前回の更新情報(No.379、12月18日13:00 付け)では次のように推定されていました ——
静穏化していた CH26 観測装置(八ヶ岳)と CH20 観測装置(八ヶ岳)の PBF特異変動が、12月17日の昼を中心に約 20時間にわたって同期して再出現。直前変動である可能性が考えやすい。
- 極大 11月1.5日、直前特異 12月17.5日に経験則[極大〜地震発生]:[直前特異〜地震発生]= 6:1 を適用 → 12月26日±3日発生
現在継続中の CH32 観測装置(八ヶ岳)と CH23 観測装置(八ヶ岳)の特異変動は、12月6.5日の極大に対して継続出現している可能性。これらの特異変動が静穏化する時期によって対応地震発生の推定時期が変わる:
- 12月22日±2日に静穏化の場合 → 12月27日±3日発生
- 12月27日±2日に静穏化の場合 → 1月3日±3日発生
今回の更新情報(No.380)では以下のように推定されています ——
現状 ——
- CH26観測装置(八ヶ岳)に 12月17日に出現した PBF特異は 18日にも出現。
- CH32 観測装置(八ヶ岳)と CH23 観測装置(八ヶ岳)の特異変動は 12月22日±2日に静穏化せず、現在も継続中。
- 12月8日夕刻から夜にかけ K10 観測装置(高知観測点)に振動型 BF変動が出現。
考察 ——
- CH26 観測装置に12月17日〜18日に出現した PBF特異は直前変動ではなかったもよう。
- K10 観測装置に現れた振動型 BF 変動は、11月1.5日の極大に続く 2つ目の極大である可能性。
- 極大 11月1.5日、CH26 観測装置の PBF特異の終息 12月19.0日に経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、対応地震の推定発生時期として 1月4日±2日が算出される。
- 現在継続中の CH32 観測装置と CH23 観測装置の特異変動は、12月28.6日±2日に静穏化の可能性。この静穏化が観測されれば、1月4日±2日に対応地震発生の可能性となる。静穏化しない場合は再考し続報予定。
[注]振動型BF変動と PBF特異変動については『FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページにある図26と図32を参照してください。
推定日 | 2025年1月4日±2日 CH32 と CH23 の特異変動が 12月28.6日±2日に静穏化した場合 実際の静穏化を確認して修正 |
推定時間帯 | 09:00±2時間 または 18:00±3時間 前者の可能性が若干高い |
推定震央領域 |
「続報 No.380」所載の図3 参照 太線領域内=大枠推定領域 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域 震央が火山近傍領域である可能性が高い 弧線A~B以南の可能性は低い 直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。 |
推定規模 | 主震:M8.0 ± 0.3 複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など (余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km 程度となるような複合地震活動の可能性) |
推定地震種 | 震源が浅い陸域地殻内地震 |
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
関連記事
- 近畿圏中心領域大型地震 (13年4月17日)
- 能登半島地震は予報されていた (24年1月3日)
- 日向灘の地震は予報されていた (24年9月2日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-303) (24年9月2日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-304) (24年9月14日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-305) (24年10月17日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-306) (24年10月29日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-307) (24年11月1日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-308) (24年11月6日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-309) (24年11月14日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-310) (24年11月18日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-311) (24年12月9日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-312) (24年12月19日)