2009年2月19日木曜日

ニュージャージー州の地震と謎の発光体

昨年来、アメリカ東部ニュージャージー州モリス郡周辺で地震が続いています。2月に入ってからも 3回の有感地震が発生しています。規模は小さいですが、震源が浅いため有感となったようです:
  • 2月2日 午後10時34分 M3.0 5km
  • 2月14日 午後5時22分 M2.3 2km
  • 2月18日 午前1時42分 M2.3 5km
USGS(米国地質調査所)のリストによると、この 3件以外にも小規模の地震が 10件ほど、同州や隣接するニューヨーク州で同じ時期に発生しています。

以下は地元紙の記事です:
記事からの抜粋です:
米国北東部にあるニュージャージー州(ニューヨーク州の南隣)モリス郡で、規模の小さい地震が 15日の間に 3回発生している。この規模の地震は米国北東部ではさほど珍しくないが、今回の震源に最も近い断層は数百マイル離れた大西洋の海底にあるため、地質学者は首をひねっている。

「今回の一連の地震はたいへん不思議だ。プレートテクトニクスについて地質学者の抱くイメージにまったくそぐわない」と、マディソン郡にある ドリュー大学で教鞭を執る地質学者 Catherine Riihimaki 氏は語る。

モリス郡に最も近いところにある活発な断層線といえば、数百マイル離れたところにある大西洋中央海嶺だ。Lamont-Doherty 地球観測所の地震学者 Won-Young Kim 氏によれば、大西洋中央海嶺が北アメリカ・プレートを押すことによって生じる東西方向の圧縮力が、(モリス郡周辺の地殻に)不安定さをもたらしている可能性がある。

Riihimaki 氏によれば、たとえばアパラチア山脈に沿った古い断層帯が(地殻の)潜在的な脆弱領域になっていると見なす説もあるが、今のところ(今回の一連の地震の原因は)謎のままとのことである。
おそらく隠れた未発見の断層があるのだと思います。地震がおきて初めてわかる断層も多いですから。

ところで、ニュージャージー州モリス郡では、今年に入ってからすでに 3回、正体不明の発光体が上空に出現、多くの人びとが目撃しています。発光体が現れたのは、1月7日、1月30日、2月17日です。

以下は、そのことを伝える地元紙の記事です:
目撃者によると、2月17日の発光体は、午後8時45分ごろから9時ごろにかけて出現。赤色で、8個から 10個。風と同じ方向に移動していったということです。発光体の正体ははっきりしていませんが、ミシガン州に本拠を置く業者が、自社の製造した製品ではないか、と申し出ているそうです。その製品というのは、祝い事などのときに空に放たれるもので、ロウをしみ込ませた布と風船がセットになっているとのことです。

Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency