2018年12月30日日曜日

小惑星 2018 YL2 が地球と月に接近・通過


小惑星〝2018 YL2〟が12月28日に地球と月に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 4~8m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは12月28日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 YL24~8 (地球)12月28日 02:33
 (月)12月28日 08:40
0.15
0.51
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球と月に対する接近時刻には、それぞれ ±1分、±2分の誤差が見込まれています。

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速11.9km(時速約4万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年12月29日土曜日

クジラ漂着 ― 新潟県上越市


12月27日昼前、新潟県上越市虫生岩戸(地図)の海岸にクジラが漂着しているのが見つかりました。体長 15~20m で、ツチクジラとみられています:

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ミンダナオ島沖 M7.0 とリュウグウノツカイ


12月29日午後0時39分(日本時間)ごろ、フィリピンのミンダナオ島沖を震源とする M7.0、震源の深さ約 60km の地震(震央地図)が発生しました:

この地震に先立つ12月15日、ミンダナオ島北部・北スリガオ州 Malimono(地図)の浅瀬で、体長約 5m のリュウグウノツカイが捕獲されています。以下の記事のタイトルは「北スリガオ州沖でリュウグウノツカイが偶然捕獲され、人々は災害を心配している」:

今回の M7.0 の地震では、北スリガオ州は震源から距離があったため、被害は出ていないもようです。


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2018年12月27日木曜日

冬なのにクマ出没 ― 北海道富良野市、石川県小松市、北海道島牧村


すべてのクマが冬眠するわけではないので異常とまでは言えないかも知れませんが、12月3日に北海道富良野市(地図)、23日に石川県小松市(地図)、26日までに北海道島牧村(地図)で、クマの目撃や足跡の発見が報じられています:

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2日連続で環天頂アーク出現 ― 東京都など


東京都や千葉県などで、12月26日(水)と27日(木)の2日連続して環天頂アーク(逆さ虹)が現れました:

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2018年12月26日水曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-29)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、12月25日23時21分(日本時間26日15時21分)から熱水や水蒸気が噴出し始めたようです。今年3月に約3年半ぶりに噴出が再開してから32回目です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14
13 8月4日 15
14 8月22日 18
15 8月27日 5
16 9月1日 5
17 9月7日 6
18 9月12日 5
19 9月17日 5
20 9月24日 7
21 9月30日 6
22 10月8日 8
23 10月15日 7
24 10月23日 8
25 10月31日 8
26 11月7日 7
27 11月15日 8
28 11月21日 6
29 11月28日 7
30 12月8日 10
31 12月17日 9
32 12月25日 8


正確な噴出回数の記録が残っている範囲では、スティームボート間欠泉の年間噴出回数がこれまで最も多かったのは 1964年の29回です。2018年はその記録を上回っています:

順位 噴出回数
1 2018 32
2 1964 29
3 1963 26
4 1982 23
5 1965 22


以下は最寄りの地震計の記録です。今回の噴出はかなり勢いがよかったようです:

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2018年12月24日月曜日

彗星に降る「雪」


2014年に 67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星を訪れた、欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機ロゼッタと、ロゼッタから切り離されて彗星に着陸したフィラエを覚えているでしょうか。以下のページには、フィラエが彗星の表面で撮影した画像をつなぎ合わせて作った GIF動画が3本掲載されています。雪が降っているように見えますが、その正体は?:

専門家によると、雪のように見えているものの正体は3つあるそうです:
  1. カメラの前で舞っているように見える白い点は、彗星表面から舞い上がった塵の粒子。太陽光を浴びて白く見えている。

  2. 白い線状に見えるのは、撮像素子に飛び込んできた宇宙線。

  3. 遠景で上から下に降るように移動して地平線の向こう側に消えて行くのは、無数の星。彗星が回転しているので降る雪のように見えている。(3本目の GIF動画は星の方を固定しています。)

約25分間に撮影された画像を GIF動画にまとめていますので、実際の動きよりかなり速く見える点に留意してください。

現在、67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は木星の軌道の外側を移動中で、遠日点の近くにいます。ロゼッタは2016年9月末に彗星表面に突入してその使命を終えましたが、着陸機フィラエは今もなお彗星の表面に留まっています。


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クラカタウ山噴火で津波発生 (続報-2)


12月10日と22日(噴火と津波発生後)のアナク・クラカタウ山の衛星画像。島の形が大きく変化しています:

津波発生の30分ほど前には、スンダ海峡で横ずれ断層による震源が非常に浅い(1km) M5.1 の地震が発生しています。この地震が噴火の引き金になったのでは、と考える専門家もいます:

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2018年12月23日日曜日

クラカタウ山噴火で津波発生 (続報)


津波による死者は現時点で222人と報じられています。以下の動画には、ポップ・コンサートの会場に津波が流れ込んで来た様子が写っています。地震などの前兆がなく、まったく突然だったようです:

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クラカタウ山噴火で津波発生


現地時間12月22日午後9時30分(日本時間同日午後11時30分)ごろ、インドネシアのスンダ海峡一帯を津波が襲い、少なくとも死者20人、行方不明2人、負傷者165人。同海峡にあるクラカタウ山(アナク・クラカタウ山、地図)の噴火にともなう海底地滑りが原因とみられています:

このブログでは『理科年表』の表記にならって「クラカタウ」を使用していますが、同山は「クラカトア」と呼ばれることもあります。両者の由来については以下に記述があります:

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2018年12月22日土曜日

USGS などが機能停止


「国境の壁」の建設費用をめぐってトランプ大統領と議会・民主党の対立が解けず、予算が成立しなかったため、予算切れとなった政府機関が12月22日(現地時間)から閉鎖されます。閉鎖(活動休止)となる機関には、NASA(航空宇宙局)、US Geological Survey(USGS、米国地質調査所)、NOAA(米国海洋大気庁)、NSF(国立科学財団)、Food and Drug Administration(FDA、食品医薬品局)などが含まれています:

閉鎖となった政府機関では一部またはほとんどの業務が休止となるほか、それらの機関が運用・公開しているウェブサイトやデータベースもオフラインとなる可能性があります。この状態は予算が成立するまで続きますが、現時点で予算成立のめどは立っていません。

閉鎖期間中、USGS では約8000人いる職員のうち75人だけが職務を継続します。この中にはコロラド州ゴールデンで地震の監視や即時分析、被害評価を担当する当直地震学者が含まれています。


富士山: 山頂で大規模崩落


富士山の山頂にある久須志神社(地図)付近で、石積みの大規模な崩落が起きていたことが明らかになりました。第一報があったのは10月初旬。その後は積雪のために調査できず。台風24号と25号が原因とみられています。「ここ50年はない大規模な崩落と思われる。来春の雪解けを待ち、(2019年)7月の開山までに間に合わせたい」(富士山奥宮境内地使用者組合):

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変な形の小惑星が地球に接近・通過


小惑星〝163899 (2003 SD220)〟が12月22日午前に地球のそばを通り過ぎて行きました。

この小惑星はアテン群に分類され、直径は 920m~2.1km と推定されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
163899
(2003 SD220)
920~
2100
12月22日 10:04 7.36
(1LD=地球から月までの平均距離) 

最接近時の地球との相対速度は秒速6.2km(時速約2万2000km)と計算されています。

NASA はこの小惑星に対してマイクロ波による観測をおこない、その画像を公開しています。この小惑星は回転軸の定まらない不規則な回転をしており、自転周期はおおよそ12日。NASA はこの小惑星の形を「水面に出たカバの背中」と表現しています(画像1)。その長さは少なくとも1マイル(1.6km)。12月19日に取得された画像は特に奇妙で、何かの幼虫か発芽中の種子のように見えます(画像2):

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2018年12月21日金曜日

キンメイチクが開花 ― 高知県高知市


12月13日、高知県高知市五台山の県立牧野植物園(地図)でキンメイチクが開花しているのが確認されました。「竹は成長して花を咲かせるのに数十年から100年以上かかる」:

同園によると、高知県内では1965年に各地でキンメイチクが開花したとの記録が残っているとのこと。関係ないとは思いますが、1965年には『1965年静岡地震』や『松代群発地震』が発生しています。

なお、11月上旬には神奈川県川崎市(地図)でタケの花が咲き始め、11月中旬には福井県越前市(地図)でササが花をつけているのが見つかっています:

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雌阿寒岳の噴火警戒レベルを引き下げ


12月21日午前11時、雌阿寒岳(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」から「1(活火山であることに留意)」に引き下げられました。「火山性地震は減少し、地震活動が低調な状態となるなど、火山活動が静穏時の状態に戻る傾向がみられている」:

雌阿寒岳の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられたのは11月23日のことでした。


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富山県東部 M4.2: 弥陀ヶ原と関係なし


12月20日午後3時58分ごろに富山県東部で発生した M4.2、震源の深さ 10km の地震(震央地図)は、弥陀ヶ原(地図)の火山活動とは関係ない、とのことです。「地震の震源地は弥陀ケ原の噴気地帯から十数キロ離れている。噴気地帯では地震活動が起きておらず、火山活動とは関係ないと思われる」(気象庁担当者):

富山県東部を震源とする有感地震が発生したのは1年8ヶ月ぶりです。


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2018年12月20日木曜日

Jail to the Chief


ロバート・ゲラー東京大学名誉教授(地震学)のツイートから:


ちなみに "Hail to the Chief" は以下で聴くことができます:

2018年12月19日水曜日

火星のクレーンゲーム


インサイト曰く ―― クレーンゲームの練習が火星探査の役に立つなんて思ってた人いる? 地震計をつかんで地面に下ろす準備をしているとこなんだ:


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2018年12月18日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-28)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)で、現地時間12月17日正午過ぎ(日本時間18日午前4時過ぎ)から、熱水や水蒸気が噴出し始めたようです。今年3月に約3年半ぶりに噴出が再開してから31回目です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14
13 8月4日 15
14 8月22日 18
15 8月27日 5
16 9月1日 5
17 9月7日 6
18 9月12日 5
19 9月17日 5
20 9月24日 7
21 9月30日 6
22 10月8日 8
23 10月15日 7
24 10月23日 8
25 10月31日 8
26 11月7日 7
27 11月15日 8
28 11月21日 6
29 11月28日 7
30 12月8日 10
31 12月17日 9


正確な噴出回数の記録が残っている範囲では、スティームボート間欠泉の年間噴出回数がこれまで最も多かったのは 1964年の29回です。2018年はその記録を上回っています:

順位 噴出回数
1 2018 31
2 1964 29
3 1963 26
4 1982 23
5 1965 22


最寄りの地震計の記録は、日本時間12月15日午前4時30分ごろから表示されなくなっています。何らかの障害が発生していると思われます。以下はスティームボート間欠泉の熱水が流れ込んでいる川の流量記録です。噴出から1~1.5時間遅れて流量がピークに達しています:

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イルカの群れ出現 ― 新潟県新潟市


12月17日昼前、新潟県新潟市中央区の関屋浜海水浴場(地図)沖で、20頭前後のイルカの群れが目撃・撮影されました。ハンドウイルカとみられています。新潟市沖ではゴールデンウィークごろにカマイルカが見られることはあるが、ハンドウイルカは珍しいとのこと。「この時期に新潟市の海岸に現れるのは珍しく、この秋、気温が高かったことが影響している可能性がある」(マリンピア日本海):

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2018年12月17日月曜日

茶褐色の空気の層 ― 東京都


12月17日朝、東京都心の空の低いところに茶褐色の空気の層が現れました。逆転層によって塵や埃などが濃縮されて茶褐色に見えたと考えられています:

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2018年12月16日日曜日

備讃瀬戸にクジラ ― 香川県小豆島 (続報-3)


大型のクジラは、12月13日から同じ海域(香川県小豆島南方から豊島南方の備讃瀬戸、地図)に留まっているようです:

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小惑星 2018 XC4 が月と地球に接近へ


(12月21日、最新の予報にもとづいて数値を修正しました。)

小惑星〝2018 XC4〟が、12月21日から22日にかけて月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 15~33m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは12月13日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 XC415~33  (月)12月21日 12:40
 (月)12月21日 12:47
(地球)12月22日 00:27
(地球)12月22日 00:34
1.71
1.72

1.60
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻には、それぞれ ±36分  ±3分、±38分 ±2分の誤差が見込まれています。

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速7.8km(時速約2万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2018 XA4 が月と地球に接近・通過


小惑星〝2018 XA4〟が12月11日から12日にかけて、月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 4~9m と推定されています。発見されたのは 12月13日です。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 XA44~9  (月)12月11日 19:09
(地球)12月12日 00:42
0.61
0.97
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻にはそれぞれ ±3分、±2分の誤差が見込まれています。

最接近時の地球との相対速度は秒速12.8km(時速約4万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年12月15日土曜日

