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2026年1月7日水曜日

ステゴサウルスとティラノサウルス

 
ステゴサウルスはジュラ紀後期、ティラノサウルスは白亜紀末期の恐竜です。
 

Visualising a fun fact. #sciart

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— Jordan Collver (@jordancollver.bsky.social) 2026年1月6日 2:03
 

2021年7月26日月曜日

最古の多細胞生物

 
カナダ・ニューファンドランド島のミステイクン・ポイント(地図)で、岩の表面に浮き出た最古の多細胞生物の化石。体軸から左右に同じような線状の構造が伸びており、左右対称の体制を持っているように見えますが、よく見ると左右交互になっていて左右対称ではないようです。この点は、エディアカラ生物群のディッキンソニアと類似しています:
 

2020年3月18日水曜日

新型コロナウィルス: 宇宙からやって来た?


イギリスの著名な数学者・天文学者・宇宙生物学者で、パンスペルミア説の中心人物であるチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士が、新型コロナウィルスは宇宙からやって来たという説を唱えています。

博士によれば、彗星にはもともとウィルスが存在しており、2019年10月に目撃された火球はそのような彗星の欠片で、中国に落下したことによって感染がひろがった、とのことです。博士は、彗星からのウィルスによるアウトブレークは過去に何度も起きているとも主張しています:

ほとんどの科学者は、ウィクラマシンゲ博士の説を疑似科学の域を出ないものと見なしています。

ちなみに、上記記事のタイトルに添えられている "Extraordinary claims require extraordinary evidence."(途方もない主張には途方もない証拠が必要だ)は、故カール・セーガン博士の言葉です。


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2019年10月30日水曜日

琥珀の中の翼竜の頭


ミャンマー産の琥珀の中に封じ込められた白亜紀の翼竜の頭部 が、11月19日に開かれるオークションで売りに出されます。想定価格は8万から12万ポンド(1120万円から1680万円)。3つの研究機関の鑑定書付きとのこと。専門家の中には正体不明の単なる異物であり翼竜の頭部である確証はない、詐欺だ、と主張する向きもあります:

リンク先はオークションのカタログです。97ページ(99/136ページ)に載っている出品番号162番が問題の琥珀です。それ以外にも、蝶などの標本、化石、鉱物、隕石、 それらを加工した工芸品などの写真が満載で、一見の価値ありです:

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2019年10月9日水曜日

シマウシ


シマウマの縞模様には昆虫を忌避する効果があるという説を確かめるために、科学者のチームがウシに縞模様をペイントしたところ、ウシに群がるサシバエ(biting fly)が 50%以上も減少したそうです:

塗料の成分がサシバエに影響したのかとも思ったのですが、黒一色にペイントした場合も比較しているので、そうではないようです。

イグノーベル賞級の研究ではないかと思って、元の論文を見たら、著者は全員日本人でした。同賞は日本人の受賞が多いですよね。

人間も縞模様にボディーペイントするなり、縞模様のT-シャツを着るなりすれば蚊に刺されなくなるのでしょうか。


2019年7月30日火曜日

断層魚


断層(?)によってすっぱりと切断された中生代ジュラ紀の魚:

 「断層」は魚の部分にしか見当たりません。包丁でぶつ切りにして捨てたかのようです。不思議です。

2018年1月11日木曜日

火星で生痕化石を発見か?


NASAの火星探査車キュリオシティが1月2日に撮影したチューブ状の構造。非常に小さく、太さは数ミリメートル程度。専門家は、地球のオルドビス紀に海底に生息していた蠕虫類が作った巣穴の生痕化石によく似ていると指摘しています。NASAが、一度通りすぎた場所にキュリオシティをもどして再調査を行うのも珍しいことです。今のところ、地質学的プロセスで形成されたとも、生物学的プロセスで形成されたとも判別できていません:

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2016年9月21日水曜日

超高速進化 ― みるみる進化するバクテリア


ハーバード・メディカル・スクールが行った実験の映像です。

約60cm×120cmの長方形の寒天培地が、等しい幅の9つの帯に分けられています。左右両端の帯は通常の寒天培地。その内側の帯の培地は、バクテリアが生存できる限界よりわずかに高い濃度の抗生物質を含んでいます。さらに内側の培地にはその10倍、100倍、そして中央の培地には1000倍の濃度の抗生物質。

