2020年10月6日火曜日

三浦半島に異臭広がる (続報-6)

 
10月3日に続いて5日にも横浜市で異臭の通報があったようです。記事には通報数など具体的なことが書かれていません。察するに、あまり広範囲なものではなかったようです。
 
「5日も横浜市で異臭の通報があったということです」:

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2020年10月4日日曜日

グリムスボトン山の火山活動高まる — アイスランド

 
アイスランドのグリムスボトン山(地図)の火山活動が徐々に高まっており、アイスランド気象庁は9月30日に航空カラー・コードを〝黄色〟(4段階の下から2番目)に上げました:

アイスランド気象庁が上げている主な兆候は次のようなものです:
  • 過去1ヶ月間の地震活動が平均を上回っていること。
  • 過去数ヶ月間にわたって地熱活動が高まっており、カルデラ周辺の複数の「大釜(cauldron)」が深くなっていることが明らかになっていること。
  • 表面の変形が 2011年の噴火前のレベルを超えていること。
  • 今夏、地熱活動にともなう噴出気体中にマグマ由来のガスが観測されたこと。
  • 氷河の下にあるカルデラ湖の水位が、2004年と 2010年の洪水前と同等の水準に達しており、今後数ヶ月の間に洪水が起こる可能性が高くなっていること。

アイスランド気象庁は、航空カラー・コードの〝黄色〟は噴火が切迫していることを意味しているわけではない、としているものの、その一方で、氷河の下にあるカルデラ湖の水が流出して洪水が発生した場合には、水位の低下による減圧によって噴火が誘発される可能性があるとも指摘しています。
 
 

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-43)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 10月4日付で更新されています。

今回の更新では9月分が記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


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三浦半島に異臭広がる (続報-5)

 
10月3日夕方から夜にかけて、横浜市内で異臭の通報が相次ぎました。今回も原因は不明とのことです。
 
「ゴムが焦げたような臭いがする」「同市南部では1日にも異臭の通報が相次いだ」:

一連の異臭騒ぎは週の後半に起きています。6月4日は木曜日、7月17日と8月21日は金曜日、9月19日は土曜日、10月1日は木曜日、そして今回の10月3日は土曜日です。
 
 
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2020年10月2日金曜日

三浦半島に異臭広がる (続報-4)

 
10月1日夜、神奈川県横浜市南部や横須賀市東部などで異臭の通報が相次ぎました。原因はわかっていません。6月4日、7月17日、8月21日、9月19日にも同様の騒ぎがあり、今回は5回目となります。
 
「薬品のような臭いがする」、「ゴムが焼けるような臭いがする」、「ガスくさい臭いがする」:

因みに、6月4日は満月の2日前、7月17日は下弦と新月の中間、8月21日は新月の2日後、9月19日も新月の2日後、今回の10月1日は満月の1日前です。


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クロチクが開花 — 兵庫県丹波篠山市

 
兵庫県丹波篠山市(地図)の民家の庭で、クロチクが花をつけているとのことです。Wikipedia のクロチクの項には「60~120年周期で開花をする。 そのため滅多に見ることが出来ない」との記述があります。
 
「植えて11年になるけれど今まで咲いたことがない」(住民):

掲載されている写真の撮影日は 9月23日となっています。
 
 
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地震予知情報課を廃止? (続報)

 
4月20日付「地震予知情報課を廃止?」の続報です。
 
 10月1日施行の省令で地震予知情報課は廃止されました。下記資料の2ページ目に新旧の組織図が掲載されています。左側の「現行組織」で地震火山部にあった地震予知情報課が、右側の「新組織」ではなくなっています:

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2020年9月30日水曜日

太陽活動と大地震の相関関係

 
科学誌『Nature』のウェブサイトに掲載されている論文です。太陽風によって変動する地球磁気圏近傍の陽子密度と大地震の間に強い相関関係があると主張しています。そして、そのような相関関係がある理由について、陽子密度に関連した電場が引き起こす逆圧電効果(電圧が加わることによって物質に変位が発生する現象)が作用している可能性を指摘しています:

以下は上記論文の要旨(Abstract)を www.DeepL.com で翻訳し、修正を加えたものです:
世界各地で起きる大規模地震は非ポアソン分布的に発生する(ランダムではない)と長い間認識されており、地球の内部または外部の何らかの大規模な相関メカニズムが関係していると考えられてきた。これまでのところ、地球規模の地震の発生とそのメカニズムとの間には、統計的に有意な相関関係があることは示されていない。本論文では、SOHO衛星が記録した20年間の陽子密度と速度のデータと、ISC-GEMカタログで報告されている全世界の地震活動を解析した。その結果、陽子密度と大地震(M>5.6)の発生との間には、1日の時間差を伴う明確な相関関係があることがわかった。このような相関関係の有意性は非常に高く、間違っている確率は10-5以下である。この相関関係は、地震カタログのマグニチュードのしきい値が大きくなるほど大きくなる。また、このような相関関係を説明する暫定的なモデルを、陽子密度に関連した印加電場によって引き起こされる逆圧電効果の観点から提案した。この結果は、地震学的解釈や地震予知に新たな視点を与えるものである。
 
地震学者の多くは、この論文の内容に懐疑的なようです。上記論文の筆頭執筆者 Vito Marchitelli 氏は統計学が専門で、地震学の研究者ではないようです。
 
ポアソン分布については以下を参照してください:
 
逆圧電効果についての最も簡単な説明は以下にあります:

大量のミミズ出現 — ネパール

 
ヒマラヤ山系での大地震が迫っているといわれるネパールで、大量のミミズが出現し地震の前兆ではないかと話題になっています:
  1. Unusual Earthworm swarming in Nepal sign of impending earthquake? scientists think so (動画あり)
  2. Spaghetti Incident : Never before supermassive gathering of earthworms sighting (写真、動画あり)

記事にはミミズが出現した日付が書かれていません。記事が公開された日付や同種の動画が YouTube に投稿された日付から判断して 9月20日前後のことではないかと思われます。

(1)の記事では、ミミズと地震の関係について、イギリスやイタリアの科学者の論文2本を紹介しています。特にイタリアの論文には、2009年4月にイタリア中部で発生したラクイラ地震(Mw6.3、死者308)の前に見られたミミズの異常について具体的な事例が豊富に記載されており、記事でもその一部を紹介しています:
  • 本震の数日前、ラクイラの北約5kmにある Cansatessa 村の道路に大量のミミズが現れ、場所によっては歩けないほどだった。
  • 4月5日、Camarda 村の菜園にミミズが積み重なった「山」がいくつも現れた。
  • 3月末、ラクイラの北約20kmにある Capitignano 村では、家屋の周りにある道がミミズの死骸に覆われた。本震前には、Montereale 村でも同様の現象が見られた。
  • 本震の数日前、ラクイラの南約 25kmにある Rosciolo 村に大量のミミズが現れた。ラクイラの東約 60km にある Chieti 村の近くでも同様の現象が目撃された。
 
ネパールでは 2015年4月にゴルカ地震(Mw7.8、死者9000、負傷者22000) が発生しています。


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2020年9月29日火曜日

地震発生直前、動物が異常行動 — 静岡県静岡市

 
9月27日13時13分ごろ、静岡県西部を震源とする地震があり、静岡県・長野県・愛知県で震度4の揺れが観測されました。気象庁の発表では M5.3、震源の深さ 50km、防災科学技術研究所のサイトでは M4.9、深さ 39km となっています。
 
この地震の直前、静岡県静岡市にある日本平動物園(地図)では動物が異常な行動を見せたとのことです。以下の記事の動画では、インドゾウが急に走り出し、大きな鳴き声を上げています。
 
「急にサルや鳥などの泣き声が響き、そ れまで静かだったゾウも大きな鳴き声をあげて動き回った。その後、揺れているんじゃないか と周りが少し騒がしくなった」(動画の撮影者):

地震の直前ということなので、人間には感じられない段階の P波を感じ取ったのだろうと思われます。