2018年9月9日日曜日

胆振東部地震と日高衝突帯


以下のツイートに載っている地図では、Van Horne氏他によるプレート境界が示されています。それによると、9月6日に発生した胆振東部地震は、北アメリカ・プレート(オホーツク・プレート)とユーラシア・プレート(アムール・プレート)が衝突している日高衝突帯(Hidaka Collision Zone)で発生したということになります(青い星印が胆振東部地震の震央を示しています)。

ツイートに示されているリンク先に図の説明がありますので、テキトー訳します:
日本の北海道南部で最近発生した M6.6サッポロ地震(注: 平成30年北海道胆振東部地震のこと)はプレートの境界と関係しているが、沈み込み帯で発生したものではない。日本の北部では、北アメリカ・プレート/オホーツク・プレートが南西方向に移動し、アムール・プレート/ユーラシア・プレートに向かって収束している。このプレートの動きは、北東-南西方向の圧縮の原因となっている。この圧縮は、日高衝突帯におけるテクトニックな地殻変動と衝上断層をもたらした。衝突帯は、2つの大陸プレートが収束しているプレート境界である。類似の衝突帯としては、ヒマラヤ山脈を形成したインド・プレートとユーラシア・プレートの衝突地帯がある。

北アメリカ・プレート(オホーツク・プレート)とユーラシア・プレート(アムール・プレート)の境界を、日本海東縁断層帯ではなく日高山脈西縁と考えるのはどうなんでしょうか。胆振地方から日本海溝に至る部分にプレート境界とみられるような地形はあるのでしょうか。


地震と元号


9月6日に北海道胆振地方で発生した M6.7(Mw6.6)、最大震度7の地震について、気象庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名しました。これで正式に名前のついた地震現象は32件となったそうです:

上の記事には命名された32件の地震現象のリストが掲載されていますが、名称は3つのパターンに分かれています。一つ目は「チリ地震津波」から「えびの地震」までで、地名のみを使ったタイプ; 二つ目は「1968年日向灘地震」から「1978年宮城県沖地震」までで、西暦年と地名を組み合わせたタイプ; 三つ目は「昭和57年浦河沖地震」から今回の「平成30年北海道胆振東部地震」までで元号と地名を組み合わせたタイプです。

せっかく西暦を使い始めたのに元号に切り替えたのは、1979年(昭和54年)に元号法が公布・施行されたためだと思われます。元号法は本則2項と附則2項からなる短い法律で、元号の使用を強制するものではありません。なぜ気象庁が元号の使用に切り替えたのでしょうか。おそらくは政府機関内では原則として元号を使用するように、といった内規があって気象庁もそれに従ったのではないでしょうか。

少なくとも理工系の分野では元号の使用をやめてほしいものです。


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小惑星 2018 RR が月と地球に接近


小惑星〝2018 RR〟が、発見前の 9月6日に月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 8~18m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは、9月7日でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 RR8~18  (月)9月6日 14:19
(地球)9月6日 20:29
2.21
1.99
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.0km(時速約3万2000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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硫黄島で火山性地震が急増 ― 東京都


小笠原諸島南端近くの硫黄島(地図)で、9月8日02時ごろから火山性地震が増加しています。同日21時までに566回。1日あたりの地震数が500回を超えたのは2012年4月27日以来:

硫黄島の地震回数については以下のグラフや表を参照してください:

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2018年9月8日土曜日

小惑星 2018 RW が地球と月に接近


小惑星〝2018 RW〟が 9月8日に地球に接近しました。翌9日には月に接近します。

下の図は、地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係です。小惑星と地球は画面下から上へ、月は反時計回りに移動しています。小惑星は地球と月の北側(画面の手前側)を通過していきました。

(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアテン群に分類され、直径は 2~5m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは9月7日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 RW2~5 (地球)9月8日 14:18
 (月)9月9日 06:41
0.44
1.00
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は遅く、秒速6.3km(時速約2万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2018 RS が月と地球に接近


小惑星〝2018 RS〟が 9月6日に月と地球に接近していたことがわかりました。

下の図は、地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係です。小惑星と地球は画面下から上へ、月は反時計回りに移動しています。小惑星は地球と月の北側(画面の手前側)を通過していきました。

(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 3~8m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは、9月6日でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 RS3~8  (月)9月6日 00:08
(地球)9月6日 02:21
0.85
0.28
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速17.1km(時速約6万1000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年9月7日金曜日

シリシモイエ


「『シリ』は地、次の『シ』は自分、『モイエ』は動かすで、地が自らを揺らすということ」:

ちなみに古語では「なゐ」あるいは「なゐふる」といいました。日本地震学会の広報紙の名前にもなっています:

富士山に巨大な吊し雲


9月7日朝、富士山の近くに巨大な吊し雲(レンズ雲)が現れました:

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霧島山(新燃岳)で18時間超の火山性微動


9月6日付「霧島山(新燃岳)で7時間超の火山性微動」の続報です。

霧島連山の新燃岳(地図)では、9月5日13時ごろから翌6日07時ごろにかけて、振幅の小さい火山性微動が18時間以上にわたって継続しました。火山性地震は4日に増加しましたが(51回)、その後は少ない状態で推移しています。1日あたりの火山ガスの放出量は増加しています(8月30日80トン→9月5日400トン):

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2018年9月6日木曜日

キラウエア山の火山活動が低下(続報)


8月10日付「キラウエア山の火山活動が低下」の続報です。

おおよそ3ヶ月間にわたって大量の溶岩を流出させたハワイ島キラウエア山の火山活動は8月初旬から衰えています。以下は最も多くの溶岩が流れ出した第8号亀裂のドローンによる空撮映像です(撮影は9月4日)。溶岩の流出は完全に止まっています:


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