抗生物質が含まれていない左右両端の培地で増殖したバクテリア(大腸菌、E.Coli)は、隣の抗生物質を含んだ培地にはなかなか侵入できずにいます。しかし、しばらくすると培地の境界付近の一点で抗生物質に対する耐性を獲得した突然変異体が出現し、抗生物質を含む培地に広がりはじめます。他の場所でも同様の耐性を獲得したバクテリアが次々に出現し、侵入。抗生物質を含んだ培地はすぐにバクテリアで埋め尽くされます。

同じようにして、10倍や100倍の抗生物質を含む帯もバクテリアは突破し、最終的に中央の1000倍の帯もバクテリアに「征服」されます。それまでに要した時間は約11日:

抗生物質に対して感受性を持つ(抗生物質が治療に有効な)バクテリアが、突然変異の累積によって、極度に高濃度の抗生物質に対する耐性を短期間で進化させるという恐ろしい事実を実感させる動画です。


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2015年12月30日水曜日

大地震が生物進化を促進


海に棲む threespine stickleback というトゲウオの仲間の魚が、1964年に発生したアラスカ地震(Mw9.2)で急激に隆起した陸地にできた複数の淡水の池に取り残された後、わずか数十年で遺伝子レベルではもちろんのこと、その外観上の形質(目、体形、色、骨のサイズなど)まで大きく変貌していたことが明らかになりました:

同じ研究者による2010年の論文では、氷河の後退が生じていた1万3000年前にも  stickleback の仲間が淡水環境に適応するために遺伝子レベルの進化を遂げていたことが明らかにされています。


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2015年9月8日火曜日

バスク人の系統判明


スペインとフランスの国境となっているピレネー山脈。その西端部のバスク地方(地図)に居住するバスク人は系統不明の民族とされ、その言語はヨーロッパのいかなる言語とも類縁関係がないとされています。そのため、バスク人はアトランティス文明を築いた人々の直系の子孫で、アトランティス大陸が大西洋に没したため、バスク地方に移り住んだのだ、という説が出されたこともあります。

このほど、そのようなバスク人の由来を解き明かしたとする論文が発表されたそうです:

上記記事によると ――
バスク人は狩猟民と農耕民が混合した集団の子孫で、数千年にわたって他の集団から孤立してきた。スペイン北部の El Portalón(地図)で発掘された3500年前から5000年前の石器時代に属する頭骨のゲノム(遺伝情報)を解析した結果、これらの頭骨は現代バスク人の祖先にあたるものであることが判明。この祖先は「先住民」であって他地域からの植民者ではない。別の言い方をすれば、彼らは中近東に淵源を持ち、7000年前にスペインに定住した。

バスク人が長期間にわたって他の民族から孤立していた理由ははっきりしないが、地理的な要因と文化的な要因が関係していたとみられる。ヨーロッパ中にインド・ヨーロッパ語族の言語を広めた植民者たちとは明確に異なっていた。さらに、西暦711年にアラブ人がイベリア半島を征服したときにもバスク人には影響が及ばなかった。

われわれ日本人にとってバスク人はなじみが薄いかも知れません。しかし、日本人の間でも知名度の高いバスク人がいます。なんと言っても、知名度の筆頭はフランシスコ・ザビエルでしょう。さらに、南米大陸の5ヵ国をスペインからの独立に導いたシモン・ボリバル。彼の名前はボリビアという国名にもなっており、ベネズエラ、コロンビア、ボリビア、ペルーの大統領を歴任しています。また、バレエ音楽「ボレロ」や「ダフニスとクロエ」の作曲者モーリス・ラベルはバスク系フランス人です。

さらに付け加えるならば、ベレー帽はバスク地方が発祥地です。キューバ革命に携わったチェ・ゲバラは父親がバスク系で、バスク・ベレーを愛用していました。彼の有名な写真もベレー帽をかぶった姿です。


