2009年3月31日火曜日

リダウト山の噴火パターンが変化

このブログの 3月 25日付の記事「リダウト山で泥流発生、石油基地にせまる」の続報です。

3月22日以来、リダウト山は 18回の噴火をおこしています。この噴火パターンが、これまでの激しい噴火から、継続的に火山灰の噴煙を上げる状態に変化してきているとアラスカ火山観測所(AVO)の専門家が語っています:
記事によれば、現地時間の30日(月)前後を境に噴火パターンが変化したが、これがいつまで継続するのかはわからず、急変することも十分にあり得るとのことです。

リダウト山からの泥流に取り囲まれている石油基地については、タンクに残されている 600万ガロン(約 22000キロリットル)の原油の抜き取りが検討されていますが、現時点ではまだ実施されていません。抜き取りを実施するためには、基地にタンカーを接岸させる必要がありますが、それは 4月の 4日から 6日の間になる見込みです。かりに、その期間に原油の抜き取りをおこなったとしても、100万ガロン程度はタンク内に残ってしまうとのことです。その場合、タンクが軽くなって泥流に対する抵抗力が弱まり、かえって海洋汚染のリスクが高まるとの指摘もあるようです。