2022年6月11日土曜日

モスクワでマグニチュード 8.4 の地震?

 
海外の地震関連報道を渉猟していると、たまにこのような記事に出くわします:
 
メキシコのメディアのようです。本文の主要部分を翻訳すると次のようになります:
6月8日(水)、モスクワでかなり強い地震が発生。

(ロシア発)− イルクーツク州の行政中心地であるイルクーツク市近郊のバイカル湖周辺でマグニチュード8.4の地震が発生したと、緊急事態省が水曜日に発表した。

震源地での地震のマグニチュードは8.4だったが、イルクーツクではもっと弱く感じられ、リヒタースケールで5を記録した。
 
「マグニチュード」 や「リヒタースケール」という言葉を使っていますが、どうやら震度(メルカリ震度階級メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級)の意味で使っているようです。また、「モスクワ」をロシアの同義語として使っているようです。

もう一つ。以下は、アラブ首長国連邦のメディアです:
 
記事タイトルは地震が5回発生したかのように読めますが、他のメディアによると、6月4日(土)にマグニチュード5の地震が1回発生したというのが正しいようです。記事の本文にも首をかしげたくなるような記述があります。以下に主要部分を翻訳します:
震源は太平洋の海底の地下とされるが、津波警報は発令されていない。

クウェート消防隊によると、この地震による被害はなかった。

クウェート国家地震学ネットワーク(Kuwait National Seismological Network)によると、今朝のクウェートの地震の規模はマグニチュード5であった。

"地震はアルアマディの南西、地下5キロの地点で発生した。"と彼は付け加えた。
 
「震源は太平洋の海底の地下」と書いておきながら、「地震はアルアマディ(地図)の南西、地下5キロの地点で発生」(クウェート内陸部での発生)ともしており矛盾しています。
 
 
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