5月7日、アメリカ空軍の無人スペース・プレーン〝X-37B〟が4回目の軌道飛行(OTV-4)を終え、フロリダ州にあるケネディ・スペース・センターのスペースシャトル用滑走路に自動操縦で着陸しました。2015年5月20日に打ち上げられ、717日と20時間を軌道上で過ごしたことになります。
アメリカ空軍は2機のX-37Bを保有していますが、今回の飛行で使われたのは2号機でした。これで、1号機も2号機もそれぞれ2回の宇宙飛行をこなしたことになり、2010年の初飛行以来の合計軌道滞在期間は2085日になりました:
- The Air Force's Mysterious X-37B Just Landed After a Record-Breaking 718 Days in Orbit (写真2葉、動画1本あり)
- X-37B spaceplane returns to Earth and makes autopilot landing in Florida (写真1葉、動画1本あり)
- AF X-37B ORBITAL TEST VEHICLE 4 LANDING (動画4本あり)
X-37Bの飛行目的について、アメリカ空軍は依然として具体的なことは何も明らかにしていません。巷間取りざたされている推測については、このブログの過去の記事をご覧ください。
最近ネット上で見かけるようになった説としては、空軍はX-37Bを使って、物理法則(運動量保存則)に反するともいわれる「EMドライブ」のテストを宇宙空間でおこなっているのではないか、というものがあります:
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