2014年5月31日土曜日

サケガシラ釣れる ― 山形県酒田市


5月27日、山形県酒田市の酒田北港(地図)でサケガシラが釣り上げられました。体長1.8m、重さ8kg。「エサを求めて浅瀬に来た可能性もあるが、はっきりした原因は分からない」(山形県水産試験場):

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ユウレイイカ捕獲 ― 秋田県八峰町


5月22日、秋田県八峰町岩館(地図)沖で、水深約100mの底引き網にユウレイイカがかかりました。全長79cmで、すでに死んでいました。「主に南方の太平洋側の水深200~600メートルの深海に生息」、「(秋田)県内で捕獲されるのは珍しい」:

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サケガシラ幼魚の捕獲相次ぐ ― 富山県射水市


5月23日と29日、富山県射水市海老江(地図)沖の定置網にサケガシラの幼魚がかかりました。23日の個体は全長15cm、29日の個体は全長30cm。「過去に富山湾で幼魚が確認されたことがなく」、「富山湾で繁殖している可能性が高まった。これまで見られなかったもので、湾に何かの変化が起きているといえる」(魚津水族館):

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小惑星 2014 KH39 が地球接近


6月4日午前5時6分(日本時間)、小惑星〝2014 KH39〟が地球に 1.14LD (1LD=地球から月までの平均距離) まで接近します。この小惑星は5月24日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は 16~36m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は、秒速11.05km(時速約4万km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 KH39 16~36 6月4日 05:06 1.14
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

このブログでは、原則として 2LD 以内に近づく小惑星を採り上げています。以下はその原則から外れますが、地球に近づく小惑星としては推定直径が大きいので付記しておきます。〝2014 HQ124〟はアテン群、〝154229 (2002 JN97)〟はアポロ群に属する小惑星です:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 HQ124 400~900 6月8日 14:57 3.25
154229
(2009 JN97)
1300
~2800
8月2日 18:33 61.43
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

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小惑星 2014 KC45 と 2014 KF46 が地球接近


5月27日に発見された2つの小惑星が、5月28日から29日にかけて相次いで地球に接近しました。

このうち、〝2014 KC45〟は地球に 0.23LD(1LD=地球から月までの平均距離)まで接近しました。これらの小惑星はともにアポロ群に属しています。最接近時の地球との相対速度は、〝KC45〟が秒速9.42km(時速約3万4000km)、〝KF46〟が秒速17.08km(時速約6万1000km)と計算されています。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 KC45 4~8 5月28日 17:10 0.23
2014 KF46 13~30 5月29日 09:24 1.59
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

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2014年5月30日金曜日

草津白根山で火山性地震増加 (続報-10)


5月23日付「草津白根山で火山性地震増加 (続報-9)」の続報です。

草津白根山(地図)では、依然として火山性地震が時々増加する状態が続いています。

5月30日に気象庁が発表した「平成26年 No.22 週間火山概況 (平成26年5月23日~5月29日)」の記述は、前週と似ていますが微妙に変化しています。火山性地震について、前週までは「やや多い状態」と書かれていましたが、今週は「多い状態」となっています。また、「地震の振幅はいずれも小さく」という記述がなくなっています。火山活動が徐々に活発化しているのかも知れません。

また、28日におこなわれた実地調査の結果として、以下のような記述が加えられています:
28日に実施した現地調査では、湯釜でこれまでもみられている硫黄の浮遊物を確認しました。また、湯釜火口内北壁、北側噴気地帯及び水釜火口の北から北東側にあたる斜面の熱活動も継続していました。

さらに、5月1日から29日までの日別地震回数を示すグラフが添えられています:

草津白根山 日別地震回数(5月1日~29日) Credit: 気象庁


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2014年5月29日木曜日

2014年5月24日土曜日

火星の「卵」


Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

5月16日午後7時過ぎ(日本時間)、火星探査車キュリオシティが奇妙な物体を撮影しました。平たい岩の上に鎮座する卵形の物体です。周囲の岩石の表面はごつごつとしているのに対して、この物体の表面は滑らかで、きれいな卵形をしています:

