑星 2023 RS が地球と月に接近・通過

 
9月7日から8日にかけての深夜、小惑星〝2023 RS〟が 地球と月の近くを通過しました。地球にもっとも近づいたときの地表からの高度は約 4000km でした(静止衛星の高度は約 3万6000km)。
 
2023 RS (2023年9月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月7日 23:26
 (月)9月8日 03:16
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.027 LD
(月)0.941 LD
推定直径
1 ~ 2 m
対地球相対速度
13.6 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2024年1月29日
公転周期649 日 ≅ 1.78 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。