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2015年4月18日土曜日

頭内爆発音症候群、ほか


脳科学や神経科学の話題を4つ。

私は経験がありませんが、「睡眠中などに突然、頭の中で爆発音が響いたり、電気的なノイズを聞いたり、眩しい光に照らされたりする」のだそうです:

臨死体験は 〈 死後も魂が残る証拠だとする「魂存在説」や、全ては脳の働きで説明できるとする「脳内現象説」が主張され、議論が重ねられてきた。しかし最近の研究によって、どうやら後者に軍配が上がりそうだ 〉:

ガラスや黒板に爪をたてて引っ掻くときに出る不快な音。人類の遠い遠い祖先の動物が聞いていた捕食者の出す声がこれに近い音だったのではないか、その記憶が私たちの脳の奥深くに受け継がれていて、ゾッとしたり鳥肌が立ったりする反応が起きるのではないか、と私は想像しています:

「パソコンに向かってネットゲームやネットサーフィンに興じるちょっと不良の老人は、実は認知症を発症するリスクが低い」。でも、芸術や工芸に携わる方がもっと発症リスク低減の効果があるとのことです:

2012年5月10日木曜日

「生命は地震から生まれた」仮説


現在、地球深部探査船「ちきゅう」は、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震で大きな滑りが伝播したと考えられている日本海溝の海溝軸付近で深海掘削作業を行い、巨大地震を引き起こしたプレート境界断層の採取を目指しています。

プレート境界断層の採取を表のミッションとするならば、「裏ミッション」(と言っても地震兵器を埋設することではない(笑))として、プレート滑りによって発生した大量の水素の直接的証拠を得ること、さらに、その地震水素に活性化された海底下深部微生物生態系の存在を証明することが第2研究目標となっているのだそうです:

長い記事ですので、エッセンスをかいつまむと次の通りです:
「断層運動による岩石破壊によって岩石のケイ酸結合が切断され、ケイ酸ラジカルが形成されたあげく、ラジカル反応で水が分解されて水素ができる」
地震の規模(マグニチュードや実際の滑り量)と水素の発生量の間に定量性(相関)がある」、「ある規模の地震が起きたとするとその地震で発生した水素量を予想することができる(逆もしかり)」
「約40億年前、地球最古の持続的生態系は大量の水素を含む熱水で誕生した」、「大量の水素は約40億年前の地球の地震によって供給された」

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2010年3月24日水曜日

ダーウィンとチリ地震

アメリカ科学振興協会(AAAS)の発行する科学誌『サイエンス』のサイトが、チリ地震の発生当日に次のような記事を掲載しています:

今年 2月 27日にチリで発生した M8.8 の大地震は、チャールズ・ダーウィンが『ビーグル号航海記』に書き残した 1835年の大地震(推定 M8.5)と津波の記録から、近々発生すると予測されていたという内容です。以下に記事を一部補足してまとめてみました:
ダーウィンは、ビーグル号による航海の途上でチリの大地震を経験し、地震が地形をどのように変えてしまったかを記録している。この観察記録が、同じ震源域で次の M8 級地震が起きることを地震学者が予想するのに役立った。この震源域は長さ 300km あり、サイズミック・ギャップ(地震空白域)として非常によく知られるようになった。

このサイズミック・ギャップ(ダーウィンのギャップ)の南では、1960年に 1000km にわたって断層が裂けて、観測史上最大級である M9.4 の大地震が発生、北では 1906年にバルパライソ地震が発生した。しかし、この 2つの「破壊」の間に挟まれたダーウィンのギャップは 1835年以降、沈黙したままだった。地震学者たちは、1835年の地震以降にこのダーウィンのギャップに蓄積した歪みを計算して、近い時期に何かが起こるであろうと推測していた。

昨年、フランスやチリの地球物理学者のチームが、『Physics of the Earth and Planetary Interiors』という学術雑誌に GPS 計測の結果に基づく論文を発表し、ダーウィンのギャップで今後数十年以内に M8.0 から M8.5 のプレート境界型地震が発生する可能性があると推定していた。

今後数十年以内に大地震が発生すると予測されているサイズミック・ギャップは他にもある。それらの多くは人口密度の高い地域に隣接している。たとえば、インドネシアのパダン沖、インドのデリー北部、トルコのイスタンブール直近など。

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2009年6月28日日曜日

ロック・ピープル (岩の人たち)

私は、スピリチュアル系やニュー・エイジ系の話にはきわめて批判的なのですが、以下の記事には多少共感できるところがあります:
上記記事から一部引用します:
多くの先住民の伝承には、石や岩に棲む意識、あるいは精霊が登場します。年月を経た精霊です。そのような「ロック・ピープル」(岩の人たち)は、地球が誕生したときから存在しています。

「ロック・ピープル」は恐竜、彗星、木生シダの林、そして初期の人類を見ていました。彼らは、この惑星の大陸プレートが押し合いへし合いするのも経験しています。彼らは、いくつもの火山噴火、地震、隕石の衝突を経験しています。彼らは、無限とも言えるほど長い時間、日差し、風、雨、氷河期と温暖期を経験しています。彼らは海、川、水流によって激しく揺り動かされてきました。
上記に続けて、この記事の筆者は次のようなことを述べています ―― ある時、特別な石に出会った。形と色に引きつけられ、家に持ち帰った。自分の人生を大局的に展望する必要が生じるたびに、その石を手に取り、その石が太古から見聞してきたことに思いをはせる。そして、その石の未来についても考えてみる。その石は、私の肉体や、現在地球上に存在しているあらゆる生き物の肉体よりも長く存在し続けることだろう。このような石の存在を眼前にすると謙虚にならざるをえない。このような永続性と悠久の歴史を目の前にすると、自分の苦労や心配事は小さく、大して意味のないことに思えてくる。

記事の筆者が最後に引用しているのは Jamie Sams という人の「ストーン・ピープル」と題する詩です。

私は、石や岩の中に意識があると考えたり、精霊の存在を仮定したりすることはありませんが、石を眺めながら物事を考えることはよくあります。手に取るのは旅先や出張先で拾ったり購入したりした石や化石です。最近よく手にするのは、オーストラリアで買った長径 7cm ほどのオパールの原石です。焦げ茶色の岩石(砂岩?)の中に金色の微粒子が散らばっているような石で、その中に薄いオパールの層が 2層入っています。オパールの一部は石の表面に出てきており、光りの当たり具合によって緑・青・紫などに光ります。特に緑の輝きが美しく、飽きることがありません。おそらく白亜紀に堆積した砂岩だと思うのですが、そのころのオーストラリア・プレートの位置や環境、石の周囲を徘徊したり泳ぎ回ったりしていた生物の姿などを思い浮かべると、そのような経験をしてきた石が巡りめぐって今自分の手の上にあることが何とも不思議に思えてきます。

今いちばん手に入れたいと思っているのは、オーストラリア南部・フリンダーズ山地で産出するエディアカラ生物群の化石です。まだ捕食動物が出現せず、弱肉強食の生存競争が存在しなかったとも言われる先カンブリア紀の暖かい浅瀬、そのような「エディアカラの楽園」で穏やかに繁栄していた動物とも植物ともつかない無防備な生物たち。そのような生き物の形見を手にのせて、生物草創期の楽園に思いをはせてみたいものだと思っています。

以下は、エディアカラ生物群の画像集です:

2009年6月8日月曜日

人類のおぞましい過去

現生人類の祖先(あるいは解剖学的特徴が現生人類に近い種族)が、ネアンデルタール人の子どもを食べ、さらにその歯で首飾りを作っていたことが、フランス南部の遺跡から発掘された 28000 年 ~ 30000 年前の遺物で確認されたとのことです:
ネアンデルタール人の子どもの顎骨に残る調理痕(石器の傷跡)から、人類がこの子どもを食べたことは間違いないようです。しかし、狩猟の結果としてこの子どもを殺したのか、他の動物に襲われるなどしてすでに死んでいた子どもの体を持ち帰ったのかは不明です。

