5月25日未明、アテン型小惑星〝2017 KJ32〟が地球に接近しました。これに先だって、同小惑星は5月22日昼前に月にも接近しました。
この小惑星は地球接近から4日後の5月29日に発見されたもので、直径は4~10m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 KJ32 | 4~10 | (月) 5月22日 10:32 (地球) 5月25日 02:15 |
1.72 1.90 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速2.6km(時速約9500km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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