2018年9月11日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-189)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 9月9日15:00 付けで更新情報を出しています ―― 早ければ9月下旬発生の可能性あり:

今回の更新情報は3ページにわたる長編です。前半は、9月6日に発生した北海道胆振東部地震について前兆を捉えていた件、後半は長期間継続している N.1778 前兆の現状について書かれています。前半については稿を改めることにして、ここでは後半についてまとめます。

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できない。
現状で最も早い発生時期の可能性は、
9月27日±1日(9月14日± に前兆終息が条件)
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 「続報 No.246」所載の地図参照
大枠推定領域は太線内、火山近傍前兆を加味した場合は斜線領域、8月6日に八ヶ岳CH29観測装置に出現した特異前兆を加味した場合は点線円弧の内側。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ20km以浅の陸域地殻内地震(火山に近い地域の可能性がある)


▼ No.1778前兆の現状
  • 8月5日~6日にA1観測装置(秋田観測点)に振動型BF前兆(Baseline Fluctuation anomaly)が出現。8月6日にCH29観測装置(八ヶ岳)に特異前兆が短時間出現。明らかに極大と認識できる。

  • 9月9日午後にCH20観測装置(八ヶ岳)に弱い特異が出現しだしている。

  • 現在継続している前兆はCH17(八ヶ岳)とCH21(八ヶ岳)。CH21は断続的に正常基線を記録するが継続。全体としては2~3の観測装置のみに前兆が継続している状況。

▼ 考察
  • No.1778前兆の最近までの変化とA1に現れた振動型BF前兆などを考慮して再検討した結果、最も早い地震発生時期は 9月27日± に修正。この件は地震前兆検知公開実験の参加者には8月13日と8月24日の観測情報で配信済み。

  • 9月27日± の推定が正しいか否かは、今後新たな前兆極大が出現せず、9月14日± に前兆が完全終息するか否かで判定できる。9月中旬を過ぎても前兆が継続している場合は、推定時期は 9月27日± よりも後になる。

  • 震央推定領域図において、太線内が各前兆から考えられる大枠推定領域、斜線の範囲は火山近傍地殻内地震前兆が観測されていることから火山近傍である可能性を加味した領域、点線の円弧内は8月6日にCH29に出現した特異前兆も加味した領域。長野県から群馬県にかけての領域、特に諏訪湖周辺(蓼科山、霧ヶ峰)から浅間山、赤城山、榛名山、草津白根山などの周辺の可能性が考えやすい(あくまでも参考推定)。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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