2013年2月6日水曜日

小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近


日本時間2月16日(土)午前4時25分、直径約45mの小惑星〝2012 DA14〟が地球に大接近します。最接近時の地球との距離は約3万4000km(地球から月までの距離の約9%)で、気象衛星や放送衛星などの静止衛星が回る軌道の内側を、南から北に時速2万8100km(秒速7.82km)で通り抜けていきます。この大きさの小惑星としては、記録的な大接近とされています:

以下は、上記 NASA の資料に記載されている Q&A からの抜粋です:
  • 最接近時、小惑星〝2012 DA14〟(以下 DA14)までの距離は、地球の中心から測って約3万4000km。地球の半径を差し引いて地表からの距離(高度)にすると約2万7700km。
  • 最接近時、DA14 はインド洋東部のスマトラ島沖上空にある。
  • DA14と同程度の大きさの小惑星が今回のように地球に接近するのは40年に1回、地球に衝突するのは1200年に1回と推計。
  • DA14の通過コース上に人工衛星はほとんどない。
  • DA14の重力が地球とその住民に及ぼす影響は無限小である。
  • DA14と同程度の大きさの小惑星が地球に衝突した場合、およそ2.5メガトンの核爆弾に相当するエネルギーが大気中に放出され、一つの地域に壊滅的な被害をもたらす。1908年にシベリアのツングースカで起きた現象の原因が小惑星だとすれば、その直径はDA14よりやや小さいものだろう。
  • 最接近時のDA14の明るさは7.4等級で、肉眼では見ることができない。観測には双眼鏡か中級クラスの天体望遠鏡が必要だが、DA14は天球上を高速で移動するので追跡には技術が必要。ヨーロッパ、アフリカ、アジアで最接近時の観測が可能。

なお、今回の〝2012 DA14〟の大接近については、当ブログの以下の記事にも書いておりますので参照してください:

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