この「卵」について、NASA は今のところ何も言っていないようです。


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2014年5月23日金曜日

西之島沖で噴火、新島誕生 (続報-13)


4月18日付「西之島沖で噴火、新島誕生 (続報-12)」の続報です。

海上保安庁が5月21日に実施した観測結果を発表しました:

これまで噴出活動を続けていた南北2つの火口のうち、北側火口は大量の噴煙を噴出。一方、南側火口は休止状態。2つの火口の間に新しい火口が出現し、「青白色の噴煙が連続的に噴出するとともに、赤熱した溶岩片の噴出を繰り返していた」とのことです。

島の大きさは、東西約 1300m(4月15日の観測より 150m増加)、南北約 1050m(同 100m増加)。

以下の写真は21日に海上保安庁が撮影したものです。なかなか壮観です:

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草津白根山で火山性地震増加 (続報-9)


5月17日付「草津白根山で火山性地震増加 (続報-8)」の続報です。

草津白根山(地図)では、依然として火山性地震が時々増加する状態が続いています。詳しくは、気象庁が5月23日に発表した以下の資料をご覧ください(前週の記載内容と同一です):

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-35)


4月30日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-34)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を5月20日付で出しています:

前回の更新情報では5月16日前後に第7ステージの前兆群が終息し、早い場合には7月21日前後に地震が発生するとの予測だったのですが ・・・。

以下に今回の更新情報をまとめます:
  • 5月20日現在でも第7ステージの前兆群は終息していない。

  • 新たな前兆出現がないことから、第7ステージが最終段階である可能性が高い。

  • 前兆の終息時期や地震発生時期の予測に用いているのは以下の経験則:

    • [前兆初現~地震発生] : [前兆極大~地震発生] = 20:13
    • [前兆初現~極大] : [極大~地震発生] = 7:13
    • [前兆極大~地震発生] : [前兆静穏期間] = 3.9:1

  • 前回の更新情報では、第7ステージの前兆初現を2013年6月22日、前兆極大を2013年11月7日(または11月5日)として前兆終息時期や地震発生時期を計算した。

  • 計算結果から5月16日前後に第7ステージの前兆群が終息すると考えていたが、終息していない。したがって、前兆初現や前兆極大の判定が誤っていたと考えられる。

  • 前兆極大(11月7日または11月5日)はきわめて明確で他に候補はない。

  • 一方、前兆初現については、前兆群が第5、第6、第7ステージと段階的変化をしている中で、断続的・継続的に出現している前兆があることから、判定が困難。「各ステージの中で、次のステージの極大時期を示す関係に関係なく、複数の前兆が揃って出現しだし、継続している」のは2013年4月24日。

  • 2013年4月24日を第7ステージの前兆初現、極大を11月7日として経験則を適用すると、8月7日前後に前兆が終息し、11月8日前後に地震発生と予測される(11月5日を極大とした場合は、11月2日前後)

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2014年5月22日木曜日

爆発音とキノコ雲 ― 沖縄県久米島町の北方沖


5月21日午前10時30分ごろ、沖縄県の久米島(地図)北方の沖合で、大きな爆発音とともにきのこ雲のような煙があがっているのが目撃され、地面が揺れたとのことです。久米島の北28kmにはアメリカ軍の鳥島射爆撃場がありますが、目撃者は「長年、久米島に住んでいるがあれほど大きな噴煙を見たのははじめてだ」と話しています:

東シナ海(尖閣諸島の北西海域?)では、20日から中国とロシアによる合同軍事演習が始まっています。何かそれと関係があるのでしょうか。あるいは、アメリカが両国に警告するために大型の爆弾を誇示したのでしょうか。

沖縄周辺には活火山が2つありますが、いずれも久米島の北方とは言いがたい場所です。沖縄トラフで新たな、あるいは未知の海底火山が噴火した可能性も捨てきれません:

