2024年10月12日土曜日

小惑星 2024 TH11 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 TH11〟が 10月10日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月11日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
地球への接近距離は 0.078LD ≅ 2万9800km です。これは地球の中心からの距離なので、地球の半径を差し引くと地表からの高度は約 2万3500km となります。気象衛星「ひまわり」などの静止衛星の高度約 3万5800kmと比べると、はるかに低いところを通過して行ったことになります。
 
2024 TH11
(2024年10月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月10日 12:49
 (地球)10月10日 18:18
接近日時 誤差
(月)± 9 分
(地球)± 7 分
接近距離 (月)0.724 LD
(地球)0.078 LD
推定直径
9 ~ 21 m
対地球相対速度
13.7 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2028年2月22日ごろ
公転周期2023 日 ≅ 5.54 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年10月11日金曜日

日本各地でオーロラ(赤気)を観測

 

10月9日に発生した大規模な太陽面爆発によって生じたコロナ・ガスが地球に到来したことによって、11日未明に日本各地 — 北海道、東北、北陸、山陰など — で低緯度オーロラが観測されました:

日本で見られるオーロラは、古来「赤気」と呼ばれ、陰陽道・天文道では戦乱・火災・風災・地震などの前兆とされることがありました:
 
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岩手山 現地調査: 特段の変化なし

 
10月2日付「岩手山の噴火警戒レベルを 2 へ引上げ 」の続報です。
 
気象庁が 10月10日に岩手山(地図)山頂付近で実施した現地調査では、これまでの観測と比較して地熱等の状況に特段の変化は認められなかったとのことです:
 
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小惑星 2024 TQ9 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 TQ9〟が 10月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月10日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TQ9
(2024年10月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月7日 08:49
 (地球)10月7日 13:43
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.71 LD
(地球)0.29 LD
推定直径
2 ~ 4 m
対地球相対速度
7.5 km/s ≅ 2万7000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2025年4月28日
公転周期310 日 ≅ 0.85 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年10月10日木曜日

中心部の市街地に次々と野生動物 — 新潟県新潟市

 
10月5日ごろから、新潟県新潟市(地図)中心部の市街地に野生のシカやタヌキが出没しています。

「(タヌキは)人通りがあったにもかかわらず、逃げる様子もなく悠然と歩いて去って行った」、「新潟市中心部に近く、シカのような大きな動物が現れるのはとても珍しい出来事です」、「市街地では珍しい動物の出現が相次いでおり、何かの異変を告げているのでしょうか」:
 

大規模太陽面爆発と紫金山・アトラス彗星

 
日本時間 10月9日10時56分に太陽面の中央付近で大規模な爆発現象(太陽フレア、X1.8-class)が発生しました。
 
爆発は 5時間以上にわたって続き、大量の CME(コロナ質量放出)が生じました。SOHO(太陽・太陽圏観測機)が搭載しているコロナグラフは、地球に向かってまっすぐ進む高速の CME を検出しました。NOAA(アメリカ海洋大気庁)と NASA は、CME が米国時間 10月10日遅くに地球を襲うと予測しています。NOAA の予報官は CME が到達すると深刻な G4 クラスの地磁気嵐が発生する可能性があると述べています。

「地球方向への大規模なコロナガスの噴出および高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認されました。2~3日以内に、コロナガスが地球に到来・通過することが予測されています」:
 
以下の GIF 動画は、SOHO が撮影したものです。 CME の中を進む紫金山・アトラス彗星(ツーチンシャン・ATLAS彗星、C/2023 A3)を捉えています。CME との遭遇で彗星の尾がちぎれてしまうのではないか、との推測もあります:
 
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小惑星 2024 TX6 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 TX6〟が 10月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月9日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TX6
(2024年10月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月7日 09:51
 (地球)10月7日 17:17
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.68 LD
(地球)0.27 LD
推定直径
6 ~ 12 m
対地球相対速度
11.0 km/s ≅ 3万9000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2028年4月8日ごろ
公転周期467 日 ≅ 1.28 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年10月9日水曜日

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
NASA/JPL による 10月8日付のデータベース更新で、2つの小惑星が月と地球の近くを通り過ぎていたことが明らかになりました 。
 
