2024年10月10日木曜日

大規模太陽面爆発と紫金山・アトラス彗星

 
日本時間 10月9日10時56分に太陽面の中央付近で大規模な爆発現象(太陽フレア、X1.8-class)が発生しました。
 
爆発は 5時間以上にわたって続き、大量の CME(コロナ質量放出)が生じました。SOHO(太陽・太陽圏観測機)が搭載しているコロナグラフは、地球に向かってまっすぐ進む高速の CME を検出しました。NOAA(アメリカ海洋大気庁)と NASA は、CME が米国時間 10月10日遅くに地球を襲うと予測しています。NOAA の予報官は CME が到達すると深刻な G4 クラスの地磁気嵐が発生する可能性があると述べています。

「地球方向への大規模なコロナガスの噴出および高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認されました。2~3日以内に、コロナガスが地球に到来・通過することが予測されています」:
 
以下の GIF 動画は、SOHO が撮影したものです。 CME の中を進む紫金山・アトラス彗星(ツーチンシャン・ATLAS彗星、C/2023 A3)を捉えています。CME との遭遇で彗星の尾がちぎれてしまうのではないか、との推測もあります:
 
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