太陽系外から飛来した 3I/ATLAS が 10月3日、火星に最接近しました(0.194天文単位、約2900万km)。火星の表面で活動中の探査車や火星を周回している探査機が観測体制を敷いていましたが、まず、NASA の探査車・パーシビアランスが 10月4日に撮影した画像が公開されました。探査車のカメラは天体撮影用ではなく、天球上を移動する天体を追尾して撮影する機能がないため、3I/ATLAS は長く伸びた姿で写っています:
- Mars Perseverance Sol 1643: Right Navigation Camera (Navcam)
- Mars Perseverance Sol 1643: Right Navigation Camera (Navcam)
NASA のマーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)には高解像度の HiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)カメラが搭載されているので、撮影結果の公開が待たれます。欧州宇宙期間(ESA)の複数の火星周回衛星も 3I/ATLAS の観測を行うことになっています。
関連記事
- 他の恒星系からやって来た彗星が太陽に接近 (17年10月27日)
- 太陽系外から飛来した天体は長さ400m超の棒状、暗赤色の金属質 (17年11月21日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (17年12月12日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (続報) (17年12月15日)
- 恒星間天体オウムアムアの航跡 (19年1月9日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (19年9月12日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報) (19年9月13日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-2) (19年9月25日)
- 他の太陽系から飛来した物体が爆発 (22年4月19日)
- オウムアムアに追いつく (23年12月11日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (25年7月3日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報) (25年7月4日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-2) (25年7月22日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-3) (25年8月1日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-4) (25年8月29日)
- 第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-5) (25年9月20日)