2024 TD6
(2024年10月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月4日 10:16
 (地球)10月5日 12:11
接近日時 誤差
(月)± 8 分
(地球)± 6 分
接近距離 (月)0.32 LD
(地球)0.53 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
3.8 km/s ≅ 1万4000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2030年4月13日ごろ
公転周期441 日 ≅ 1.21 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TK5
(2024年10月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月9日 02:43
 (地球)10月9日 09:01
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.30 LD
(地球)0.59 LD
推定直径
7 ~ 16 m
対地球相対速度
9.1 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2032年9月18日ごろ
公転周期1461 日 ≅ 4.00 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2024年10月8日火曜日

1時間前に大地震発生を予測する OHB システム

 
梅野健・京都大学教授のチームが開発したワンアワー・ビフォアー・システム(OHB システム)についての記事です。

▼「大地震発生直前に生じる上空の電離圏異常を観測することにより、1時間前に地震発生を予測する解析手法「ワンアワー・ビフォアー・システム(OHBシステム)」を開発した」、▼「2011年3月11日の東日本大震災、2016 年熊本地震、2024年1月1日の能登半島地震のマグニチュード(M)7.0以上の大地震について、1時間前に発生場所や揺れの範囲予測の実証が検証されている」、▼「本年4月3日の台湾地震においても、台湾の位置観測システムによる周辺複数局のデータ異常を観測することで、同様の実証結果が得られている」:
 
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「地震予測の最前線」

 
明日 19時からフジテレビで放送されます —— 「今年 4月京都大学が発表!『大地震の前兆現象』その仕組みが解明された!?」:
 今年4月京都大学が、大地震発生直前に観察される、
ある現象の仕組みを発見したと発表!
そもそも、大地震の前兆現象とは何なのか?
そして、新たに解明されたこととは一体何なのか?
今後の地震予測に役立つかもしれない“最新研究”を
日本地震予知学会会長にお聞きしました。
 
登場するのは実際に研究をしている梅野健・京都大学教授ではなく、長尾年恭・日本地震予知学会会長(東海大学および静岡県立大学客員教授)のようです。

小惑星 2024 TR4 が地球と月に接近・通過

 
10月7日、小惑星〝2024 TR4〟が地球と月の近くを通過しました。 NASA/JPL による 10月7日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TR4 (2024年10月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月7日 10:07
 (月)10月7日 13:29
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.29 LD
(月)1.22 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
15.1 km/s ≅ 5万4000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2025年9月26日
公転周期345 日 ≅ 0.95 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年10月7日月曜日

4つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
10月3日から 6日にかけて、4つの小惑星が月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月5日付および 10月6日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TU3
(2024年10月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月3日 18:46
 (地球)10月4日 00:02
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.06 LD
(地球)0.26 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2038年7月23日ごろ
公転周期1017 日 ≅ 2.78 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TL3
(2024年10月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月4日 12:34
 (地球)10月4日 18:21
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)0.45 LD
(地球)0.51 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
19.2 km/s ≅ 6万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1617 日 ≅ 4.43 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TS2
(2024年10月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月4日 13:27
 (地球)10月4日 20:05
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± 1 分
接近距離 (月)0.51 LD
(地球)0.50 LD
推定直径
10 ~ 23 m
対地球相対速度
15.9 km/s ≅ 5万7000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2026年3月22日ごろ
公転周期635 日 ≅ 1.74 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TM3
(2024年10月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月5日 21:18
 (月)10月6日 02:39
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.14 LD
(月)0.73 LD
推定直径
2 ~ 3 m
対地球相対速度
16.7 km/s ≅ 6万 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2026年9月26日ごろ
公転周期720 日 ≅ 1.97 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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小惑星 2024 TW2 が地球と月に接近

 
10月7日夜、小惑星〝2024 TW2〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 TW2 (2024年10月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月7日 20:14
 (月)10月7日 23:17
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.75 LD
(月)1.16 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
16.9 km/s ≅ 6万1000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2027年9月24日ごろ
公転周期1083 日 ≅ 2.96 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年10月6日日曜日

プレート由来の水と地震

 
東京新聞』の記事です。大学教授でサイエンス・コミュニケーターでもある鴨志田公男氏が、筑波大学の山中勤教授らの発表した論文 —— 阪神大震災が、有馬温泉の地下深部で発生した洪水現象によって引き起こされた可能性を示唆 —— をわかりやすく解説しています。
 
