2012年1月5日木曜日

地震の前に聞こえる音


以下の記事は、地震発生の数時間前に偶然記録された不思議な音の動画を集めています:

1番目の動画は、2011年8月23日午後1時51分(現地時間)にアメリカのバージニア州で発生したM5.8、深さ6kmの地震(USGS資料)の数時間前に撮影されたものです。水道管の中を気泡の混じった水が流れているような音です。撮影者は「地下から聞こえてきた」と語っています:

2番目の動画は、2010年6月23日午後1時41分(現地時間)にカナダのオンタリオ州とケベック州の境界付近で発生したM5.0、深さ16.4kmの地震(USGS資料)の11時間前に撮影されたという動画です。非常に甲高い音が記録されています。撮影者がカメラを振っている方向からすると、空から聞こえているようです。撮影地もカナダだとすると「11時間前」というのは変です。地震発生の11時間前は午前2時41分ごろになり、まだ暗いはずではないでしょうか(画面のキャプションは6月22日となっています)。高緯度地方で、夏至に近い時期だからすでに明るくなっていたのかも知れませんが、画面に写っている太陽はかなり高い位置にあり不自然です:

3番目の動画は、2011年8月22日午後11時46分(現地時間)にアメリカのコロラド州で発生したM5.3、深さ4kmの地震(USGS資料)の前に撮影されたという動画です。上記バージニア州の地震の前でもあります。いかにも地震の前兆らしい音が記録されています:

3番目の動画は、昨年ネット上で話題になったときに、専門家が分析しています。その結論は、撮影後に付け加えられた人工的な音の可能性が高いというものでした。

最後の動画は、地震の前に記録された音ではなく、3月11日の東北地方太平洋沖地震(USGS資料)で発生した海中の音を、震源域からおよそ1500km離れたアリューシャン列島近くの海中に設置した水中聴音機が記録したものです。実際の16倍のスピードで再生されています:

なお、コロラド州とバージニア州の地震については、当ブログの記事「コロラド州で被害地震 ― アメリカ」と「バージニア州で被害地震 ― アメリカ」も参照してください。


関連記事