小惑星 2018 XX3 が月と地球に接近・通過


小惑星〝2018 XX3〟が12月10日から11日にかけて、月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 3~7m と推定されています。発見されたのは 12月13日です。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 XX33~7  (月)12月10日 08:38
(地球)12月11日 03:56
1.62
1.25
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻にはそれぞれ ±8分、±4分の誤差が見込まれています。

最接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.6km(時速約1万7000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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緑色彗星 46P/Wirtanen が地球接近


12月16日、ウィルタネン彗星(46P/Wirtanen、ビルタネン彗星、ワータネン彗星)が地球に接近します。彗星の地球接近距離としては観測史上10番目の近さです。

この彗星は木星族に分類されています。この彗星の接近時の地球との相対速度は、秒速10.1km(時速約3万6000km)と計算されています。

彗星 核の直径
(km)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
46P/Wirtanen1.2 12月16日 22:05 30.14
(1LD=地球から月までの平均距離) 

光害がなく空が暗いところでは肉眼で見える明るさがあるようです。現在は、オリオン座の右上に見えるおうし座の中を天頂方向に向かって移動中です。

以下の写真は12月12日にノルウェーで撮影されたウィルタネン彗星です。クリスマスツリーのように樹木のてっぺんで緑色に輝いています:

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2018年12月14日金曜日

太陽柱 出現 ― 岡山県津山市


12月14日朝、岡山県津山市(地図)で太陽柱が目撃・撮影されました:

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シシャモの大群が遡上、9年ぶり ― 北海道白糠町


北海道白糠町の庶路川(地図)にシシャモの大群が遡上しているそうです。9年ぶりとのこと:

火山活動が活発化している雌阿寒岳の麓から流れ出した川も、庶路川に合流しているようです。


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中国の宣伝攻勢と毎日新聞


イギリスの中道左派系高級紙『ガーディアン』のツイートです。同紙の記事 "Inside China's audacious global propaganda campaign"(中国の不敵でグローバルな宣伝攻勢の内幕)を紹介しています。リンク先はたいへん長い記事ですが、その中央付近の図で日本の『毎日新聞』が名指しされています:

記事の冒頭には次のように書かれています ―― 北京政府は(国外の)メディアの販売網を買収し、多くのジャーナリストに中国について好意的な記事を書くように教育を施している。それは、驚くべき活動範囲と野心をともなった宣伝攻勢の一環である。

ツイートには「毎日新聞が休むことなく安倍首相に対する組織的中傷をおこなっていることを、日本の多くの読者は知っている」というコメントも付けられています。


2018年12月13日木曜日

イルカ1頭が定置網に、クジラ1頭が漂着、さらに2頭が定置網に入る ― 静岡県伊東市


▼12月10日、静岡県伊東市富戸(地図)沖の定置網にシワハイルカが迷い込む。網の外に放流。▼12日午後、同市富戸の海岸に、体長5mのザトウクジラの子どもが漂着。すでに死亡。▼13日午前、同市川奈(地図)沖の定置網にミンククジラ2頭が迷い込んでいるのが見つかる。体長 6.7m と 6.4m、体重3トン。2頭とも死亡したため、伊東魚市場に水揚げ。「鯨類がサンマを捕食するため伊東沖に南下してきている」(県定置漁業協会長):

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ミヤマキリシマに異変 ― 長崎県雲仙


長崎県雲仙(地図)の各所で、通常は初夏に咲くミヤマキリシマが、10月初めごろから季節外れの花をつけています。「1本の木に数輪程度の花が開くことは例年あるが、今年は数が多く、ほぼ丸ごと開花する木も目立つ」、「夏の記録的な猛暑などが影響したのかもしれない。このようなことは初めて」(県環境監視員/環境省自然公園指導員):

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小惑星 2018 XP2 が月と地球に接近・通過


小惑星〝2018 XP2〟が12月9日に月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~14m と推定されています。発見されたのは 12月10日です。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 XP27~14  (月)12月9日 02:55
(地球)12月9日 06:50
0.68
1.01
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

最接近時の地球との相対速度は極めて速く、秒速25.3km(時速約9万1000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年12月12日水曜日

関東上空に巨大波状雲


12月12日午後、神奈川県や東京都の上空に巨大な波状雲が現れました。「(この雲は)大きく天気を崩すことはなく、雨が降ってもぱらつく程度です」:

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宇宙飛行士が船外活動でナイフを使用


12月11日、国際宇宙ステーションに滞在中の2人のロシア人宇宙飛行士が船外活動をおこないました。目的の一つは、8月29日に空気漏れを起こしたソユーズ宇宙船の穴を外側から調べることです。その際、宇宙船の外側を覆っている被覆を切り裂くためにナイフが使用されました。宇宙服を傷つける恐れもあります。船外活動でナイフが使用されたのは初めてではないでしょうか。

以下はその際の作業を写した動画です。長編の方には、被覆をめくって露出させた穴が写っています。宇宙飛行士は、穴を暫定的にふさいでいるエポキシ系樹脂のサンプルを採取しました。宇宙空間にさらされて劣化が進んでいないかを調べるためだと思われます:

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備讃瀬戸にクジラ ― 香川県小豆島 (続報)


12月11日付「備讃瀬戸にクジラ ― 香川県小豆島」の続報です。

『山陽新聞』は種類不明、『朝日新聞』は専門家の見解としてナガスクジラの仲間と報じています。頭にロープか網のような物が絡まっているとのこと。「網に絡まってうまく泳げず、太平洋か日本海から迷い込んできたのかもしれない」(専門家)、「備讃瀬戸がクジラの生息域と聞いたことはなく、非常に珍しい」(高松海上保安部):

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2018年12月11日火曜日

犬ぞりの犬たちはアラスカ大地震を予知したか


アラスカで毎年3月におこなわれ、世界最長の 1900km を最短でも2週間前後かけて走り抜ける犬ぞりレース「アイディタロッド」。その主任獣医である Dr. Stuart Nelson が、先日の大地震(現地時間11月30日朝発生、M7.0)の前に犬ぞりチームの犬たちが見せた行動について語っています。

「複数の飼い主たちがはっきりと言っていたのだが、彼らの犬ぞりチームの犬たちが地震の前に遠吠えを始めたということだ。色んな奇妙なことがたくさん起きたことに人々は気づいた。だから、私は何かがあると信じている。犬たちには私たちよりも優秀な感覚が備わっているのだ」、「地震の当日、何頭かの犬は脱走し、飼い主の家から走り去った。多くの場合、犬たちの本能が命じたのは逃げて隠れ場所に身を隠せ、ということだったのだろう」:

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富士山の奇妙な積雪 ― 静岡県


先月末、季節外れの農鳥3羽が現れた富士山ですが、今度は山頂部と麓に分かれた積雪という変わったパターンが見られました。12月11日の朝のことです。「この不思議な装いをもたらしたのは、昨日10日(月)に南の海上から広がってきた低い雲です」:

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備讃瀬戸にクジラ ― 香川県小豆島


12月10日、香川県小豆島(地図)の南沖でクジラが目撃されました。かなり大きく、体長約15m:

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2018年12月9日日曜日

アラスカ大地震の発震メカニズム (続報)


米国アラスカ州アンカレジ(地図)北方で、現地時間11月30日朝(日本時間12月1日午前2時半ごろ)に発生した M7.0 の大地震ですが、発生から約1週間が経過した12月7日午後までに 3100回を超える余震が発生しています。そのうち、M4.5以上は15回とのこと。

以下は、本震と余震の分布を示す断面図です。米国地質調査所(USGS)などが指摘しているように、アラスカの下に沈み込んでいる太平洋プレートのスラブ内で伸張応力によって発生した正断層タイプの地震です。震源付近では同スラブは年速 57mm で北西に移動しています:


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-27)



米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)で、現地時間12月8日午前1時7分(日本時間8日午後5時7分)ごろから、熱水と水蒸気が噴出し始めました。3月に噴出が再開してから30回目です。(今回の噴出は深夜に発生しています。上のツイートの写真は別の時のものだと思われます。)

日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14
13 8月4日 15
14 8月22日 18
15 8月27日 5
16 9月1日 5
17 9月7日 6
18 9月12日 5
19 9月17日 5
20 9月24日 7
21 9月30日 6
22 10月8日 8
23 10月15日 7
24 10月23日 8
25 10月31日 8
26 11月7日 7
27 11月15日 8
28 11月21日 6
29 11月28日 7
30 12月8日 10


正確な噴出回数の記録が残っている範囲では、スティームボート間欠泉の年間噴出回数が最も多かったのは 1964年の29回です。今回の噴出で1964年の噴出回数を超えました:

順位 噴出回数
1 2018 30
2 1964 29
3 1963 26
4 1982 23
5 1965 22


以下は最寄りの地震計の記録です。太くなっている部分が噴出に対応しています。今回の噴出では、勢いよく熱水が吹き上げたのは最初の数分間で、その後は勢いが弱まったようです。また、噴出が脈動しているような様子も見られます。前々回の噴出あたりから、全体的に噴出量や勢いが衰えて来ているようです:

もう一つ、着目したいのは現地時間(左縦軸)の11時台に現れている2つの震動です。数日前にもほぼ同じ間隔で2つの震動が記録されていました。地震の震動や観光客が起こすノイズとは異なっています。ごく小規模な噴出が起きていたのかもしれません。


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2018年12月8日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-193)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 12月5日16:00 付けで更新情報を出しています ――

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期2019年1月10日±3日(または 2月13日±3日)に発生の可能性
前兆が完全に終息するまで確定できない。
今後の前兆の出現状況によって修正する可能性あり。
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 続報 No.251」所載の地図参照
点線内は大枠推定領域、太線内は可能性が高い領域、斜線部分は火山近傍前兆が出現していることを加味した場合。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震(火山近傍の可能性が高い)


▼ 現状
  • 八ヶ岳の3観測装置(CH17、CH20、CH21)に特異前兆が継続出現(No.1778 前兆)。

  • 10月から複数の観測装置に前兆のピークが出現(No.3039 前兆)。

▼ 考察
  • 当初、No.3039 前兆は No.1778 前兆とは別の地震の前兆と考えていたが、以下の理由により、No.1778 前兆の別形態前兆と認識:

    • 出現が長期化している。
    • No.1778 前兆と同じ時期に前兆のピークが出現。
    • 大型の地殻内地震で前兆が長く継続する場合には、推定規模がやや小さい別形態地震前兆が出現するケースが多々ある。

  • No.3039 前兆では CH34(八ヶ岳)に基線幅増大(BT: Baseline Thickness)前兆が出現している。BT前兆が長期出現する場合、または、発生間近に継続出現する場合には周期的変化が現れる。

  • 周期的変化とは、BTの継続時間が長い時期を小ピークとすると、その小ピークが周期的に現れること。また、周期に合致しない小ピークも現れる(続報 No.251 の右端の図を参照)。

  • 周期に合致しない小ピークの日付に、周期の平均の6倍または9倍の日数を加えると、地震発生日±3日となる経験則を2002年に確認。以降の予測に適用してきた。

  • 周期に合致しない小ピークの日付は11月2日。周期の平均は11.5日 ――

    • 11月2日 + 11.5 × 6 = 2019年1月10日±3日
    • 11月2日 + 11.5 × 9 = 2019年2月13日±3日

  • No.1778 前兆からは、発生時期を良好に推定できる前兆関係は見いだせない。ただし、2019年1月11日±3日の可能性を示す初現~極大関係が見える。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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小惑星 2018 WA3 が地球と月に接近・通過


小惑星〝2018 WA3〟が11月28日に地球と月に接近していたことがわかりました。

この小惑星が発見されたのは11月29日です。この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~16m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 WA37~16 (地球)11月28日 13:11
 (月)11月28日 16:01
0.84
1.55
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速16.4km(時速約5万9000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年12月5日水曜日

焼岳: 山頂の東側でも地震多発


焼岳(地図)では、山頂の北西1~2km、海面下約3kmのところで、11月22日から地震活動が活発化し、24日にピークに達した後は徐々に低下しながら継続していますが、12月4日午後8時ごろからは、山頂の約2km、海面下約3kmのところでも地震が多発しています(速報値:4日19時から5日15時までに82回)。「この地震活動は、火山活動との直接の関係はないとみています」:

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2018年12月4日火曜日

深部低周波地震: 火山活動活発化の前兆


神奈川県温泉地学研究所の研究成果です。

ノイズと区別しにくい深部低周波地震を検出する新たな手法を開発。箱根山で観測史上初めての噴火が発生した2015年、火山活動活発化の1ヶ月前に深部低周波地震が急増していたことが判明。他の時期の火山活動でも、低周波地震が先行して発生していたことが確かめられた:

「深部低周波地震の発生域は、それ(マグマだまり)よりも深い地下約25キロ付近。さらに深い所からマグマだまりにマグマが供給される際に地震が増加している可能性が高い」とのことです。


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