「プレートから泉源のもととなる帯水層への流入量は 60年以降減少が続いていたが、阪神大震災が発生した 95年前後に一時的に急上昇し、その後は再び減少に転じたことが分かった。しかも、三つの泉源では地震に先立って増えていた」、「プレートから急にあふれだしたのか、目詰まりを起こしていた水の流路が急に破れたのか、流入量急増の理由は不明だが、このような深部地下の洪水現象で震源域の断層強度が弱まり、地震の引き金になった」:
 
温泉水に含まれる酸素や水素の安定同位体の比率を調べることで水の起源を特定。有馬温泉の水が、フィリピン海プレートから来た海水が変質したものと判明。
 
阪神大震災の前後、有馬温泉のいくつかの泉源で、プレート由来の水の流入量が急激に増加していたことが判明。

プレート由来の水の急激な流入が、震源域の断層強度を弱め、地震の引き金になった可能性。

従来の地震予測に加え、地下水の変化をモニタリングすることで、地震発生の可能性をより早期に察知できる可能性を示唆。

雨や雪などの天水由来ではない温泉水は、(1)150万~500万年かけて沈み込んだフィリピン海プレート由来、(2)400万~500万年かけて沈み込んだ太平洋プレート由来(3)500万年以上前に海底で堆積した地層由来、の 3種類に分類できる。
 
 
今年1月1日の能登半島地震に先行した群発地震でも、その原因について深部から何らかの流体が上昇してきているという説明がなされていましたが、類似の現象があったのではないでしょうか。
 
 

小惑星 2024 TL2 が地球と月に接近

 
10月6日から7日にかけて、小惑星〝2024 TL2〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 TL2 (2024年10月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月6日 18:12
 (月)10月7日 02:32
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.28 LD
(月)0.80 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
9.1 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2025年6月10日
公転周期441 日 ≅ 1.21 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年10月5日土曜日

東北地方太平洋沖地震の数時間前に内陸の地殻が 1cm ずれていた

 
地震前に電離層に生じる異常を研究している京都大学・梅野健教授の研究チームの発表です。
 
▼「2011年の東日本大震災の 1~2時間前に(内陸の地殻で) 1㎝のプレスリップが生じていた」、▼「震央から距離が近いほど地殻変動のずれが大きく、地震と関連する明確な異常を捉えることに初めて成功した」、▼「大地震 1時間前の異常が、電離層だけでなく、地殻変動でも見つかった。これは、電離層の異常が地震の準備過程と無関係な物理事象ではなく、一定のメカニズムに従う相関する物理現象であることを示す結果だと考えられる」:
 
研究成果は現地時間 10月6日から9日までギリシャのクレタ島で開かれる EMSEV 2024(Electromagnetic Studies of Earthquakes and Volcanoes 2024)で発表されるとのことです。
 
 
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富士山でカラマツが変色 — 静岡県小山町

 
静岡県小山町の富士山須走口 5合目(地図)付近で 9月初旬ごろからカラマツの葉が縮れ、茶色く変色する異変が発生しています。標高 1800~2200m の国有林を中心に広範囲で起きています。カラマツヒラタハバチの大量発生が原因の可能性があるとのことです。

「今まで一度もなかった事態だ」、「影響は数千本じゃ済まないかもしれない」(山小屋関係者):
 

2024年10月4日金曜日

市の中心部にシカ出没 — 熊本県熊本市

 
10月3日朝、熊本県熊本市(地図)の中心部を流れている白川でシカが目撃され、通報が相次ぎました。 ニホンジカのオスの成獣とみられています。

「73年住んでいますけど、初めて見た」、「中央区の市街地で目撃されるのは非常に珍しい」(熊本市鳥獣対策室):
 

桜が開花 — 兵庫県赤穂市

 
9月30日、兵庫県赤穂市の赤穂高山墓園(地図)で桜の花が咲いているのが見つかりました。花が咲いているのは 1本だけで、周辺に植わっている他の桜には花は見られない、とのことです:
 

Wakulla Swamp Volcano: フロリダの湿原の奥にあるという伝説の活火山 (その5)

 
 
ソレルズ氏は、立ちのぼる煙が火山起源であると信じていなかった理由を説明するときに、「リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)に見られるような地質活動を経験している地域とは違って、フロリダ州にはそのような現象がありません」と述べた。