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2014年5月20日火曜日

井戸が温泉に変化 ― 兵庫県三木市 (続報)


5月10日付「井戸が温泉に変化 ― 兵庫県三木市」の続報です。

神戸新聞』がもう少し詳しい情報を載せています。「周辺は温泉地帯ではなく、三木市内の温泉も1500メートルほど掘削している。約40メートルで温かい湯が出るのは珍しい」、「水温にばらつきがあり、高温の湯と水が混合しているとみられることが分かった。付近を断層が走っており、断層面をつたって地下深部からわき上がった可能性がある」:

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岐阜県周辺、函館周辺、道南、青森は要警戒? (続報)


5月20日付「岐阜県周辺、函館周辺、道南、青森は要警戒?」の続報です。

先の記事で紹介した村井俊治・東京大学名誉教授の予測について、もう少し詳しい記事がありました:

「岐阜県周辺は引き続き注意が必要です。地表の上下動の大きさから見ると、これから6月くらいまでの間に震度4から5クラスの地震が来る可能性は十分あると思います」

「函館はこれまで見ていて、かなり特殊な基準点で、少し離れたところで地震が起きる際にも前兆現象が確認されることが多い」

「東北6県のうち、青森の基準点だけはほかと異なる動きをしていて、北海道と連動していたんです。距離的にも函館に近い青森は、注意をしていたほうがよいでしょう」


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岐阜県周辺、函館周辺、道南、青森は要警戒?


下記の『週刊誌スクープ大賞』では、ワースト第1位に『週刊ポスト』誌の「またも当たった! 東大名誉教授驚異の『地震予測』はこうすれば読めます」と題する記事を挙げています:

「東京大学名誉教授」とは、このブログでもたびたび採り上げている村井俊治氏のことです。なぜワースト1位なのかという点については上記を読んでいただくとして、引用されている村井氏の予測の方を紹介したいと思います:
「2月7センチにも及ぶ地表の上下動が観測されていた高山を中心に、ゴールデンウィーク頃から地震が増えている岐阜県周辺は引き続き注意が必要です。(中略)現時点で注意が必要なのは、北海道の函館の周辺です。今、全国的に基準点の短期の動きはほとんど目立たないのですが、今週届いた記録では函館にだけ動きが確認されました。函館だけではなく道南の広い地域で警戒が必要です」

また、津軽海峡を隔てた青森でも注意が必要だと村井氏は語っている。注意するに越したことはないが。

なお、村井氏が2014年3月までに起こるとしていた西日本の大地震は、5月18日夜10時からフジテレビで放送された「Mr.サンデー」という番組によれば、3月14日に発生した伊予灘地震(M6.2、震源の深さ78km、最大震度5強)が該当するのだそうです。


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2014年5月19日月曜日

シャチ3頭が海岸に近づく ― 北海道広尾町


5月18日朝、北海道広尾町フンベ(地図)の海岸に、3頭のシャチが近づいて来たのを複数のサーファーが目撃しました。「日高方面ではよく見るが、フンベにシャチが来るのはサーフィン歴20年で初めて」(広尾サーフィン連盟会長)、「人が行動する範囲まで近づくのは珍しい」(おびひろ動物園):

「シャチが人を襲うことはあまりない」とのことですが、黒いウェットスーツを着たサーファーをオットセイなどと誤認して襲うことはないのでしょうか。


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ミズウオ漂着 ― 米国・ノースカロライナ州


5月12日、米国ノースカロライナ州 Nags Head (地図)の海岸に、深海魚のミズウオが漂着し話題になっています。体長約 2m。鋭い牙を持った、凶悪な顔つきの魚です。ミズウオは英語では〝lancet fish〟と呼ばれますが、〝lancet〟は「両刃の外科用メス」の意です。写真を撮った後にリリースしたところ、沖に向かって泳ぎ去ったとのことです。現場近くで30年以上漁をしている漁師は、この海域でこんな魚は見たことがないと語っています:

ミズウオは日本でも捕獲されています:

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2014年5月18日日曜日

富士山の近況


「これまで世界各地で発生したM9以上の巨大地震は、例外なく火山噴火を誘発した」(資料)ということで、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の後、いつ噴火するかと注目を集めた富士山ですが、その後どうなっているのでしょうか。今のところ、いたって静穏というのが答えです。もちろん、今後急変しないとは言い切れませんが。

以下は、気象庁が5月12日に発表した「富士山の火山活動解説資料(平成26年4月)」(PDF形式)からの引用です:
2011年3月15日に静岡県東部(富士山の南部付近)で発生したマグニチュード 6.4 の地震以降、その震源から山頂直下付近にかけて地震が増加しました。その後、地震活動は低下してきています。

深さ 15km 付近を震源とする深部低周波地震は少ない状況でした。

火山性微動や浅部の低周波地震は観測されませんでした。

GNSS 連続観測では、火山活動によるとみられる変動は認められませんでした。 

上記の解説資料注に載っている「時空間分布図」や「M-T図」を見ると、地震活動が着実に低下してきていることがわかります。

富士山の代わりに、小笠原諸島の西之島が新島を形成するほどの激しい噴火を起こしています。これが東北地方太平洋沖地震に誘発されたものか否かは定かではありませんが、これで誘発噴火はピリオドということにしてもらいたいものです。


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飛騨群発地震と焼岳


ゴールデンウィーク中に始まった焼岳(地図)近くの群発地震は、数日で終息したようです。焼岳の周辺ではこれまでにも群発地震がたびたび起きていますが、噴火に結びついたことはほとんどないとのことです。

以下の記事によると、「地震は『オレが火山性地震だよ』と言って起きるわけではない」、「火山性の地震には、どこにでも起きる普通の地震と記録上は区別がつかないものが多い」、「今回の群発地震は火山の直下で起きたので火山性地震の疑いが強い」のだそうです:

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2014年5月17日土曜日

首都直下地震はいつ来る?


首都圏は2週連続で震度5弱と震度4の揺れに襲われました。次に来るのは直下型大地震か。そんな不安に乗ずるかのような記事を3つ紹介します。思わせぶりなタイトルの割には、これまで言われていることの蒸し返しで、残念ながら新規な内容ではありません。「首都直下地震の前触れである可能性も捨てきれない」、「気象庁は正直に『わからない』というべきです。いずれ浅いところの大地震が起きるかもしれない。それが学問的に正しい言い方だ」:

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噴煙のリング ― カムチャツカ半島クリュチェフスコイ山


撮影日時はわかりませんが、カムチャツカ半島のクリュチェフスコイ山(地図)が吐き出した見事なリングです:

同様のリングは、イタリアのエトナ山でもしばしば目撃されています:

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ラブカ捕獲 ― 静岡県静岡市


5月15日、静岡県静岡市清水区由比(地図)沖の定置網にラブカが入り、生きたまま捕獲されました:

駿河湾ではラブカがたびたび捕獲されています。今年3月にも3匹のラブカが定置網にかかっています:

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草津白根山で火山性地震増加 (続報-8)


5月10日付「草津白根山で火山性地震増加 (続報-7)」の続報です。

草津白根山(地図)では、前週と変わりなく火山性地震が多い状態が続いています。以下は、気象庁が5月16日付で発表した「平成26年 No.20 週間火山概況 (平成26年5月9日~5月15日)」からの引用です(前週の記述と同一です):
3月上旬から火山性地震が時々増加する状況が続いており、今期間も火山性地震はやや多い状態で経過しました。地震の振幅はいずれも小さく、火山性微動は観測されませんでした。また、湯釜北側噴気地帯の噴気の状況や地殻変動等に特段の変化はありませんでした。

湯釜火口内の北壁等では引き続き熱活動がみられていることから、山頂火口から概ね500mの範囲では、火山灰の噴出等に警戒してください。また、ところどころで火山ガスの噴出が見られ、周辺の窪地や谷などでは滞留した火山ガスが高濃度になることがありますので、注意してください。

