2009年2月14日土曜日

中国・湖南省で地震パニック

中国中央部にある湖南(Hunan)省の都市、衡陽(Hengyang)・株洲(Zhuzhou)・林州(Chenzhou、正しくは「林」の右に「おおざと」)などで、大地震への恐怖から住民が屋外で夜を過ごすなどの地震パニックがおき、当局が地震のうわさを打ち消すことに躍起になっています:
ことのおこりは 11日(水)にあった空軍の演習で、轟音(おそらく超音速飛行にともなう衝撃波)がとどろき建物が振動するなどしたため、10万人にのぼる住民が屋外に飛び出す騒ぎになりました。この轟音や振動が大地震の前兆ではないかとの憶測を呼び、それがインターネットや携帯電話であっという間に広がったと考えられています。中国の地震観測ネットワークによれば、湖南省やその周辺で対応する自然地震が発生した形跡はないとのことです。

昨年 5月の四川省大地震以降、中国国民は地震に非常に敏感になっていると記事は伝えています。

平時はともかく、多くの人びとが不安に駆られている状況では、ちょっとしたきっかけで流言が広まり、パニックの原因となります。日本でも、大きな地震があった後にネット上の掲示板やブログで、専門家でもない人が専門家ぶって、さらに大きな地震が発生する可能性に言及したり、次は○日頃が危ないなどと無責任な発言をするのをしばしば見かけます。自重してほしいものです。

Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency