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2026年7月31日金曜日

南鳥島気象観測所の職員が島外退避、津波観測計に障害


猛烈な台風第13号が南鳥島(地図)に向かっているため、気象庁では南鳥島気象観測所の職員を島外へ退避させるとのことです。現時点で台風13号の中心気圧は 910 hPa、最大瞬間風速は 80 m/s となっています:
 
また、7月30日午前11時半ごろから南鳥島の遠地津波観測計に障害が発生しているとのことです:
 
同様の障害は、昨年 6月14日〜7月11日にも発生しています。この時は、中国海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が南鳥島周辺の日本の EEZ(排他的経済水域)内を遊弋したこともあり、何らかの工作が行われたのではとの憶測がありましたが、気象庁は落雷が原因とみられると説明していました:

2026年5月22日金曜日

地震学者は、なぜ南海トラフの『巨大地震注意』下でも釣りを続けられたのか


関西大学のウェブサイトに掲載された記事です。タイトルに釣られて読んでしまいました。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」や「後発地震注意情報」をどう受け止めるのかを考える際の参考に。
 
「和歌山県串本町で友人と釣りをしていました。町のハザードマップで高台を確認し、道路状況を調べたうえで、車をすぐに発進できるように前向きに停め、翌日まで釣りを続けました。日本地震学会の広報誌などにそのことを寄稿しましたが、少なくとも地震学者で『巨大地震注意が出ている中でその対応は不適切だ』という人はいません。 不確実性を認識したうえで、自分のできる対応をして、自分なりに『適切に動けた』という自信を持つことは意義があると思います」:

2026年5月5日火曜日

地震後の偽情報


時事通信』が、地震後に SNS を通じて広まった「人工地震説」や「地震兵器」などの偽情報を調査・分析した記事です。
 
「今回行ったXの分析では、人工地震関連の投稿が以前に比べて少なかったです」、「以前に比べて社会がデマや偽情報に対して冷静になってきていると感じています。例えば、生成AIによる画像や映像に対しても『作られたものだろう』と考える人が増えています」、「4割強の人が『(偽情報・誤情報を)見かけた』と回答しましたが、拡散した人はわずかにとどまり落ち着いて対応したことがうかがえました」:

2026年3月16日月曜日

「富士山大噴火」


「NHKスペシャル」で 4月5日(前編)と 4月12日(後編)に放送されます。
 
「やがて首都圏にまで到達した火山灰の影響で停電が起き、スマートフォンも圏外になり通信が途絶。暗闇の中での生活を余儀なくされる中、美也子が陣痛を訴える。逆子のため、緊急の帝王切開が必要になり、火山灰が降り積もった中、産婦人科に向かう泰志たち」:
 
下は中国の動画です ・・・ 「陣痛が始まった妻を病院に連れて行こうとした男性が、トランクに荷物を積み込むのに慌てたあまり、妻を忘れてしまった」:



2026年2月4日水曜日

戦時の地震早期警報


イギリスの科学誌 "Nature" に掲載された論文です。地震早期警報(Earthquake Early Warning、EEW、日本の「緊急地震速報」に相当)の誤報(実際には地震が起きなかった、あるいは規模の予測が大きくはずれた、など)が発生した場合、社会がどう受け止めるかを調査した結果をまとめています:

以下は "Abstract" を 翻訳したものです(Google 翻訳と DeepL を使用し、一部手直し) ——

誤報または不必要な地震早期警報(EEW)は国民の信頼を損なうリスクがあり、警報疲れや関心の低下につながる可能性がある。これは政策立案者にとって重大な懸念事項である。
 
誤警報は本質的に予測不可能だが、2024年10月26日、軍が起こした爆発がイスラエルの EEW システムによって誤ってマグニチュード 5.2 の地震と判断され、100万人以上に対して警報が発令された。これは、誤警報を研究するまれな機会であった。これはイスラエルで初めての公的な EEW 警報であり、ほぼ毎日のミサイル警報が 1年間続いていた戦時中の出来事である。
 
この出来事の直後に、事前登録済みの国民に対する調査が実施された(対象人数 1043)。警報は地理的に限定されていたため、この事件は警報を受け取った人と受け取らなかった人の態度を比較する準実験的な機会にもなった。
 
結果は、市民が依然としておおむね EEW ガイダンスに従う意欲があり、誤警報に対してかなりの寛容さを持っていることを示した。しかし、誤った地震警報に対する許容度は、誤ったミサイル警報に対する許容度よりも有意に低く、地震の脅威と安全保障上の脅威に対する国民の認識が異なることを示していた。誤警報や警報への継続的な曝露にもかかわらず、被害をもたらさないと感じられる事象であっても、警報を受信することへの市民の支持は依然として強固であった。これらの知見は、市民の信頼の回復力を浮き彫りにするとともに、効果的な警報システムの設計に向けた示唆を提供する。

——
 
 
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2025年12月19日金曜日

偽情報の比較: 能登半島地震 vs. 青森県東方沖地震


2024年1月1日の能登半島地震(Mj 7.6、深さ 16km、最大震度 7)と2025年12月8日の青森県東方沖地震(Mj 7.5、深さ 54km、最大震度 6強)の際に SNS上で流布した偽情報についての比較です: 青森県東方沖地震と能登半島地震におけるSNS偽情報の比較
  • いずれの地震でも地震関連投稿全体に占める偽情報の割合は少数にとどまっている
  • 主要な拡散投稿は、有益情報や公式情報で占められている
  • 能登半島地震: 非日本語話者によるいわゆる「インプレッション稼ぎ投稿」が継続的に出現したうえ、発災直後には偽の救助要請投稿が現れ、これらはメディアでの批判報道を通じて社会問題として可視化された
  • 青森県東方沖地震: 人工地震投稿の出現自体は確認できるものの、その規模は能登半島地震よりはるかに小さく、社会問題として顕在化せず 

2025年11月20日木曜日

1662年日向灘地震の死者が少なかったわけ

 
宮崎公立大学と産業技術総合研究所の研究です。 
 
1662年日向灘地震(外所地震震央地図)は深夜に発生し、M7.6〜7.9、最大震度6強と推定され、大津波を伴ったにもかかわらず、死者の数が少なかった理由を古文献の記述から推測しています。「日下姓安井系図の記述からは、1662 年日向灘地震は前震活動を伴った可能性を読み取れます。当時、前震の発生で津波を恐れた多くの住民が避難したことが、結果的に住民が事前避難を行った形となり、本震の際の大津波による死亡者数を減少させたのではないか」:
 
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2025年8月26日火曜日

富士山の大規模噴火と降灰の影響

 
25年8月23日付「富士山が噴火したら、東京はどうなる?」の続報です。
 
内閣府も8月22日に動画を公開しています。冒頭でさまざまな火山災害の種類を示し、その後は降灰による影響にフォーカスしています:
 

2025年8月24日日曜日

地震の研究者が一番住みたくない場所

 
UMK テレビ宮崎』の記事です。京都大学防災研究所や宮崎公立大学の地震研究者が、一般から寄せられた「研究者から見て日本で一番住みたくない場所はどこ?」という質問に答えています。質問に正面から答えた研究者はおらず、「ずるい回答」に終始しています:

2025年4月29日火曜日

北海道・三陸沖後発地震注意情報

 
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について解説した『SBS(静岡放送)』の動画です。
 
「南海トラフ地震の『臨時情報』に対し、北日本や東日本版の臨時情報とも言えるものですが、運用開始から 2年以上が経った今、認知度不足が課題となっています」:
 
詳しくは以下をご覧ください:

2025年4月28日月曜日

地震の時、浴室は安全?

 
熊本日日新聞』の記事です。
 
入浴中、「今地震が来たらどうしよう、裸で救出されるのは …」と考えることがあります。
 
「2016年の熊本地震直後に亡くなった 50人のうち、『把握している限り、風呂場で犠牲になったケースはない』」(熊本県警警備2課)、「危険物が多く安全とは言えない」(崇城大工学部教授)、「台風や竜巻の時は比較的安全といわれている」(同):

2025年4月14日月曜日

在日本中国大使館が地震災害への注意喚起

 
Record China』の記事です。4月14日、在日本中国大使館が中国国民に対して「日本は地震多発国だ」として用心するように呼びかけた、とのことです。
 
「日本に滞在する同胞に対しては地震災害に注意・用心するよう呼び掛け、日本への旅行や留学、日本での不動産購入については関連するすべての要素を考慮して慎重に計画・選択するよう助言した」:
 

2025年4月11日金曜日

「南海トラフ巨大地震」と「南海トラフ地震」

 
プレジデントオンライン』の大変長い記事です。
 
内閣府中央防災会議の被害想定で、死者数が全国で 29万8000人、経済被害が 292兆円とされている「南海トラフ巨大地震」と、30年以内に 80% の確率で発生するとされている「南海トラフ地震」は別物だが混同されている、という内容です。前者は「千年に一度あるいはそれよりももっと頻度の低い最大クラス」で、「極めてまれに起きるかもしれない」地震、後者は 100年から 150年の周期で歴史的に何度も起きてきた地震。
 
「政府が音頭を取って大騒ぎをした新想定の『南海トラフ巨大地震』が近い将来に起きるかもしれないと国民は信じ込まされ、『国難』とも言える喫緊の課題となった」、「29.8万人が死者となる『南海トラフ巨大地震』を錦の御旗に、石破茂首相が唱える『防災庁』の設置に誰も反対できなくなるだろう」:
 

2025年4月5日土曜日

グリンダヴィークの防護壁 — アイスランド

 
「グリンダヴィーク(Grindavík)の集落を溶岩から守るために周囲に築かれた防護壁が大きいことは知っていましたが、どれほど巨大なのか実感していませんでした。この写真では、トラックや重機が写っているので比較できます。」(拡大写真
 

I knew that the protective walls they built around Grindavík to protect the village from the lava were big, but I didn't realise just how huge they are. Here seen with trucks and machinery for scale. Photo by Ragnar Visage for RÚV.

[image or embed]

— Hildur Knútsdóttir (@hildur.bsky.social) 2025年4月5日 3:22
 
 

2025年3月27日木曜日

「法隆寺は地震に強い」は本当か?

 
プレジデント ウーマン』の記事です。
 
日本古来の建築方法は本当に地震に強いのか。「実はすでに弱い建物は倒れてしまって存在していないという可能性があります。今現在残っているのは、伝統構法のなかでも比較的強いものだけなのかもしれません」、「そもそも大きな地震を経験していないということも考えられます(中略)近辺の断層が大きくズレるのは、数百年どころか数千年に一度という場合もあります。地震を経験していないのであれば、倒れずに残っていたとしてもなんの不思議もありません」、「伝統構法の建物が地震の被害を受けやすいということは、2016年の熊本地震でも立証されています」:
 

2025年2月12日水曜日

その時どうする トイレで地震

 
地震があったらトイレに逃げ込め、なぜなら住宅の中では床面積あたりの柱の数が一番多く丈夫なのがトイレだから、という話を聞いたことがあります。以下は『信濃毎日新聞』の記事です:
 

2024年10月27日日曜日

イスラエル北部とヨルダン川西岸に地震警報

 
10月26日朝、イスラエル北部とヨルダン川西岸に地震警報が発令されました。イスラエル国防軍の攻撃によってレバノン南部の武器庫が爆発し、この振動を地震警報システムが地震と誤認したために警報が出されたものです。
 
イスラエルの国家地震警報プラットフォーム「テルア(Teru’a)」システムは、世界で最も先進的なシステムの 1つで、2022年に稼働。特徴は爆発と地震を識別する能力とされています。しかし、今回は爆発がセンサーの 1つの近くで発生したため、システムが地震と誤認した可能性がある、また、欧州の国際監視ネットワークも爆発を地震活動として記録したとのことです:
 
日本の緊急地震速報のシステムは地震と爆発をきちんと区別できるのでしょうか。我が国のシステムは平和を前提に作られており、爆発との識別はあまり重視されていないのではないでしょうか。いざ戦争となれば、センサーの数もイスラエルよりはるかに多いので、センサーの直近で爆発が起きる可能性も高いのでは ・・・。敵国の攻撃のたびに地震警報が出されたら混乱に拍車をかけることになりかねません。
 
 
 

2024年10月14日月曜日

まったく予測不能な日本海側の地震リスク

 
ダイヤモンド・オンライン』の記事です。「日本海東縁ひずみ集中帯」と「新潟ー神戸ひずみ集中帯」の地震リスクについて書かれています。

▼「日本海側の防災対策が十分でなかった理由の1つに、太平洋側のように地震の発生場所とメカニズムに関する明確なモデルがなかった点が挙げられる」、▼「太平洋側のプレート沈み込みのように繰り返し発生する規則性がなく、日本海の海底地震はいつどこで起きるかの予測が全くといってよいほど不可能である」、▼「政府の地震調査委員会でも日本海の海底活断層の「長期評価」は進んでおらず、その多くは「全国地震動予測地図」に反映されていない」:
 

なぜ発生確率の低い地域ばかりで大地震が起こるのか?

 
『南海トラフ地震の真実』(東京新聞刊)で数々の賞を受賞した東京新聞の小沢慧一記者へのインタビュー記事です。
 
▼「南海トラフだけに適用されている予測モデルは、『時間予測モデル』と呼ばれるもので(中略)非常にあやふやなデータをもとに『時間予測モデル』がつくられており、それが南海トラフ地震の地震発生確率 70~80% の根拠となっている」、▼「防災関係者は、高確率(70〜80%)でなくなると、国民の防災意識が低下したり、予算が削られると考え、低確率(20%)の公表を渋りました」、▼「海外では、アメリカの連邦緊急事態管理局(FEMA)、イタリアの市民保護局など、防災を専門とした省庁があります。日本には、各省庁に防災を担う部署がありますが、縦割り行政の弊害があり連携が不十分」:
 
記事中の図 1 は、政府地震調査研究推進本部が出した「全国地震動予測地図」の上に、1979年以降10人以上の死者を出した地震の震央を書き加えたものですが、地図は震度6弱以上の揺れに襲われる確率を示したもので、必ずしも震源地となる確率を示したものではない点に留意する必要があります。