「東カリブ海の火山現象の原因となるテクトニック・プレートは、キューバのはるか南にあり、西はコスタリカまで伸びています。」

「フロリダにそのような活発な火山活動が見られないことを考えると、火山活動が最近あった可能性を受け入れることは困難です。特に1800年代末のように近い時期ではそうです」と彼は続けたとクリック・オーランドは書いている。

「逆に、フロリダでは火災の事例が豊富です。火災が雷雨によって繰り返し発生することは珍しくありません。そして、より合理的な説明として泥炭火災というものがあります。燃え上がり、くすぶり、ほぼ鎮火したかと思うと、おそらく何年にもわたって燃え続けるのです」と彼は付け加えた。

しかしながら、危険を冒して沼地に出かけた人が、激しい爆発が起きた可能性のあるクレーターを見たと主張している — これは 1886年の地震の際に蒸気が噴出した痕跡の可能性もある。

そして、噴煙の目撃が報告されている期間、泥炭火災が続いていたのだとすると、それは異常と見なされる可能性があり、具体的な原因の究明は宙に浮いてしまうことになる。

わかっているのは、煙の巨大な塊が、その膨大な量からして、キャンプ・ファイヤーや工場が原因ではありえないということである。
 
——
 
(続く)

日本一危ない “ねじれた断層”

 
RKBオンライン』の記事です。人口 160万人の大都市の直下を通り、2005年3月20日の福岡県西方沖の地震(M7.0、深さ 9km、最大震度 6弱)で北半分にあたる北西部がずれたものの、南半分の南東部がそのまま残り、「ねじれ」の状態が続いている警固断層帯について述べています:
 

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
9月30日から 10月1日にかけて、2つの小惑星が相次いで月と地球の近くを通り過ぎていたことが、 NASA/JPL による 10月2日付および 10月3日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TG
(2024年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月30日 16:23
 (地球)9月30日 19:05
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)1.65 LD
(地球)0.84 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
10.7 km/s ≅ 3万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1258 日 ≅ 3.44 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TT
(2024年10月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月30日 15:25
 (地球)10月1日 00:05
接近日時 誤差
(月)± 7 分
(地球)± 4 分
接近距離 (月)1.11 LD
(地球)0.38 LD
推定直径
8 ~ 19 m
対地球相対速度
7.5 km/s ≅ 2万7000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2025年10月13日ごろ
公転周期382 日 ≅ 1.05 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年10月3日木曜日

小惑星 2024 TF が地球と月に接近

 
10月5日、小惑星〝2024 TF〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 TF (2024年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月5日 03:38
 (月)10月5日 11:10
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.78 LD
(月)1.69 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
6.0 km/s ≅ 2万1000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2035年8月4日ごろ
公転周期578 日 ≅ 1.58 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年10月2日水曜日

岩手山の噴火警戒レベルを 2 へ引上げ

 
 10月2日15時00分に岩手山(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」へ引上げられました。岩手山の噴火警戒レベルが「2」になるのは初めてです。
 
▼「岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS 連続観測では、2024年2月頃から山体の深いところの膨張を示す地殻変動が観測されています」、▼「9月26日に観測された『だいち 2号』の SAR 干渉解析結果では、大地獄谷(地図)周辺に、衞星に近づく変動が見られます。この変動は、大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられます」、▼「黒倉山(地図)付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き観測されています」: 
 
気象庁は、噴火があるとすれば岩手山の西部(西岩手山)であろうとみているようです。
 
気象庁の資料に寄れば、岩手山の最後の噴火は 1919年(大正8年)です。大地獄谷で水蒸気噴火が発生し、噴石が大地獄脇の登山道に飛散、新火口が形成されました。


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スカイクエイク

 
BBC『Science Focus』の記事です:
 
遠くから大きな轟音が聞こえてきたことがあり、その原因を雷鳴や車のバックファイアなどに求めることができない場合、あなたはスカイクエイクを経験した可能性があります。

スカイクエイクは世界中で報告されており、地域によって異なる名前で呼ばれています。ニューヨーク州のセネカ湖の周辺では「セネカ・ガン(Seneca gun)」として知られ、ベルギーでは「ミストポエファー(mistpoeffer)」と呼ばれています。日本人はこれを「海鳴り」と呼んでいますが、これは「海からの叫び」を意味しています。
 
