2017年5月3日水曜日

真正の放射状雲 ― キリバス共和国


NASAの人工衛星・テラが太平洋中央部・キリバス共和国ギルバード諸島地図)の上空から撮影した放射状の雲です。撮影日は4月7日。遠近法の原理で、見かけ上、放射状や一点に収束するように見える雲とは違います:

ギルバート諸島は赤道直下の島々です。諸島の中央部を赤道が通過しています。

画面の右側に何かがあって、雲がその方向に集束しているか、逆にそこから放射状に広がっているように見えますが、さにあらず。NASAの説明によると、画面の南方(下方)に発達中のサイクロン・クックがあり、その影響による “extreme wind shear ”(急激な風向や風速の変動)が海面に近い大気の層に乱流を生みだしたため、平行なロール雲の列が現れた、ということです。


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