2024年10月18日金曜日

Wakulla Swamp Volcano: フロリダの湿原の奥にあるという伝説の活火山 (その6)

 
 
(その煙の巨大な塊は)おそらく、タラハシー(地図)の南、スマトラ(地図)とカラベル(地図)の間にある場所から発生したと思われる。この場所はテイツ・ヘル(Tate's Hell、地図)と呼ばれている。200平方マイルの荒野で、現在でも地図が作成されていない部分がある。

しばしば、フロリダの「忘れられた海岸」と呼ばれる場所にあるこの森は、1870年代に、家畜を襲ったピューマを追って 20万エーカーの森で道に迷った地元の開拓者、セベ・テイト(Cebe Tate)にちなんで、この変わった名前が付けられた。

地元の伝承によると、数日後、この 45歳の男はカラベル近くの空き地から出てきて、「私の名前はセベ・テイト。地獄から戻って来た!」とつぶやき、倒れて死んだという。

今日まで、森は呪われているという噂が絶えない。しかし、真実は伝説というよりはありふれたもので、今日ではほとんどの人が、煙は長く燃え続けた大きな火災が原因であるという説明を受け入れている。

それでも、1880 年に『タラハシー・パトリオット』紙に掲載された記事は疑問を投げかける。その記事では、最長老の地元住民が、半世紀の大部分の時期において、黒い煙を目撃していたと書かれている。

また、ワクラ郡(Wakulla County)では、大きなゴロゴロという音がよく聞こえていたと書かれている。その音は強烈で、フランク・ディングル(Frank Dingle)の一家は、ぐっすり眠っていたのに「目が覚めて家の外へ走り出た」ほどだった。

住民は、噴出は「炎のような舌を上空に高く噴き上げ、通り過ぎる雲に反射する大きな火」のようだと述べている。

また、「火山」活動は 1886年の地震で終わってしまったのではなく、単に休眠状態になっただけであり、4 年後には目撃が再開されたという主張もある。
 
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(続く)