5月25日付「多数の地割れが拡大 ― 大分県豊後大野市 (続報-3)」の続報です。
大分県豊後大野市で起きている多数の地割れの原因について、国の土木研究所は「5月12日に降った雨が地下水として流れ込み、地下で地すべりが起きたと推測される」、「地下数十メートルまで、ゆっくりとした地滑りが起きている可能性が高い」と結論づけました。これを受けて地下水を抜くための工事がおこなわれ、5月30日午後、1本目の排水管から地下水が流れ出し始めました。以下の動画には排水管から流出する地下水が写っていますが、細く勢いのない水流です。もっと勢いよく噴き出すと思っていました。排水管は全部で15本設置される予定とのことです:
- 地割れ続く綿田地区で排水開始 (動画あり)
これまでの雨では何も起きていなかったのに、なぜ5月12日の雨がきっかけとなったのか、釈然としません。長期にわたって地下で静かに進行していた異変がようやく表面化したということでしょうか。
地割れが生じている地域の下を流れる川では、コンクリート製の護岸が約20メートルにわたって倒れ、川がせき止められる懸念が出ています。また、地区内の砂防ダムに亀裂が入っているのが見つかっています:
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