2017年8月21日月曜日

小惑星 2017 QP1 が地球に接近・通過


8月15日朝、アポロ型小惑星〝2017 QP1〟が地球に接近・通過しました。

この小惑星は地球に最接近した後の8月16日に発見されたもので、直径はかなり大きく 37~83m と推定されています。この大きさの小惑星が最接近前に発見されず、事後に発表されるのはめずらしいと思います(夏休みで観測態勢が手薄になっていた?)。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 QP137~83 8月15日 06:23
±00:06
0.16
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速24.0km(時速約8万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事