太陽フレア、浅い地震、沖合の津波、海底洞窟の崩壊、雪崩など、多くの説が提唱されています。

軍用機のソニックブームだと考える人もいます。しかし、これでは(飛行機が登場する以前の)歴史上のスカイクエイクの報告を説明できません。

科学者の中には、火球と呼ばれる一種の流星が原因かもしれないと示唆する人もいます。これらの宇宙の岩石は、地球の大気圏に衝突すると爆発します。これが厚い雲の上で起こった場合、音は広範囲に増幅される可能性がありますが、物理的証拠は地上に届きません。

別の説明は、湖の堆積物からガスが漏れているというものです。スカイクエイク現象のホットスポットのいくつかは、セネカ湖などの大きく深い湖の近くにあります。しかし、そのような水域から離れた場所でもスカイクエイクが報告されています。

2020年、ノースカロライナ大学の研究者らは、地元のニュース記事と、大気センサーと地震計のネットワークで収集されたデータを比較しました。研究者らは、スカイクエイク現象と同時期に発生した地震活動を見いだすことができなかったため、スカイクエイクの音は大気圏から来ているに違いないと結論付けました。

場所や説明が多様であることを考えると、世界各地のスカイクエイクにはそれぞれ異なる原因がある可能性があります。しかし、今のところ、その真の原因は謎のままです。

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-166)

 
米国イエローストーン国立公園の 9月の状況です。
 
スティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月26日 58
2
4月3日 37
3
5月30日 57
4
7月15日 46
 
 
9月の地震活動は通常のレベルでした。全体で 54 件の地震が観測され、最大は 9月1日に発生した M2.2 でした。群発地震の発生はありませんでした。
 
イエローストーン・カルデラとノリス間欠泉盆地では、6月以降、約 1cm の隆起が観測されています。これは、毎年夏期にみられる雪解け水や地下水の流入による季節的な現象です。2015 年以降、イエローストーン・カルデラは年間約 3cm の速度で沈降していますが、この沈降は毎年夏に停滞あるいはわずかな隆起によって中断されます。
 
 
 

小惑星 2024 TA が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 TA〟が 9月29日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月1日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TA
(2024年10月1日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月29日 04:17
 (地球)9月29日 13:49
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 1 分
接近距離 (月)0.49 LD
(地球)0.97 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
6.0 km/s ≅ 2万2000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2030年2月8日ごろ
公転周期442 日 ≅ 1.21 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年9月30日月曜日

Wakulla Swamp Volcano: フロリダの湿原の奥にあるという伝説の活火山 (その4)

 
 
 他のいくつかの新聞は、(メキシコ)湾岸の漁師の証言を掲載している —— 
 
「煙は白く見えることもあり、時には 1時間以上完全に消え、その後突然、火薬の大爆発で生じた煙とガスのように噴き上がるが、音は聞こえなかった。」

「別の時には、煙は巨大なタール窯から立ちのぼる煙のように、重厚な黒い羊毛状に巻き上がり、ほどなく謎の地点の上を漂う薄く揺れる白い蒸気のベールになる」と当時の報告は続いている。

「夜になると、煙の柱に鈍くちらつく光が付随し、そこに火があることを示す。」

「時折、この光は非常に強くなり、雲や空に強く反射する。」

立ちのぼる煙の柱が見えないときでも、水鳥は煙の発生源と思われる場所の上空を避けていたと漁師が付け加えたと伝えられている。

「謎の煙をめぐるさまざまな説の中で、私は火災説が最も妥当な説明であると考えている」と News 6 の主任気象学者トム・ソレルズ氏は述べた。より現代的な説では、煙の発生源は泥炭火災であると指摘されている。

このような火災は、大量の植物が燃え、暑い太陽の下でくすぶり続けるときに発生する。
 
——
 
(続く)
 

小惑星 2024 SG4 が地球と月に接近・通過

 
9月26日、小惑星〝2024 SG4〟が地球と月の近くを通過しました。9月29日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 SG4 (2024年9月29日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月26日 15:02
 (月)9月26日 18:16
接近日時 誤差
(地球)± 5 分
(月)± 5 分
接近距離 (地球)0.79 LD
(月)0.31 LD
推定直径
9 ~ 20 m
対地球相対速度
10.0 km/s ≅ 3万6000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近
公転周期1013 日 ≅ 2.77 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。