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2014年5月16日金曜日

ミクロネシアで M6.6


日本時間5月15日午後5時16分すぎ、珍しい場所で M6.6、深さ10km の地震が起きました(震央地図):

震央地図で見ると、ビスマルク海から北に延びる東カロリン海盆が北西に屈曲した溝のような海底地形に震央が位置しています。横ずれ断層の運動によって発生した地震ですが、地形との整合性を考えると左横ずれ断層でしょうか(USGS資料)。

この付近のテクトニクスは複雑です。パラオの南、北緯5°付近に太平洋プレートとフィリピン海プレートの相対運動の極があり、そこより南では両プレートは互いに遠ざかるように動き、間にアユ・トラフ(西パプアからパラオに向かって伸びるトラフ)が形成されています。今回の地震が起きた溝のような地形は、太平洋プレートの中でフィリピン海プレートから遠ざかる部分と近づく部分との境界になっているのかも知れません。


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火星にエーリアンの石像?


今年1月末に火星探査車キュリオシティが撮影した写真の中に、エーリアンの顔を刻んだ石像のようなものが写っています。偶然のなせる技でパレイドリアの一種なのでしょうが、面白いので紹介します。

下記の写真の右下部分に、横倒しになった人の顔のようなものが写っています。わかるでしょうか。私には、始皇帝のために作られた兵馬俑の兵士の顔のように見えます:

上の写真では顔の右半分しか見えていません。右半分の顔を鏡像反転させて左半分を復元し、合成した「エーリアンの顔」の写真が以下のブログに掲載されています:

この「石像」が撮影された谷のパノラマ写真が以下です。「石像」は右端に近いところにある一番大きな岩のそばに写っています:

この谷では、他にも不思議な形をした岩が撮影されています:

火星探査車キュリオシティが火星に軟着陸してから1年9ヶ月ほどが経過していますが、以下の写真で見ると金属製の車輪に亀裂や孔が目立つようになっています。2004年1月に火星に軟着陸して以来10年以上探査活動を継続している先代の探査車オポチュニティでは、このように早く車輪の劣化が進むことはなかったので意外です。軽量化するために肉薄にしすぎたのでしょうか:

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2014年5月15日木曜日

遊星爆弾の悪夢 (続報)


4月26日付「遊星爆弾の悪夢」の続報です。

小惑星がどの程度の頻度で地球に衝突しているかを示す動画や地図が、以下の記事に載っています:

1つ目の動画は、過去約1000年間(西暦1009年以降)に記録された小惑星の衝突(大気圏内で爆発したものも含む?)を示しています。陸地と海洋の面積比からして、多くの衝突や爆発は海洋で起きているはずですが、この動画では海域への衝突は含まれていません。初期画面では大西洋が中心になっていますが、地図の任意の場所をクリックしたままマウスを移動させることによって、日本を地図の中央に持ってくることができます。衝突が時間の経過とともに増えるように見えたり、特定の地域に偏っているように見えるのは、人口の増加や分布、記録の残りやすさ、観測技術の進歩などが影響していると思われます。

2つ目の地図は、過去約4000年間の衝突を示したものです。やはり、マウス操作によってスクロールすることができます。

3つ目の写真は米国アリゾナ州にあるバリンジャー隕石孔です。記事によれば、直径は約1.2kmで、約5000年前に直径約50mの小惑星が衝突したことによって形成されたとのこと。

4つ目の写真は、小惑星の大きさ比較です。左はバリンジャー隕石孔を形成した直径約50mの小惑星、右は昨年2月にロシアのチェリャビンスク近郊に落下し1000人以上の負傷者を出した直径約17mの小惑星です。


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虹色の雲出現 ― 中国・海口市


5月13日午後、中国・海南省海口市(地図)の上空に虹色の雲が現れました。彩雲でしょうか:

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日本のスパイ衛星を撮影 ― ブラジル


5月14日、日本の情報収集衛星(IGS-7A)が月面を横切る様子がブラジルで撮影されました。情報収集衛星はどんな外観をしているのかさえ明らかにされていませんが、Wikipedia に載っている一覧表を見ると、ずいぶんたくさんの情報収集衛星が打ち上げられています:

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2014年5月14日水曜日

5月5日の伊豆大島近海地震は予知されていた? (続報)


5月10日付「5月5日の伊豆大島近海地震は予知されていた?」の続報です。

村井俊治・東京大学名誉教授が、5月13日午前8時35分ごろに千葉県西部で発生した最大震度4の地震(M4.9、深さ約80km、気象庁資料)も予知していた、という内容の記事です。5月7日付のメールマガジンで 「累積歪の大きさから判断すると引き続き注意をしておいたほうがいいでしょう」と言及していたとのこと。ずいぶん曖昧な内容です。これが予知と言えるのでしょうか:

この13日の地震も震源の深さが約80kmと深く、村井氏が予知の根拠としているGPSで測定した地表の変動に影響がでるとは考えにくいと思います。村井氏が捉えている地表の変動は、もっと浅いところでこれから起きる別の地震の前兆ということかも知れません。


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2014年5月13日火曜日

地球の中心への旅


長い動画ですが、「地球科学の最前線を取材し、研究者だけが知っている地球内部の様子を映像化」したものです。地球の内部は熱放射によってまぶしく輝いている。その熱放射を取り除くと、マントルは、透き通った小さな石(8月の誕生石:ペリドット=橄欖石)がたくさん詰まっている美しい緑色の世界。内核の表面には円錐状の尖った「木」が生えている、などなど。一見の価値ありです:

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BMW と 自転車


中国では「泣きながらBMWに乗るとしても、笑いながら自転車に乗りたくはない」という言葉が流行っているそうです。日本では、BMWを 「六本木カローラ」 と揶揄していた時代があったそうですが:

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ミツクリザメ、大量のオオグソクムシ捕獲 ― メキシコ湾


4月18日、メキシコ南部で M7.2 の地震(USGS資料)があり、震源付近では建物や道路が崩壊しました。

その翌日の19日、メキシコ湾(地図)でミツクリザメと大量のオオグソクムシが捕獲されました。ミツクリザメは体長 5.5~6m、オオグソクムシは体長20cmほど。「この海域でミツクリザメが捕獲されたのは2000年以来、わずか2匹目」、オオグソクムシが「一度にこれほどたくさん集まっているのは見たことがない」(海洋生物学者)、集団でいた理由は「例えばクジラのような大型生物が死ねば、死骸を食べるために大量の生物が集まってくる」:

英文の記事には次のような記述があります ―― 「過去にメキシコ湾でこの希少種のサメが見られたのは、2002年の1度だけである。大西洋やインド洋では時々獲れ、台湾では海底地震の後に大量に捕獲されたことがあるが、ほとんどの捕獲例は日本を取り囲んでいる深い海底峡谷でのものである。」

なお、この捕獲事件の後、5月8日には再びメキシコ南部で M6.4 の地震(USGS資料)があり、橋が倒壊するなどの被害が出ています。


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ムクドリ激減 ― 鹿児島県鹿児島市


鹿児島県鹿児島市のJR鹿児島中央駅(地図)周辺で、「大音量の鳴き声やふんをまき散らし、通行人らを悩ませていたムクドリの大群が最近、確認されなくなった」 とのことです。「日本野鳥の会は一帯に建設された高層ビルの影響を指摘している」 そうですが、どうでしょうか:

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2014年5月12日月曜日

小惑星 2014 JG55 が地球接近


5月11日午前5時18分(日本時間)、小惑星〝2014 JG55〟が地球に 0.26LD (1LD=地球から月までの平均距離) まで接近しました。この小惑星は 5月10日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は 4~9m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は、秒速 10.46km (時速約3万8000km) と計算されています。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 JG55 4~9 5月11日 05:18 0.26
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

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2014年5月10日土曜日

井戸が温泉に変化 ― 兵庫県三木市


少し古いですが、兵庫県三木市(地図)での出来事です。「休日に農業をするため、この土地を購入」、「3年前に新たに井戸を掘った」、「掘ってから1年以上経った時に、ある異変に気がつきました」、「湯気は出てるし。なんでこんな、まさかその、これは温泉じゃないんかな」:

丹波山地の範囲は曖昧ですが、「由良川と加古川の以東」であるとすれば、三木市は丹波山地の南西端に位置していることになります。丹波山地やその周辺では様々な異変が伝えられていますが、この井戸水の変化もその一つの可能性があります:

丹波山地の微小地震の減少傾向は大地震の前兆といわれますが、2013年夏ごろから通常の発生頻度に戻っているようです:

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5月5日の伊豆大島近海地震は予知されていた?


13年5月20日付 「特許『地震・火山噴火予知方法 で紹介した村井俊治・東京大学名誉教授が、5月5日早朝に発生し東京で最大震度5弱を記録した伊豆大島近海地震(M6.2)を予知していたとのことです。4月9日「かなり歪みが貯まってきました」「首都圏は要注視」、4月16日「東京都の秋川や神奈川県の川崎などで相当大きな隆起が見られます」、4月23日「首都圏周辺で小地震が頻発してきた」と注意喚起:

当該地震は深さ160kmのスラブ内で発生した地震。一方、村井氏が予知に使っているデータはGPSで測定した地表の変動です。深さ160kmで起きている応力の変化が地表まで伝わるものでしょうか。それも、間にある複数のプレートを経て。

以下は、村井氏に関するこのブログの過去の記事です:

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草津白根山で火山性地震増加 (続報-7)


5月2日付「草津白根山で火山性地震増加 (続報-6)」の続報です。

草津白根山(地図)では依然として火山性地震が多い状態が続いています。以下は、気象庁が5月9日付で発表した「平成26年 No.19 週間火山概況 (平成26年5月2日~5月8日)」からの引用です(前週の記述と同一です):
3月上旬から火山性地震が時々増加する状況が続いており、今期間も火山性地震はやや多い状態で経過しました。地震の振幅はいずれも小さく、火山性微動は観測されませんでした。また、湯釜北側噴気地帯の噴気の状況や地殻変動等に特段の変化はありませんでした。

湯釜火口内の北壁等では引き続き熱活動がみられていることから、山頂火口から概ね500mの範囲では、火山灰の噴出等に警戒してください。また、ところどころで火山ガスの噴出が見られ、周辺の窪地や谷などでは滞留した火山ガスが高濃度になることがありますので、注意してください。

5月3日から焼岳山頂北側で地震が頻発しましたが、草津白根山は焼岳とはフォッサマグナを挟んだ対岸に位置しています。


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焼岳山頂北側で地震活動活発化


5月3日10時過ぎから岐阜県飛騨地方で頻発した地震について、気象庁が5月9日に発表した「平成26年 No.19 週間火山概況 (平成26年5月2日~5月8日)」には焼岳(地図)に関する情報として以下のように書かれています:
3日10時過ぎから焼岳山頂の北側数kmを震源とする地震活動が活発化し、高山市栃尾と松本市安曇で最大震度3を観測したほか、体に感じる地震も多発しました。その後、地震活動は次第に低下してい ます。この期間、地殻変動や北峰付近及び岩坪谷上部の噴気の状況等に特段の変化はありませんでした。

添付されている日別地震回数のグラフによれば、5月3日には約3000回、4日には600回超、5日には200回超の地震が発生していますが、それ以降は100回未満に落ち着いているようです。


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2014年5月9日金曜日

テンガイハタ捕獲 ― 和歌山県白浜町、印南町


5月6日、和歌山県白浜町(地図)の浅瀬でテンガイハタが捕獲されました。体長43cm、体高5.5cm。「死んで打ち上がることもまれだが、生きたまま捕まるのは非常に珍しい」:

数日前には、少し北の同県印南町(地図)の海岸でも、テンガイハタとみられる魚が見つかっています。


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