2011年1月4日火曜日

イトカワはどこだ?

以下は、探査機が接近したり着陸したりしたことのある小惑星と彗星の写真を、アメリカの惑星協会が 1枚にまとめたものです。画面上の各天体の大きさは、実際の大きさに比例しています。日本の探査機「はやぶさ」が着陸した小惑星イトカワも写っているのですが、見つけられるでしょうか?:

上記写真の中で一番大きな小惑星はルテティア(21 Lutetia)です。ESA(欧州宇宙機関)の探査機ロゼッタが昨年(2010年)接近し撮影したものです。ロゼッタは 2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸することを目指しています。

ルテティアのすぐ左にある芥子粒のような天体がイトカワ(25143 Itokawa)です。これまでに探査機が訪れたことのある小惑星の中では最小です。

画面左上は小惑星・イダ(243 Ida) 。その右の小天体はダクティル(Dactyl)で、衛星としてイダの周囲を回っています。小惑星が衛星を持っていることが確認された最初の事例です。イダの周囲に衛星が発見されたとき、アメリカではその衛星の名前を “Ho” にしてはどうかという提案が冗談半分に出されました。2つの天体を合わせて “Idaho” という州の名前にしたいということでした。

ルテティアの右下には、彗星(の核)がまとめられています。一番大きいのが皆さんご存知のハレー彗星(1P Halley)です。

今年 8月には、アメリカの小惑星探査機ドーン(Dawn = あかつき、2007年打ち上げ)が 4大小惑星(準惑星・ケレスを含む)の一つ・ベスタに到着します。ベスタは他の小惑星と違って、内部に核やマントルがあると推定されているので、ドーンが送ってくる写真には興味深い地形が写っているかも知れません。

上記写真の中で最大のルテティアは直径約 96km、ベスタは約 500km です。ベスタを入れた写真が作られたあかつきには、イトカワは 1画素にもならないかも知れません。

ドーンは、日本の小惑星探査機「はやぶさ」と同様のイオンエンジンを搭載しており、ベスタを観測した後は再びイオンエンジンに点火して次の目標である準惑星ケレスとの邂逅を目指します。ケレスには 2015年に到着する予定です。

ケレスは小惑星帯最大の天体です。かつては小惑星に分類されていましたが、2006年に「惑星」の再定義がおこなわれ冥王星が惑星から準惑星に格下げされた際に、小惑星から準惑星に格上げされました。

ドーンは、ケレスの観測が終わった後、小惑星帯に永久にとどまる史上初の人工物となることになっています。


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