ネアンデルタール人がなぜ絶滅したのかはいまだによくわかっていません。生態学的地位が近い現生人類の祖先によって絶滅に追いやられた、現生人類の祖先と交雑して現生人類の系統に「吸収合併」されたなど、諸説があります。後者の説は、最近の遺伝子分析によって可能性が低くなったようですが。

また、次のような考えもあるようです ―― がっしりとした体と高い知能(脳の容積は現代人と同等以上)を持ったネアンデルタール人は大型動物を狩りの対象としていたのに対し、比較的きゃしゃな体格であった現生人類の祖先は小型の動物を捕らえて食料としていた。気候など環境の変化によって大型動物が激減しネアンデルタール人は衰退、一方、変化の影響をあまり受けなかった現生人類の祖先は生息範囲を拡げ今日の繁栄に至った。

話が少しそれますが、上記のような、ネアンデルタール人と後に大繁栄することになる現生人類の祖先との関係を考えるとき、さまざまな周辺民族と後に大帝国を築くことになる古代ローマ人との関係を私は想起してしまいます。以下は、「ローマ人の物語 Ⅰ ローマは一日にして成らず」(塩野七生、新潮社)からの引用です:
知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルト(ガリア)人やゲルマン人に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
自分たちローマ人であると、少なくない資料が示すように、ローマ人自らが認めていた。
周りの人がみな自分より立派に見えるようなときや、落ち込んだときに読むと多少なりとも元気の出る言葉です。

2009年2月25日水曜日

頭部が透明な魚

まず、下の写真を見てください。1939年に発見されたバレルアイ(barreleye、学名:Macropinna microstoma)と呼ばれる魚の写真です:
こんな奇妙な魚がいるとは、今まで知りませんでした。頭部が透明で、体の中が見えています。緑色をした2つのかたまりが眼です。バレルアイとは樽(バレル)のような形の眼(アイ)を意味しています。この写真では、体は水平ですが、眼は上を向いています。透明な頭部をとおして上方を見ています。とがった口の上に普通の眼のようなものがありますが、これは鼻に相当する器官です。
2枚目の写真では、体は下を向いていますが、眼は前方を見ています。

以下の記事の下部に、バレルアイが泳いでる姿の動画があります:
動画に撮影されたバレルアイは、カリフォルニア州沖の深さ 600~800m に棲んでいます。太陽の光がほとんど届かない暗黒の世界です。そのため、バレルアイは非常に高感度の眼を持っています。前方を見る以外に、透明な頭部をとおして上方を見ることができます。これは、自分より上方にいる獲物のシルエットを捕らえるための適応と考えられています。小魚やクラゲが主なエサです。ひとたび獲物を見つけると体を上方に向け急上昇、眼も体の前方に向いて獲物を捕捉します。

2009年2月11日水曜日

人類最古の毛髪

人類最古の毛髪が、南アフリカ共和国内の洞窟で見つかったとのことです。『ナショナル・ジオグラフィック』誌のサイトが記事を掲載しています:
発見された毛髪は、洞窟内で化石化していたハイエナの糞石の中に含まれていました。堆積層の年代から、19万5000年から25万7000年前のものと推定されています。これまで見つかっていた最も古い人類の毛髪は、チリで発見された約9000年前のミイラのものですから、今回の毛髪は大幅に記録を塗り替えたことになります。

毛髪がどのような人類のものかは明らかになっていませんが、年代的には現生人類(ホモ・サピエンス)が出現する直前、ホモ・ハイデルベルゲンシスの存在時期と重なるとのことです。

ハイエナがこの毛髪の持ち主を襲ったのではなく、別の原因ですでに死んでいた持ち主にハイエナが群がったと考えるのが妥当とのことです。いずれにせよ、当時の人類は自然界でぬきんでた存在ではなく、単なる一要素であって、食物連鎖の下の方に位置していたことをあらためて想起させる、と古人類学者の一人は語っています。

今回発見された毛髪からは DNA は採取できなかったとのことです。しかし、これまで見過ごされてきた動物の糞石を採取して精査すれば、いずれは太古の人類の遺伝子を分析できることになるだろうと研究者は語っています。